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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2024.06.24

志望動機、辞めた理由、長所・短所 よくある質問別・薬剤師面接の効果的なアピール術

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ほとんどの会社が採用前に面接を行っているため、就職・転職の際には誰でも一度は面接を受けた経験があるのではないでしょうか。面接は、転職活動で重要なポイントです。いざ面接となると緊張する人が多く、苦手と思っている人もいるかもしれませんが、基本的には企業も薬局も共通の質問があるため対策が可能です。希望の職場と雇用形態で働くために、しっかり準備をして面接に臨みましょう。

薬剤師が転職する際に、採用担当者が面接で最も知りたいことは「あなたがどんな人なのか」「採用した場合にどのような活躍が見込めるのか」です。これを把握するために、さまざまな切り口から質問し、あなたのことを知ろうとしているのです。今回は、薬剤師の面接での効果的なアピール術について、よくある質問別に紹介します。

まずは自己紹介を求められることが多いでしょう。ここでは氏名と経歴、自分はどんな人なのかをごく簡単に伝えます。基本的には応募書類に記載した内容の中から、アピールしたいポイントを中心にピックアップして話します。だいたい1分程度が目安とされています。

応募者の緊張をほぐすため、基本的なプロフィールが応募書類と相違ないか確認するために質問しています。また、自己紹介の内容を念頭に置いて、この後の質問を展開していきます。

自己紹介は面接の導入です。やる気や意気込みを伝えたいと思っても、自己紹介の段階で志望動機や前職の話、今後のビジョンなどを長々と話すのはやめましょう。面接の基本は、求められていることに簡潔にわかりやすく答えることです。

笑顔がない、モゴモゴと話していて良く聞き取れない、目を合わせないなど、最初の自己紹介で悪い印象を与えてしまうと、その後のやり取りがぎこちなくなるので気をつけましょう。自分のことを理解してほしいという気持ちがあっても、経歴を時系列で全て伝える必要はありません。

Q.前職の退職理由を教えてください

転職する際に、たいてい聞かれる質問です。退職理由がネガティブだった場合はポジティブな内容に変換し、曖昧な回答ではなく具体的に答えることを心がけてください。どんな理由であれ、変に隠すと辻褄が合わなくなる可能性があるので、できるだけポジティブに伝えられるように前もって考えておくことが必要です。

「前の職場ではできない業務にチャレンジしたい」「スキルアップのために辞めた」「結婚・出産などライフステージに大きな変化があった」など、一見ネガティブではない理由でも伝え方に注意が必要です。気軽に会社を辞める人だと思われないためには、辞めた要因とともに前の職場ではなぜ実現できなかったのか、なぜダメだったのかを具体的に伝えるとよいでしょう。

人間関係が悪化して辞めた場合は「チームワークを大切にする職場で働きたい」、複数科目が経験できなかったことが理由の場合は「業務の幅を広げてステップアップしていきたい」というように、ポジティブなトーンで伝えましょう。残業の量が原因なら、「月に70時間以上の残業があり、業務を効率化したうえで上司に相談したが改善されなかった」などと、数字を使って具体的に答えることも必要です。

一見ネガティブな理由に感じる内容でも、会社や上司に相談するなど、仕事を続けていくための行動を起こしたにも関わらず改善されなかったという話なら、誰が聞いても納得できる理由になり、大きなマイナスにはなりません。さらに、退職理由と今後のキャリアプランをリンクさせ、退職の理由になった事柄がこの会社に入社することで解消されるという流れを作っておきましょう。

入社後すぐに辞めてしまわないか、どんな理由があると会社を辞めるのか、また、何かあった場合に自ら改善のために行動をする人なのか、何もしないですぐ辞めてしまう人なのかを確認しています。

退職理由と志望動機、今後のキャリアプランに一貫性を持たせましょう。たとえば、「前職は効率重視の薬局で患者様に十分寄り添えなかったが、御社は気軽に何でも相談できる薬局というビジョンを持っており、自分が理想とする患者様に寄り添った業務ができると思い志望した」というように、全てが関連づいている軸を作っておくと、強くアピールできて本気度も伝わります。

前の会社の不平不満をただ伝え、改善を図ろうとしたエピソードがないと、「入社しても嫌なことがあったら簡単に辞めてしまう人」と思われてしまいます。

Q.志望動機を教えてください

転職希望先の会社の理念や方針などを踏まえて、自分の強みをどのように活かせるか、どのような業務で活躍できるかをアピールします。競合他社ではなく、この会社、この薬局でないと自分のやりたいことができないという理由を伝えることが必要です。

特に未経験の業務をめざしている場合はここでしっかりとやる気を伝えましょう。会社側はあなたの熱意や積極性を見たいと思っています。採用担当者があなたの働いている姿をイメージできるようにするとともに、長くしっかり働いてくれそうだと思われるようにしましょう。

応募書類ではわからない人柄や、志望の本気度を確かめるとともに、自社を選んだ理由を確認し、社風や会社の理念にあっている人物なのかを見ています。

転職希望先の会社についてしっかり調べておくことが必要です。求人情報に書いてあることだけでなく、会社のホームページや運営するSNSなども含め、どんな会社なのか、何をめざしている会社なのか、また、どのような人材を求めているのかをきちんと理解しておきましょう。

給与や賞与、福利厚生などの待遇面のみを理由にするのは避けたほうがいいでしょう。また、「家から近かったから」「交通の便が良かったから」なども、最重要なポイントと受け取られないようにしましょう。

