スタッフブログ
薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
病院・薬局トレンド
2024.06.21
転職したい薬剤師は必見!薬局・ドラッグストア・病院の仕事と待遇の違いとは?
- 病院
- 薬剤師
- 派遣
- 調剤薬局
- 薬局
- 求人
- 年収
- 仕事
- アプロ・ドットコム
- ドラッグストア
薬剤師の主な勤務先は「薬局」「ドラッグストア」「病院」です。調剤・服薬指導・薬歴管理などの共通した通常業務もありますが、同じ薬剤師の仕事でも働く場所によって業務内容や待遇は変わってきます。自分に向いているのはどの職場なのか、どんな待遇の違いがあるのか。転職を考えている人は、薬局・ドラッグストア・病院それぞれの仕事と待遇の違いを押さえておきましょう。
調剤薬局・薬局の薬剤師の役割
調剤や服薬指導、薬歴管理から健康管理、医薬品の相談・提案などを行う薬局として地域に密着。最近では、自宅に訪問して服薬指導や薬歴管理をする「在宅訪問サービス」のほか、「かかりつけ薬剤師」のニーズも高く、さらに進む高齢化社会に向け在宅医療にも対応する薬局が増えています。
・仕事
医師からの処方箋に基づいて調剤を行い、患者様が適切に服薬できるよう説明・指導し、時には相談に応じます。薬剤師が常駐し、対面で主に医療用医薬品を販売。在宅医療に対応する薬局では、患者様の自宅を訪問して服薬指導などを行うこともあります。
・待遇と年収相場
調剤薬局勤務の薬剤師の年収を見てみると、一般職でおよそ450万円~550万円、管理薬剤師で500万円~650万円、エリアマネージャーで550万円~800万円程度です。令和5年賃金構造基本統計調査によれば、薬剤師全年代の平均年収はおよそ543万円。調剤薬局勤務の場合、平均年収と比較すると特別高いとはいえませんが、安定した収入が見込めます。
一般職ではそれほど年収は上がらず、昇給率も高くはありません。ただし新卒時はやや高めで、管理薬剤師になることで手当てが上乗せされます。調剤薬局で長く働くなら、管理薬剤師をめざすとよいでしょう。
ドラッグストアの薬剤師の役割
ドラッグストアは「店舗販売業」に分類され、調剤は行わずOTC医薬品のみを販売します。医療用医薬品は販売できず、薬剤師がいる場合のみ「要指導医薬品」「第一類医薬品(一般用医薬品)」も販売できます。
薬剤師が常駐しているとは限らず、医薬品以外にも化粧品・日用雑貨までを幅広く販売しています。ただ、最近では調剤薬局を併設する店舗も増えており、地域の健康拠点の役割も担うようになってきています。
・仕事
処方箋のないお客様への医薬品提案・助言・販売や、サプリメント・衛生用品のおすすめなども行います。そのほか医薬品以外の商品を販売したり、接客やレジ打ち、在庫管理などの店舗業務をしたりするのも仕事です。営業時間も夜遅くまでと長めで、調剤薬局併設の場合は、調剤業務から店舗業務まで幅広い業務内容になります。
・待遇と年収相場
ドラッグストア勤務の薬剤師の場合は役職によっても変わりますが、一般職では500万円~ 600万円、管理職では550万円~700万円、エリアマネージャーでは650万円~1000万円程度。調剤薬局併設のドラッグストアが増え、さらに店舗自体の数も伸びています。
薬剤師の需要が高まっているため、平均的に調剤薬局や病院と比べて年収は高めです。夜間や土日営業も多いため勤務時間は長めですが、年収重視で働きたい人にはドラッグストア勤務がおすすめです。
病院/病院薬剤師の役割
病気やけがの治療、入院や手術に対応して、患者様の症状緩和や救命が病院の役割。最新医療や一刻を争う救急救命現場などに対応するためにも専門性が求められます。病院薬剤師は日々勉強して知識をアップデートし、知見や経験を増やす必要があります。
・仕事
大きく「調剤業務」と「病棟業務」の2つにわかれます。調剤業務では主に入院患者様向けの薬を調剤し、薬局とは違い注射薬や抗がん剤など、多岐にわたる調剤を行います。また病棟業務では、入院中の患者様に対して服薬指導を行い、退院に向けて薬の自己管理指導や生活指導を行うこともあります。医師・看護師・医学療法士などの医療スタッフと連携し、院内の薬を管理します。
さらに救急救命現場で医師の指示のもと薬の準備やチェックをする救急救命業務や、治験コーディネーターとして医師やスタッフと治験の進行をサポートする治験業務など、通常業務に加え病院薬剤師ならではの専門的な業務も行います。
・待遇と年収相場
病院勤務の場合、一般職ではおよそ380万円、薬剤師主任ではおよそ500万円。一番上の役職である薬剤師部長では600万円~700万円程度です。病院では、医師や看護師不足が深刻で、コストの比重から薬剤師の報酬は低めになります。
新卒の学生を毎年採用するということもあり、平均年収は低めになりがちです。とはいえ、病院薬剤師にしか経験できない業務が経験できることから、年収が低めでもやりがいやスキルアップのために病院勤務を希望する人も多くいます。長期的な勤務をすることで年収が上がる給与体系のところが多く、長く働きながら知見や経験を増やしたい人には向いています。
派遣薬剤師から始めれば、自分に本当に合う職場が見つかる!
それぞれの職場で勤務するイメージができたでしょうか?自分に合った職場を見つけるには派遣薬剤師で働くという選択肢があります。薬剤師業界に特化したアプロ・ドットコムなら、経験と実績豊富なアドバイザーがあなたにぴったりの職場探しをサポートします。
もちろん、派遣以外の正社員やパートなどの求人も取り扱っています。薬剤師の転職事情について知りたい方、求人情報には載っていない職場の雰囲気などを確認したい方は、気軽にご相談ください。