薬剤師の働き方 薬剤師が契約社員で働くメリット・デメリットとは?

Last Updated on 2021年12月24日

契約社員は、一時期だけ社員として働くことができる雇用形態のことです。
なんとなく、「正社員は安定していて契約社員は解雇されやすい」というイメージを持っている方もいらっしゃると思います。たしかに安定性の部分では正社員の方が勝りますが、意外と知られていないメリットがあります。

このコラムでは正社員と派遣社員との違い、契約社員として働くメリット・デメリットをご紹介します。自分に合った働き方を見つける参考にしてくださいね。

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契約社員という働き方

正社員、契約社員、派遣社員など働き方を表すときによく使われる、聞きなれた単語ですよね。しかし、法律ではそれぞれの働き方の明確な定義は存在していません。それぞれの定義は企業による、という部分が大きいのです。

ほとんどの場合「正社員」というのは無期雇用労働者のことを指します。一般的には、契約期間を定めないで雇われる無期契約労働者を「正社員」、1年契約/6カ月契約など契約期間を定めて雇われる有期契約労働者を契約社員と呼んでいます。

正社員と契約社員の主な違いは「契約期間に終わりがあるかないか」ということです。

では、同じ有期雇用である、契約社員と派遣社員の違いは何でしょうか。
契約社員は会社と直接雇用契約を結ぶのに対し、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んで派遣先(薬剤師さんの場合だと薬局ですね)に派遣されて働くことになります。

つまり、契約社員と派遣社員の違いを判断するときは「直接雇用なのか間接雇用なのか」という点がポイントになります。

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薬剤師が契約社員で働くメリット

正社員、派遣社員との違いが分かったところで、次は薬剤師が契約社員として働くメリットやデメリットをご紹介します。

◆メリット①:面接のハードルが低い

正社員と比較すると、契約社員は面接のハードルが低くなる傾向にあります。

これは、正社員だと雇用契約に終わりがないということに関係しています。
無期雇用ということは、会社側が社員を解雇すること可能性は低いです。
本人の都合で退職しない限り、定年まで一緒に働く可能性があります。

「もし自分の会社に合わない人を採用してしまったら・・・」と考えると、契約期間のある契約社員の方が面接のハードルが低くなることは理解できますよね。

◆メリット②:人生設計やキャリアプランに合った働き方ができる

「のちのち海外留学を検討している」「数年で結婚するのでそれまでは社員として働きたい」「期間限定でも構わないので働いてみたい薬局がある。そこでスキルアップして違う薬局に転職したい」など、自分の人生設計やキャリアプランに合った働き方をしやすいのも有期雇用で働くメリットです。

薬剤師が契約社員で働くデメリット

契約社員には上記のようなメリットも多いのですが、もちろんデメリットも存在します。

◆デメリット①:賞与が出ないことが多い

契約社員にはボーナスがない場合がほとんどです。
基本給は薬局の求人次第になりますが、稼ぎたいという薬剤師さんにとってはボーナスが出ないことは大きなデメリットになります。
また、退職金制度がないことがほとんどなので、将来のことを考えると貯金も必須になるでしょう。

◆デメリット②:契約更新をしない場合は就職活動をしなければならない

契約満了後に契約を更新しない場合は職を失うことになり、新たな職場を探す必要があります。
契約終了後に結婚や留学の予定がある方はデメリットになることはありませんが、満了後も働き続ける場合は就職活動を行う必要があります。

以上のメリット・デメリットを考えると、自分の人生設計やキャリアプランが明確な薬剤師さんにとっては契約社員として働くメリットは大きいと考えられます。

 

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