薬剤師が知っておくべき2つの在宅業務

施設の部屋の写真

厚生省の方針で、対物業務から対人業務へという方向性が示されている中で、在宅医療が推進されているということは、多くの薬剤師さんがご存じだと思います。

そうした中で、薬剤師さんの業務も今後大きく変わっていくことが予測されます。
実際に、薬局さんの中でも在宅業務を始める店舗が増えてきており、
それに伴って在宅業務の求人も増加しつつあります。

お薬手帳の写真

患者さんのもとを訪問する在宅業務といっても、
個人宅への訪問と施設への訪問の2つがあることはご存じでしたか?
「在宅業務」と聞くと、なんとなく個人宅をイメージしている薬剤師さんが
多いのではないでしょか。

しかし、個人宅と施設の両方の実態を正確に把握しておかないと、

「思っていたものと違う」
「自分のやりたい仕事ができない」
「薬剤師としてのやりがいが得られない」ということになりかねません。

では、個人宅訪問と施設訪問では、
どのような違いがあるのでしょうか?

■そもそも薬剤師の在宅業務とは?

錠剤で作った?マーク

自宅や施設での病気の治療・療養を行うのが在宅医療ですが、
どのように在宅医療にかかわるのでしょうか。

在宅業務に携わる薬剤師さんは
患者さんのいる個人宅もしくは施設を訪問して、
患者さんの抱えている服薬に関するお悩みや不安を解消したり、
お薬を届けたりしています。

複数の薬を服用している患者さんも多く、
飲み合わせが不安、薬の整理がしにくいなどの
悩みを抱えている方がたくさんいます。

そのような患者さんに対して
不安を解消できるように分かりやすく説明したり
薬の整理方法を考えたりすることで
患者さんの負担やストレス軽減に貢献します。

主な業務は、個人在訪問も施設訪問でも
大きな違いはありません。

では、この二つの違いはどこにあるのでしょうか。
大きな違いは「訪問したときに誰とコミュニケーションをとるか」ということです。

■個人在宅のポイント

マンションの部屋の写真

患者さんの個人宅を訪問する「個人在宅」では、
下記のような特徴があります。

・患者さんや患者さんの家族と直接話す。
・ケアマネジャーが患者さんやその家族と
相談しながらケアプランを作成するのと同じように、
薬剤師が薬を通して患者さん・その家族と直接付き合う。
・医療従事者ではない一般の方との関わりができるため、
やりがいを感じる。
・ただし、その反面、手間もかかる。

■施設在宅のポイント

処方箋と薬の写真

特別養老老人ホームや有料老人ホーム、
グループホーム等などを訪問する「施設在宅」では、
以下のような特徴があります。

・施設の管理者や担当者と話すケースが多い。
例えばグループホームの場合、
ご利用者が認知症の方ばかりのため、
施設の職員としか話さないということもある。
・収益や運営のことを考えると、薬局経営者側からすれば
施設の方がやりやすい。(施設の方が個人宅よりも効率が良いため。)

■「施設」に関わる業務ならほかにも・・・

薬棚の前に立つ白衣の女性の写真

介護老人保健施設(老健施設)に関わる業務として、
これらの施設に常駐し、施設内で薬剤師として働くという方法もあります。

老健施設で働く場合、主な業務は
調剤業務を内部で行っているか、外部で行っているかで異なります。

調剤業務を内部で行っている場合は
医師が入居者に処方した薬の調剤、監査を行います。

調剤業務を外部に委託している場合は
調剤済みの薬が届いたらその薬を監査し、
配薬カートに詰める作業がメインになります。

施設訪問をする薬剤師さんは
施設の担当者と入居者の方のお薬の効果を確認したり
服薬指導をしたりする業務、
施設常駐の薬剤師さんは
入居者の方に処方された薬の調剤、監査を行う業務がメインになります。

■在宅業務チェックポイント

チェックボックスの写真

ご紹介したように、個人宅と施設では
在宅業務自体に大きな違いはありませんが、
訪問先で誰と関わるかに大きな違い
があります。

「自分はどうして携わりたいのか」
「やりがいになる部分はどこなのか」などを
しっかり考えて求人を探してみてくださいね。

 

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