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派遣の基礎知識

2024.06.06

「薬局に歓迎される派遣薬剤師」の5つの特徴

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同じような業務を行うのに、パート・アルバイトよりも時給が高いことが多い派遣薬剤師。実際の求人を見ても、パート薬剤師の時給が2,200円前後なのに対し、派遣は3,000円~3,500円以上。月収や年収に換算すると、大きな差が出ます。

派遣薬剤師は時間に融通が利き、残業がほとんどない人気の働き方で、調剤薬局・ドラッグストアで働くのが一般的です。病院でも働くことはできますが、条件があります。労働派遣法により、紹介予定派遣か産休や育児休業などで一定期間の休業する薬剤師の代打として働く産休派遣しか認められていないため、求人数が少ないうえに倍率も高い狭き門です。

ここでは求人が豊富な薬局に焦点を当て、派遣先で歓迎される派遣薬剤師の特徴を紹介します。

1. 即戦力として活躍でき、求人とのフィット感が高い

薬局が派遣求人を出す理由は、主に人手不足です。繁忙期になって通常のスタッフだけでは対応できない、病気やけが、産休・育休などで一定期間休むスタッフがいる場合、派遣薬剤師にヘルプに入ってもらい、薬局業務に穴をあけないようにします。

そのため、派遣薬剤師には即戦力が求められます。緊急度が高いケースが多く、挨拶もそこそこに業務に取り掛かることもあります。ゆっくりと仕事に慣れたい、丁寧に説明を受けてから働きたいという人には向いていない職場が多いといっていいでしょう。

また、薬剤師資格はあるものの実務経験がない、調剤の経験がない、ブランクが長い、派遣先で対応する科目の経験がないなど、即戦力としての活躍が期待できない人材は、厳しいでしょう。経験がないという視点から、新卒薬剤師が派遣で働くこともおすすめしません。

派遣薬剤師は業務が投薬に限定されがちです。ある程度の経験が求められますが、投薬経験があれば即戦力として十分に活躍できるでしょう。

派遣薬剤師は契約書に記載された日数、時間、期間で働きます。求人には「●曜日だけ」「午前中だけ」「対応する科目や業務」など、ピンポイントで条件が指定されています。一部、交渉が可能な場合もありますが、基本的には契約書に記載された内容どおりに働きます。自分の希望条件やスキルにフィットした求人を選ぶと快適に働くことができるでしょう。薬局側にとっても安心して仕事を任せられるため、歓迎されます。

体調不良や家庭の事情など、やむを得ない場合は休みをとることができ、条件を満たせば有給休暇を取得できます。ただし、基本的に派遣には契約で定められた日時と時間、しっかりと働くことが求められます。契約書に記載された日数を超えて働くことはNGですが、頻繁に欠勤をする、休む理由が不明瞭な場合、今後の派遣ライフに悪影響を及ぼすかもしれません。

派遣社員に給与を支給するのは、派遣先の薬局ではなく派遣会社です。当然、派遣会社も出勤情報を把握しています。

派遣薬剤師として長く働きたい、次々と高時給の求人を選んでスキルアップをしていきたいと考えているなら、自分にフィットした求人を選び、誠実に働いていくことが大切です。

派遣求人の中には、薬剤管理、OTC販売、抗がん剤の取り扱いなど、調剤以外の業務を経験できるものもあります。また、在宅専門の調剤薬局の場合、一包化や錠剤の粉砕がメインとなることもあります。

契約書に記載されている業務にも関わらず、実際に働き始めてから「この業務は苦手」と選り好みをするのはNGです。調剤薬局の派遣求人数は多いため、自分のスキルやめざすキャリア、ライフスタイルに合った無理をしない働き方を選ぶことが、幸せに働くコツといえます。

2.コミュニケーション力が高い

即戦力として働く必要があるため、簡単な業務説明を受けたらすぐに実務に取り掛かります。調剤経験があったとしても、初めて見る分包機があったり、薬局独自のルールがあったりするため、慣れない職場で働くのは負担が大きいものです。

わからないことがあったら、そのままにしたり自己流で解決したりせず、すぐに周囲のスタッフに相談・質問をしましょう。初対面の人と臆せず会話できるコミュニケーション力の高い薬剤師は、薬局で重宝されます。

また、明るく穏やかな態度で真摯に仕事に取り組む姿を見せることで、周りのスタッフも助けてあげたい、教えてあげたいという気持ちになります。派遣社員は、正社員やパート薬剤師のように、じっくりと人間関係を築く時間はありません。たとえ数ヶ月の契約期間だったとしても、好印象を与えつつ仕事をすることで、契約が更新されたり、次の繁忙期にぜひ来てほしいと声を掛けられたりします。

経験豊富な薬剤師が派遣される場合、派遣先企業の正社員薬剤師や管理薬剤師が自分より年下のケースもあります。自身の経歴や経験年数に誇りを持つことは重要ですが、それぞれの立場を考え、適切に振る舞わなければいけません。話しかけやすい雰囲気を大切にして、年下であってもリーダーの指示に従いましょう。あくまでも仕事であり、即戦力として活躍することが求められていることを忘れないようにしたいものです。