Q.あなたの長所・短所を教えてください

具体的なエピソードを用いて長所、短所を明確に説明できると、客観的に自分を把握できている人と判断され高評価が得られます。面接の場での質問ですので、エピソードは仕事に関わるものがよいでしょう。たとえば、「前職でリーダーをやっていたため、人をまとめるのが得意です」など、薬剤師としての経験を添えて伝えることが重要です。

短所を伝える場合は、短所を補うために行っている工夫もセットで説明します。たとえば、心配性な性格が短所だと思っている場合、「何度も確認をして余計な時間がかからないように自分なりのチェック表を作成し、ミスなく調剤を行えるようにしています」など、短所をフォローして業務に取り組んでいることを伝えると、誠実さが伝わります。

応募者の人となりを見るとともに、自社が望んでいるタイプの人材か、配属予定の部署で現在勤務しているメンバーとの相性が良さそうかなどを見ています。

転職希望先の業務内容に関連のあるエピソードを使ったり、社風や雰囲気にあうと思われそうなポイントを盛り込んだりすることで、一緒に働けそうだと感じてもらえるようにしましょう。

単に「明るいのが長所です」「短所はせっかちなところです」など伝えるだけでは、あなたの人柄が伝わりません。具体的なエピソードを用意しましょう。

Q.薬剤師としてこれまでどのような経験をしてきましたか

即戦力が期待される中堅以上の転職では、よくある質問です。具体的な数字を使って成果を伝えることが基本ですが、それに加えて、どのような工夫をしたのか、その経験から学んだことは何か、将来的にどう活かしたいかまで揃っていると強くアピールできます。人材育成、マネジメント経験がある場合は強いアピールポイントになるため、必ず触れましょう。

薬剤師歴が長い人ほど、多様な経験をしてきているため全て説明したくなりますが、話が長いと強みがぼやけてしまいます。志望理由やキャリアプランにあった経験をピックアップし、転職希望先での業務に関係するよう伝えるのがポイントです。あまり汎用性のない業務経験でも、その経験の背景にあるエピソードを転職希望先の業務に役立つような話として伝えるられれば、ポジティブに受け止めてもらえるでしょう。

具体的に何ができるのか、自社にどのように貢献できる人材なのかを確認しています。

会社側は単に経験を話して欲しいと思っているだけでなく、その経験にまつわる話からあなたがどのように仕事をする人なのかを把握したいと考えています。これまでやってきたことだけでなく、経験を通じてどんな学びがあったのか、どう成長したのかをしっかり伝えられると効果的です。

・NGとなる受け答え

素晴らしい経験があっても、事実をただ羅列するだけではあなたの人柄は伝わりません。質問の意図を理解して、自分の強みをアピールできるよう心がけましょう。

Q. どんな薬剤師になりたいですか/今後のキャリアプランを教えてください

転職後にどう活躍したいかという目先のプランだけでなく、数年後までイメージして将来の目標を伝えましょう。採用担当者は、あなたの描く将来像が自社で達成できる内容なのかを判断しています。

薬剤師として立派な目標を持ち、将来取りたい資格や就きたい専門分野があったとしても、自社で達成できない内容だった場合、入社後すぐに辞めてしまう可能性が高いと判断されて逆効果になります。面接を受けているその会社で実現できるプランを提示してください。

ここでも退職理由や志望動機と矛盾がないように気をつけてください。複数の会社を受けている場合、会社に合わせて少しずつ違った回答を用意していることでしょう。その場合、1項目でもほかの会社向けの話をしてしまうと、矛盾を指摘されたり、他の会社向けの回答を話していると気づかれたり、その都度思いついたことを話している適当な人だと思われたりすることがあります。軸となるストーリーを自分の中で確認しながら間違えないように気をつけましょう。

採用時のミスマッチを防ぎ、社員の定着を図るため、会社の方針・方向性とあなたのキャリアプランがあっているのかを確認しています。

キャリアプランは、どの会社に勤めても問題がないような漠然としたことをいってもアピールにはなりません。この会社で長く働いて頑張っていきたいのだ、ということが伝わる内容にしましょう。キャリアプランを実現することで会社にどのような貢献ができるのかについても入れるとさらによいでしょう。

どの面接でも使いまわせるような具体性のない回答は避けた方が良いでしょう。「患者様のために一生懸命頑張っていきたい」「さまざまな業務を身につけたい」など漠然とした回答だけだと、会社のことを何も知らずに面接に来た、今この場で考えて適当に回答しているという印象を持たれる可能性があります。

面接が不安、一緒に対策してほしいなら「アプロ・ドットコム」

どの会社でも必ずと言っていいほど聞かれる質問をピックアップしました。これらを見ながら自分なりの回答を作ってみましょう。作った回答を暗記する必要はありませんが、事前にしっかり考えておくと面接でも緊張せずに話すことができるようになります。より良い転職活動のためにも準備は必須です。また、会社によっては複数回の面接が行われますが、基本の質問内容は同じです。最初にきちんと準備し、少しずつ修正を加えながら面接をクリアし、希望の会社で働きましょう。

薬剤師の転職支援に実績のあるアプロ・ドットコムでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが一緒に想定問答集を作ったり、模擬面接を行ったりして、あなたの転職を成功へと導きます。退職・転職理由の深堀りや志望動機の作成、履歴書や職務経歴書作成のサポートも行っているため、転職をしたいと考え始めたら早めに相談してください。

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