Last Updated on 2022年4月7日
派遣で働きたいと思っている薬剤師さんの中には、少なからず不安を持っている方も多いと思います。
「派遣と聞くと不安定なイメージがある」「希望の働き方が本当にできるの?」「派遣は即戦力じゃないと働けないというのは本当?」
これらはアプロ・ドットコムにもよく寄せられる質問です。
このコラムでは、派遣で働きたい薬剤師さんや、派遣勤務に興味を持っている薬剤師さんのために、勤務前に知っておくべきことをまとめました。
目次
不安①:やりたいこととの両立はできるの?
派遣勤務のメリットとして、正社員よりも時間の融通がききやすいということが挙げられます。
例えば、正社員なら基本的に週40時間勤務、パートで週3日勤務でも、基本的に曜日固定で働くことになります。
それに加えて、急な残業に対応したり、急な欠勤の代理で出勤したりすることもあります。
しかし派遣の場合は、期間、曜日、時間帯をあらかじめ契約で決めてから働きます。
つまり残業なし、1日4時間だけの勤務などの条件で働くことが可能です。
子育てや介護で忙しい、扶養内で働きたい方は、1日だけの勤務でもOKの単発派遣をご利用いただくことも可能です。
また、派遣期間はだいたい1カ月から3ヵ月の契約になるため、転職で次の職場に行くまでの期間や、旦那さんの転勤で空いた期間だけなど、短い間だけ働きたいという方にもおすすめの働き方です。
「子供の学校が始まるまでは週2日、学校に行くようになったら週5日働きたい」というご要望にも柔軟にお答えします。
数カ月のスパンで様々な薬局、科目を経験できるので、スキルアップしたいと考えている薬剤師さんにもおすすめの働き方です。
不安②:即戦力じゃないと働けないの?
派遣で即戦力が求められる理由として、派遣薬剤師は投薬が主な仕事になるからということが挙げられます。
1日単位での勤務や、数カ月のみの勤務が当たり前の派遣では、薬局内の薬の配置を覚えて調剤業務を行うことは難しいです。
そのため、投薬業務が中心となるのです。
経験については、一般的な投薬経験さえあれば、十分派遣で働くことが可能です。
また、派遣の受け入れに慣れている企業さんでは、派遣向けのマニュアルを用意しているケースも多くあります。
業務についての簡単な研修を取り入れている企業さんもあるので、不安な方は受け入れ体制が整っている薬局で働いてみてはいかがでしょうか?
不安③:同僚とうまくやっていけるか不安
働く期間が短いため、人間関係での悩みが少ないというのは派遣勤務のメリットです。
一方で、初対面の薬剤師とコミュニケーションを取って仕事をしなくてはいけないという点で不安を感じる薬剤師さんも多いです。
また、「どうせ派遣だから」と、正社員やパートで働いている薬剤師さんに受け入れてもらえないのでは?と思っている方もいらっしゃいます。
これは派遣で働く以上、どうしても避けられない部分です。
このような不安を持っている薬剤師さんのために、現場で使える心理学のテクニックをご紹介します。
好印象を与えるコツ
良好な人間関係を築くためには、「ピークエンドの法則」を活用してみてください。
ピークエンドの法則とは、ある経験のピーク時と最後の記憶がその経験の印象を決めてしまうというものです。
この法則を応用すると、一緒に働く人に好印象を持ってもらいたいなら、良い印象を持ってもらえる行動を最後にすることが効果的です。
たとえば、上司方注意を受けたとき、最後に「教えていただき本当にありがとうございます」と前向きな発言をする、同僚とご飯を束に行った帰りに「今日はありがとう」と連絡を入れておくなどです。
評価を上げるコツ
薬局では良くも悪くも、派遣薬剤師は社員とは別という印象を持たれています。
これを逆手にとって、「派遣さんなのにそこまでしてくれるの?」というプラスの驚きを与えられると、評価は一気に上がります。
退社時に休憩室の意コップを洗っておくなどの些細な行動でもOKです。
職場の人がやってもらって嬉しいことができれば、他の薬剤師さんから良い印象や評価をもらうことができます。
不安④:派遣会社の担当とうまく付き合えるのか
派遣で働く場合は直接薬局とやり取りするよりも、派遣会社の担当と連絡を取る頻度の方が多くなります。
そのため、派遣会社との相性や関係性が大切になってきます。
当社で派遣勤務をしたことのある薬剤師さんにアンケートを行った結果より、以下の条件を満たす派遣会社が、良い派遣会社か判断する基準になります。
①連絡が付きやすい、返信が早い
連絡が付きやすいというのは、薬剤師の皆さんが普段仕事を終えてゆっくり話ができる、20時~22時に連絡できるということを指します。
好条件の派遣求人はすぐに充足することも多いので、レスポンスの速さも重要ですよね。
②勤務初日に同行してくれる
勤務初日は道が分からない、管理薬剤師が休みだった、シフト希望が伝わっていないなどの予期せぬトラブルが起こりがちです。
このようなリスクを考えて、初日に薬局まで同行してくれる派遣会社は、薬剤師さんにとっても心強いのではないでしょうか?
③薬剤師賠償責任保険へ加入できる
たった1日の勤務でも、調剤過誤を起こしてしまう可能性はゼロではありません。
あなたの身を守るためにも、保険加入のできる派遣会社を選んでみてください。
おわりに
派遣勤務時の不安について解説しました。
派遣に対する先入観を払拭できていたり、不安が少しでもなくなっていたりしたら幸いです。
アプロ・ドットコムは、20年以上薬剤師さんの転職や派遣就業をサポートしています。
些細な不安やご相談事でも、ぜひお気軽にご相談ください。