Last Updated on 2021年12月21日

「正社員」と聞くと、一番安定している、福利厚生がしっかりしている、昇給があったりボーナスがもらえたりする・・・などのイメージが強いと思います。このコラムでは、改めて薬剤師さんが正社員で働くメリットや、どのような働き方をしたい人が正社員に向いているのか?などを解説します。
正社員と契約社員の違いは?
フルタイムで働くという点、直接雇用である点は正社員も契約社員も同じです。
では、どのようなポイントでこの二つの雇用形態は区別されているのでしょうか。
まず、社会保険に入ることができるという点では正社員も契約社員も変わりません。
区別のポイントは契約期間にあります。 正社員は、雇用期間に定めがない無期雇用の社員を指します。つまり、本人からの申し出や特別な事情がない限り契約が終了することはない、という雇用契約を結ぶこととなります。
一方で契約社員には契約期間があり、決められた契約期間が終了した後は別の職場を探すことになります。
しかし、企業との合意があって契約の更新ができれば、引き続き同じ職場で働くことができます。
契約社員についてもっと知りたい方はこちら
正社員とパート社員はどっちが得になるの?
パート社員は正社員と同じく雇用の期間に定めのない契約(=無期雇用)です。
フルタイムで働くパート求人もありますが、基本的に正社員とパート社員の違いは働く時間や受けられる福利厚生にあります。
正社員の場合は1日7.5時間や8時間などの長時間で、週5日働くのが普通です。
パート社員の場合は、正社員のようなフルタイム勤務と短時間勤務を選ぶことができます。
そのため、パートは介護や育児など、時間の制約がある中で働きたいと思っている薬剤師さんにとってはピッタリの働き方です。
最近では、ピークの時間に人員体制を厚くしたいから、派遣ではなく自社採用で雇用したいからなどの理由でパート社員の採用に力を入れている薬局も少なくありません。
一方で、勤務時間や曜日・日数の融通が利きやすい代わりに、給与や賞与などの待遇面で劣る部分があるのも事実です。
パート社員の働き方が気になる方はこちら
薬剤師が正社員として働くメリット
最初にご紹介した通り、薬剤師さんが正社員で働くメリットとして挙げられるのは以下の6点です。
・契約社員、派遣社員、パート社員と比較したときに、最も安定した働き方である。
・賞与があることを考えると、どの雇用形態よりも月収(年収)が高いことがほとんどである。
・賞与・昇給がある。
・会社で定めた福利厚生がすべて受けられる。
・住宅手当、通勤手当などの各種手当が受けられる。
・社会的な地位と信用がある。
正社員は、長期にわたって安定して働くことが可能で、賞与や昇給があるのがメリットです。しかも、長く働けば働くほど年収や賞与が上がっていく傾向が強いです。
会社が定めた福利厚生を受けられたり、社会保険や住宅手当、資格手当など各種の手当が受けられたりたりするのも正社員として働くメリットです。
また、社会的な地位と信用が約束されるというのも大きなメリットです。
パート社員や派遣社員だと、どうしても社会的な信用という意味では弱いものになってしまうので、その点でいろいろな不便さが出てくる場合もあります。
例えば、家を購入する際に、ローン審査が下りるかどうかというのも重要な問題です。安定や社会的な信用という面で一番いい働き方といったら、正社員に勝るものはありません。
薬剤師にとって、正社員で働くのが一番メリットが多いの・・・?
数多くのメリットが存在する正社員という働き方ですが、まったくデメリットがないとは言えません。
例えば、正社員だと仕事上の「責任」が重くなることも事実です。
何かあったら、真っ先に対応をしたり責任を取ったりしなくてはいけないので、そういう意味では苦労が付いて回ることもあるでしょう。
ただ、責任の大きい仕事を任されるということは仕事のやりがいにも直結します。ですので、必ずしもデメリットになるというわけではありません。
また、安定して働くことができる反面、勤務時間や異動など、勤務先の指令に従わなければならないこともあります。
残業・休日出勤の際も、パート社員や契約社員よりも先に正社員に声がかかりますし、転勤や店舗異動など、本人の意に添わない業務命令にも従わなければいけません。
特に全国展開しているチェーンの薬局やドラッグストアでは、転居を伴う異動が発生するケースも多いです。 もちろん正社員でも転勤・店舗異動がない薬局もあります。
ただし、ここで取り上げたデメリットに関しては、企業や店舗による部分が大きいです。
ですので、「正社員」という雇用形態ではなく、企業単位、店舗単位で自分の希望通りの働き方ができるのかを見極める必要があります。
薬剤師が正社員として働くメリット・デメリットまとめ
メリット
・最も安定した働き方である
・どの雇用形態よりも月収(年収)が高いことがほとんどである
・賞与・昇給があり、長く勤めた分だけ賞与もたくさんもらえることが多い
・会社で定めた福利厚生がすべて受けられる
・資格取得手当、住宅手当などの各種手当が受けられる
・社会的な地位と信用がある(クレジットカードやローンの審査の際に有利)
デメリット
・仕事での責任が重い
・残業・休日出勤が発生しやすい
・異動が発生する可能性が高い
以上のことを踏まえると、
・安定して働きたい
・仕事にやりがいを求める
・スキルアップしていきたい
・収入と福利厚生のバランスが取れる働き方がしたい
・今後大きなローンを組む予定がある
上記のような薬剤師さんは正社員として働くとメリットが大きいと考えられます。
どの雇用形態でもメリット・デメリットは必ず存在します。ぜひ比較したうえで、自分に一番合った働き方を見つけてみてくださいね。
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