Last Updated on 2022年4月7日
高時給で働けることが魅力の派遣求人。
アプロ・ドットコムへご登録いただいてる薬剤師さんの中でも、時給の高さに魅力を感じて派遣という働き方を選択する方がたくさんいます。
今回は、派遣でもっと収入を上げたい、稼ぎたいと思っている方へ、派遣先からの評価を上げて時給アップするテクニックをご紹介します。
目次
派遣時給の決まり方
派遣薬剤師の時給がどのように決まるかご存じですか?
まずは派遣時給の仕組みからご紹介します。
派遣スタッフへの時給、派遣会社の利益、その他経費など、すべては派遣先企業(薬局)への請求額がもととなります。
調剤薬局であれば、スキルや経験年数、科目・枚数などから派遣会社が派遣先企業への請求時給を交渉し、その中から薬剤師さんにお支払いする時給が決まるというような仕組みになっています。
イメージとしては「派遣先企業が支払う時給から派遣会社のマージンを引いた額が、薬剤師さんに支払われる時給」という形になります。
この仕組みから端的にいうと、時給アップのためには、派遣先に請求する金額が増えるほど、派遣薬剤師さんの時給があがるということになります。
ただし、マージンの中には保険料や福利厚生にかかる費用が含まれています。
そのため、派遣時給をまとめると、「派遣スタッフの時給=請求時給-保険費用、福利厚生に必要な費用-派遣会社のマージン」ということになります。
肝心の派遣先(薬局)への請求額はどのように決定するのかは、後ほど詳しく説明します。
薬剤師さんは直接派遣先企業へ交渉するわけではありません。
基本的には派遣会社とのやり取りが主になってくるので、派遣会社への交渉がカギになってくるのです。
派遣会社への交渉のコツ
テクニック1:担当営業への依頼
まずは時給がアップしやすいタイミングについて考えていきましょう。
時給交渉のタイミングは、大きく分けて4つです。
①初回契約時
②契約更新時
③派遣先の変更時(①とほぼ同じ)
④勤務途中で条件が変わるとき時(かなりイレギュラー)
派遣勤務とは1カ月や3カ月など期間を定めた朗雄堂契約です。
あくまで「契約」なので、やむを得ない場合を除いて、勤務時間や時給などの条件は変えられないというのが基本的な考え方です。
ですので、時給交渉するとなると、①と③のタイミングが非常に重要になります。
さきほどもお伝えした通り、派遣勤務の場合、契約、更新、交渉などはすべて派遣会社を通して行います。
そのため、何かしらの交渉材料を用意して、派遣会社の担当に交渉できると良いでしょう。
たとえば「勤務先は残業が多くてみなさん困っているみたいです。水、木曜日なら残業できるので、この点含めて先方と時給交渉できませんか?」というようなイメージです。
では、具体的にどのようなものが交渉材料となりやすいのでしょうか?
早速見ていきましょう。
テクニック2:交渉材料を見つける
派遣先の薬局でも人件費は大きなコストになるため、「人手不足は困るが、コストはで生きるだけ抑えたい」というのが本音です。
そのため、請求時給を上げるためには「この条件なら時給をアップしても良いかも」と思ってもらう必要があります。
そのための交渉材料をご紹介します。
まず一つ目は、総勤務時間を増やすこと。
働く日数や、時短で働いている方は勤務時間を延ばすというものです。
戦力になってもらえる時間が増えたり、新たに人を採用しなくて済んだりするため、時給アップにも前向きになってくれます。
二つ目が早番・遅番勤務、残業を可能にすること。
シフトと薬局が混む時間の都合で、どうしても人手が足りない時間帯が発生しがちです。
いてもらえると助かるので、人手が薄くなりがち早番・遅番に入る、残業が多い薬局なら残業を可能にすることで、時給アップにつながります。
土日勤務を可能にすることも有効でしょう。
三つ目は、長く働く意思を示すことです。
派遣は1か月から数か月と契約期間が短めになっています。
長期間派遣で働くことを考えている場合は、初回契約や更新時に、3カ月以上働けることを伝えてみましょう。
テクニック3:勤務中にやるべきこと
更新時に時給交渉をするためにも、勤務中は派遣先での評価を上げることが重要になってきます。
評価を上げるというのは、ゴマをすったり、無理な要望でも我慢して受け入れたりするわけではありません。
あなたの働きぶりをしっかり見てもらい、「いてくれたら助かる」「一緒に働きたい」と思ってもらえるようにすることがポイントです。
派遣薬剤師さんの評価は、薬剤師としてのスキルはもちろん、患者さんや同僚とのコミュニケーションの要素も含まれます。
人物評価が高いほど交渉がしやすくなり、時給アップにもつながりやすくなります。
派遣スタッフは良くも悪くも、社員とは別という印象を持たれています。
その印象を逆手にとって、「派遣さんなのにそこまでしてくれるの?」というプラスの驚きを与えられるとベストです。
こうすることで、「ぜひ更新してほしい」と先方からオファーが来たり、時給アップが簡単にできたりします。
テクニック4:派遣会社を常時に使う
やり取りが多くなるため、派遣会社を上手に使うことが派遣勤務のコツです。
おすすめなのは、複数社に登録し、勤務開始後は一社に絞るという使い方です。
持っている案件や担当との相性があるため、最初は複数の派遣会社に登録することをおすすめしています。
登録した会社の分連絡の時間も取られてしまうので、2~3社にとどめておきましょう。
その中から希望の求人を紹介してくれた派遣会社や、相性の良い担当営業がいる派遣会社を見つけてください。
勤務開始後は一社に絞った方が時給アップしやすくなります。
時給アップのタイミングとなる更新ですが、同じ派遣会社から勤務しないと更新という扱いになりません。
ですので、時給アップを考える薬剤師さんは、登録は2~3社、勤務開始後は1社に絞ることをおすすめしています。
良い派遣会社、悪い派遣会社の見分け方
最後に、良い派遣と悪い派遣会社の見分け方を紹介します。
求人数が多い、大手である、連絡が早い、メールですべて完結してくれるなど、何を良いとするのかは一人ひとり違うと思います。
そのためここでは、人材会社目線で避けた方が良い派遣会社の特徴をご紹介します。
それは、社会保険加入をさせない、派遣先との面接がある、契約書面がないの3つです。
週30時間程度で3ヵ月連続で勤務してる場合、健康保険や雇用保険に加入できます。
これらを満たしているにもかかわらず「うちでは保険加入できません」というような派遣会社は避けた方が良いでしょう。
「派遣先(薬局)との面接がある」については、紹介予定派遣を除き、法律上NGとされています。
派遣会社によっては、事前打ち合わせという名目で、派遣先と事実上の面接を行うケースがあります。
事前打ち合わせによって勤務可否が決まるのであれば、面接という扱いになります。
条件や仕事内容などを記載したものを派遣スタッフにお渡しすることは、派遣会社の義務です。
万が一トラブルが起きたことも考えて、契約内容は書面でももらうようにし、「手間がかかる」などの理由で行わない派遣会社は使わないようにしてください。
アプロ・ドットコムでは派遣薬剤師さんに安心して勤務してもらうために、「優良派遣事業者」の認定を獲得していたりプライバシーマークの取得をしたりしています。
無料で受けられるeラーニングも完備しており、薬剤師さんのスキルアップにも努めています。
派遣で働くことを検討している場合は、ぜひアプロ・ドットコムにご相談ください。