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薬剤師の仕事・キャリア
2025.06.10
薬剤師の正社員の平均年収は?地域・年齢・業態別の動向もチェック

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事務職や販売職などと比べると、薬剤師の収入は高いといわれていますが、どのくらいの年収を得られるのでしょうか。ご自身の年収が薬剤師全体の相場から大きく下回っているようなら、転職を検討したほうがいいかもしれません。今回は、地域、年齢、業態別に正社員薬剤師の平均年収を紹介しつつ、年収アップの方法も紹介します。
目次
正社員の平均年収は599.3万円
「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、正社員薬剤師の平均年収は残業代・ボーナス込みで599.3万円でした。月給にすると43.1万円、残業は8時間程度です。この調査結果には、正社員以外の所定の労働時間(フルタイム)で働く人も含まれていますが、ほぼ正社員の年収と考えて問題ありません。全職種の平均月給が33.0万円であることを考えると、薬剤師が高収入を得られる職種であることは間違いないでしょう。
地域別でみると地方の年収が高い傾向
都道府県別でみると、最も年収が高いのは熊本県で761.8万円でした。2位は広島県で715.7万円、3位は山口県で687.9万円です。一方、大都市圏は愛知県が14位で631.4万円、東京都が23位で609.3万円、大阪府が36位で569.8万円、福岡県が43位で540.1万円でした。
一般的には都市部が高年収になる傾向がありますが、薬剤師の場合は異なり、人材不足の地方の年収が高くなっています。
年齢と共に年収が上がり、50代後半がピーク
初任給は300万円程度ですが、20代後半で450万円を超え、40代で600万円を超えてきます。定年間近の50代後半には700万円を超えており、年齢とともに着実に年収アップしていけることがわかります。
年次昇給がある職場が多いことに加え、「経験を積むにつれて資格を取得する」「管理薬剤師などキャリアアップしている人が多い」ことが要因です。
業態別でみると、調剤薬局の年収が高い
薬剤師は調剤薬局、病院、ドラッグストアなどで働きますが、働く場所によって年収相場は異なります。
国の統計データで業態別に集計したものはありませんが、求人ベースでみると調剤薬局の平均年収は583.8万円と高い傾向です。「通勤しやすい場所に職場が見つけやすい」「クリニックの門前薬局なら得意科目を極められる」など、働くうえでもメリットが多いのが魅力です。ただ、薬剤師が少ない薬局では、「業務量と給料が見合わない」「休みがとりづらい」といった声も聞かれます。
病院の平均年収は521.7万円です。調剤薬局よりも低いですが、希望通りに休暇がとれる、福利厚生が充実しているなど、働き方に満足している人が多いようです。
ドラッグストアの平均年収は512.5万円と最も低くなっています。これは、全国チェーンのドラッグストアが毎年多くの新卒薬剤師を採用していることが影響しています。当然、経験が浅い薬剤師の年収は低いため、平均年収でみると低くなります。しかし、実績が認められればエリアマネージャーになったり、本部配属になったりして大幅な年収アップが期待できます。また、子育て支援制度が充実しているなど、働きやすさも充実しています。
年収アップを狙う方法 4選
ここからは、年収アップをめざしてできることを紹介します。
・資格を取得する
かかりつけ薬剤師制度の導入、在宅医療の推進、多職種との連携など、専門性の高い知識を持つ薬剤師が必要とされています。そのため、専門性の高さを証明できる「認定薬剤師」や「専門薬剤師」の資格を取得すると、手当がつく職場があります。手当は月数万円ですが、やはり嬉しいものです。資格取得を支援してくれる職場もあるため、今勤めている職場に制度がある場合は積極的に活用しましょう。
・管理薬剤師をめざす
各薬局の責任者として店舗の管理を行う管理薬剤師。マネジメント業務が加わるため、年収が大きくアップします。リーダーシップを取るのが得意という人はめざしてみると良いでしょう。なお、管理薬剤師になるためには、原則として認定薬剤師の資格取得、薬局での5年以上の実務経験が求められます。
・薬剤師が不足している地域で働く
エリアによって薬剤師の年収は異なります。「将来は、郊外に引っ越したい」「地方への移住を考えている」という人は、候補となる地域の薬剤師の採用・求人事情を押さえておくようにしましょう。
・経験やスキルを高く評価してくれる職場へ転職する
今の職場では自分のスキルを高く評価してもらえない、キャリアアップのチャンスが限られていると感じるなら、転職しましょう。認定資格を取得したあと、その認定資格に高い手当の出る調剤薬局へ転職するというルートもあります。
また、在宅医療に関わった経験を活かして、これから在宅医療を始めたいという調剤薬局へ転職してマネジメント業務に注力するなどといったキャリアアップでも、年収を上げることができるでしょう。
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