3.社交性があり、環境適応力が高い

緊急時のヘルプとして即戦力が求められる派遣薬剤師は、仕事をしながら職場のやり方に慣れていく必要があります。どのような環境でもすぐ適応できること、社交性があり初対面の人とでもスムーズにやり取りできる人は、歓迎されるでしょう。

どの薬局でも基本となるルールは同じですが、薬の配置場所、採用薬剤、取り扱いOTC、患者様の呼び出し方法など、細かいルールは薬局によって異なります。派遣先の指示に従わず、以前の職場のやり方に固執する、「このやり方のほうが良い」と持論を展開するなど、こだわりが強い人は向いていません。派遣薬剤師は業務改善を求められているわけではありません。

とはいえ、派遣先から「他の薬局と比べてどう?」「もっと効率の良いやり方を知っている?」など聞かれた場合は率直に意見を述べましょう。

患者様から見たら、社員、派遣という違いは関係なく、ひとりの「薬剤師」です。信頼してもらえるよう、臨機応変に対応し、早く仕事を覚えたいという積極性や環境適応力がある人は、周りのスタッフからも信頼されます。

労働者派遣法により、同一の職場では最長3年までしか働くことができません。数ヵ月~半年の契約を更新していくことが多い派遣薬剤師ですが、気に入った職場があっても同一の職場で働けるのは3年までです。超えた場合は、派遣会社に別の職場を紹介してもらう必要があります。

短期間で次々と職場を変わるため、初対面の人とでもすぐに打ち解ける社交性の高さや環境適応力の高さは必須の能力といえます。派遣は就業中も派遣会社のコーディネーターやアドバイザーが定期的に職場訪問をしたり、面談をしたりします。派遣先で適応して活躍する姿を見せておくと、今後の紹介先に自分のスキルや能力にあった職場を紹介してもらえる可能性が高まります。

短期間で職場を変わることで、さまざまな科目の処方箋に対応できるようになるうえ、患者層の違い、企業ごとのルールや設備の違いなど、環境に応じた経験やスキルの幅が広がっていきます。新しい環境に飛び込むことにわくわくできる人は、派遣薬剤師に向いているといえるでしょう。

4.契約や条件に対する責任感がある

派遣薬剤師は、欠勤、遅刻・早退をせず、契約書に記載された通りに働くことが求められます。病気やケガなど、やむを得ない場合は仕方ありませんが、契約書に同意したのですから、責任感を持って仕事に取り組みましょう。

真摯に業務に取り組む姿勢はおのずと日々の業務態度にも表れていきます。派遣先でも歓迎され、短期間であっても良い人間関係が築けるでしょう。

また、「8月末まで」の契約期間だったものを、急に「7月末までに変更したい」と申し出るのは避けてください。どうしても契約期間の変更が必要な場合は、派遣会社のコーディネーターやアドバイザーに相談してください。

責任感は重要ですが、契約書に記載されていない業務や勤務日に働くことを求められた場合は、応じる必要はありません。その場合は、必ず派遣会社に連絡してください。フリーランス薬剤師と異なり、派遣の場合は就業中も派遣会社のサポートを受けられます。ひとりで会社と交渉しなくて良いというのは、派遣で働くメリットでもあります。

契約内容に責任感を持って働くためには、事前の求人選びが肝心です。前述したように、自分の条件にフィットした求人を選び、派遣としてのメリットを最大限に享受しましょう。

5.学習意欲があり、業務理解力が高い

長期雇用が前提の社員やパート薬剤師の場合、企業が研修を用意したり、研修費用を負担してくれたりします。派遣先企業に研修や支援制度があったとしても、多くの場合派遣社員は対象外です。

とはいっても、薬学の世界は日進月歩で進化しています。最新の薬剤についてその効能、作用機序を的確に把握しておくことは欠かせません。医療関連や薬剤情報を提供しているHPをチェックする、勉強会に参加するなどして、派遣薬剤師は自ら情報を収集し、知識を習得しておく必要があります。知識を深めておくと、派遣先でも高い評価を得られるでしょう。

派遣会社によっては、派遣前の事前研修やe-ラーニングを用意してくれているところがあります。自分で学習するのは負担が大きいと感じる人は、サポートが手厚い派遣会社を選びましょう。

派遣薬剤師に向いている性格とは

短期間で職場を変わり、それぞれの場で実力を発揮していく必要があるため、環境の変化を楽しめる人、過度に緊張することなく、初対面の人との会話できる人は、派遣薬剤師に向いています。人間関係も短期間で終了するため、深い人間関係を築きたくない人、プライベートと仕事をしっかり分けたい人にとっても、働きやすい環境といえるでしょう。

残業もほぼなく、急にシフトを追加されることもないため、家庭や育児、介護などと両立したい方にとっても、働きやすいといえます。高時給のため短時間でもしっかり稼ぐことも可能。フルタイムで働けば、正社員の月収を上回るケースもあります。短期間で効率よく稼ぎたいと考えている人にもおすすめです。

地方を中心に、住居付きの派遣求人もあります。住む環境が変わることが気にならない、むしろ旅行・観光感覚で楽しめるといったフットワークが軽い人にも派遣はおすすめです。住居付きの求人なら、住居費の節約が可能。家具家電付きの住居であれば、引っ越しの初期費用も大幅に削減できます。多くの場合、職場に通いやすい位置に住居が用意されるため、通勤時間が短縮されることもあります。

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