転職ノウハウ

薬剤師の転職活動を成功させるポイントや転職活動の流れを解説。応募書類の書き方や面接対策など、アプロ・ドットコム(IQVIAグループ)が培ってきたノウハウもご紹介して、薬剤師のみなさまの疑問や不安を解消いたします。

薬剤師の履歴書の書き方

履歴書と職務経歴書は、薬剤師の転職活動においても欠かせない書類です。転職成功への第一歩は、この2つの書類で好印象を残して、書類選考を突破することです。どちらの書類にも書き方のルールがあるため、しっかりおさえておきましょう。

そもそも履歴書とは

これまでの自分の経歴を簡潔にまとめたものです。名前や住所といった個人情報から学歴・職歴、取得している資格などを簡潔に伝えます。

履歴書の中で、採用選考の大きなウェイトを占めるのは志望動機です。「なぜ、応募先の会社で働きたいのか」を明確にすることで、熱意と本気度をアピールできます。

履歴書を書くときに気をつけること

応募先によって、パソコンで作成してもよい場合や手書きが必要なケースなど、状況が異なります。必ず、応募先の指示に合わせましょう。

パソコンで作成する場合はフォントを統一し、文字のサイズや文字間のバランスを調整して、読みやすくなるよう工夫します。

手書きの場合は黒いペンを使って丁寧に書きましょう。こすって消えるペンで書いたり、修正液を使ったりしてはいけません。間違えた場合は新しく書き直します。字の上手い下手は問題ではありません。文字の間隔やバランスを整えながら心を込めて書くことで、真剣さや誠実さが伝わります。しっかりと下書きをして臨むとよいでしょう。

どちらの場合でも、記入漏れや誤字・脱字がある場合、注意深くない人という印象を与えてしまう可能性があります。注意が必要です。

項目ごとに基本情報をチェック!

①日付

郵送の場合はポストに投函する日、持参する場合は持参日を記入します。西暦でも和暦でも構いませんが、履歴書・職務経歴書で統一しておきます。

②写真

3か月以内に撮影した無背景のカラー写真を貼付します。スーツを着用し、髪型やメイクは清潔感を重視します。顔と胸元まで入るくらいがベストです。歯を見せない程度の笑顔の写真からは、人柄の良さや温かさが伝わってきます。

万が一剥がれたときのために、写真の裏にはフルネームで名前を記入しておきます。写真を切る必要がある場合は、曲がらないように気をつけましょう。

③住所・電話番号・E-mail

郵便番号や都道府県は記入漏れしやすい部分ですので、注意しましょう。電話番号は確実に連絡が取れる番号を記入します。携帯電話の番号で問題ありません。

メールアドレスについては、入社書類などの送受信が行われることも考えて、パソコンからも利用できるアドレスにしておくとよいでしょう。ドメイン指定で受信拒否設定などをしている場合は、連絡が受け取れるように設定を見直しておきます。

④学歴・職歴

学歴と職歴は分けて記入し、どちらも時系列順に並べます。

学歴は、最初に「学歴」と1行目の中央に記入したあと、高等学校卒業から書くのが一般的です。学校名は省略せずに記載します。

職歴も、最初に「職歴」と中央に記入したあと、古い職歴から順に書いていき、最後に「現在に至る」と記入します。株式会社や医療法人などは「(株)」「(医)」などと略して書いてはいけません。合併・買収等で法人名が当時と異なる場合は、「株式会社○○薬局(現・株式会社△△薬局)」のように記載します。

薬剤師の場合、転職回数が多いことは決して珍しくありません。むしろ多様な経験を持っていると高評価を得られることもあります。勤めた期間が短い場合や異動があった場合なども、必ず記載しましょう。抜けや漏れがあった場合、経歴詐称になる可能性があります。履歴書に収まらない場合は、「職務経歴書に詳細を記入」と記載しましょう。

退職理由は、基本的には「一身上の都合により退職」で問題ありません。結婚・出産・介護や配偶者の転勤などの場合は、そのまま記載しましょう。会社都合の場合は「会社都合により退職」とします。

⑤免許・資格

取得した年月日を時系列順に書きます。薬学部を卒業見込みの場合は、「XX年XX月 薬剤師免許取得見込み」と記載します。

薬剤師免許はもちろん、認定実務実習指導薬剤師やケアマネジャーなど、薬剤師業務に関連する資格を持っていたら記載しておきましょう。運転免許はもちろん、製薬会社への転職を希望する場合はTOEICなど英語のスキルも優遇されます。持っている場合は忘れずに記載してください。

⑥志望の動機、自己PR、趣味、特技など

履歴書の中で、合否を決める重要な部分です。必ず自分の言葉でまとめ、200字~300字程度に収めます。一文が長くならないように気をつけましょう。

「転職をする理由」「志望先の魅力」「志望先で自分が貢献できること」の流れでまとめると、読みやすい文章になります。熱意を伝えるため、「なぜ他社ではなく応募先の会社を選ぶのか」は明確にわかるようにしておきましょう。

採用担当者は入社後に活躍してくれる人物かどうか、自社にマッチするかどうかを重視して採用を行っています。志望先のHPなどを見て、理念や強み、求める人材像などを把握したうえで内容をリンクさせておくと、企業研究をしたこともよく伝わるでしょう。

転職理由を記載する際、現在や前の職場を批判することはNGです。転職しても「不満があれば辞めてしまう人」という印象を与えてしまいます。転職理由はポジティブに、たとえば「薬剤師として業務の幅を広げていきたい」「前職の経験の中で○○と考えるようになり、その思いを実現させるために」のような書き方をしましょう。

⑦通勤時間・扶養家族・配偶者・配偶者の扶養義務

扶養家族や配偶者の扶養義務は、手当等に関わる部分です。忘れずに記載しましょう。

⑧本人希望記入欄

特別な希望がない限りは「貴社の規定に従います」と記載します。給与や勤務時間に希望がある場合や転居が可能な場合は、ここに記入します。

書き方に悩んだらアプロ・ドットコムに相談を

履歴書を見ただけで「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえることが、スムーズな転職を実現する第一歩です。しかし、働きながらの転職はなかなか時間もとれず、準備も大変でしょう。

少しでも悩んだら、薬剤師専門の転職サポートで25年以上の実績を持つアプロ・ドットコムにご相談ください。希望の職場探しから、採用担当者の目に留まる履歴書の書き方指導まで、あなたの転職を全力でサポートします。