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薬剤師のライフスタイル
2024.02.19
薬局業界の動向と薬剤師の求人トレンド【2024年・正社員編】
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薬剤師として働いている人のなかには、現在の職場を辞めて転職したいと考えている人もいるでしょう。「薬局からドラッグストアへの転職は簡単?」「今度はどんな求人が増えていくの?」など、知りたいことがたくさんあるのではないでしょうか。
今回は、現在の薬局業界の動向と、薬剤師の求人トレンドを紹介します。まずは前編として正社員編をお届けします。ぜひ参考にしてください。
目次
薬局業界の動向
まずは、薬局業界の動向を4つ紹介します。
・ドラッグストアの調剤併設
以前は調剤薬局単体の店舗も多くありましたが、近年ドラッグストアが調剤を併設することが増え、単体で営業している店舗が倒産することが増えています。ドラッグストアの調剤薬局併設率は企業によって異なりますが、大手は半数から7割といった高い数値になっています。
普段、買い物に行った時に調剤薬局を利用できる便利さから、ドラッグストアを選ぶ人が増えているようです。その結果、中小規模の調剤薬局が減り、薬剤師の選択肢が狭まってしまう可能性があります。
・新型コロナウイルスによる影響
新型コロナウイルスの流行によって、病院の受診率は大きく低下しました。2021年1月〜11月までの調剤薬局の倒産は前年度より63%も増え、令和2年の処方箋枚数は前年度より27%も減少。これに伴い、薬剤師のニーズも低下しています。
・在宅サービス強化
日本は超高齢社会に突入しており、居宅療養管理指導の需要が高まっています。居宅療養管理指導とは要介護者が自宅で自立した生活を送るために、医師や薬剤師、看護師などがサポートすること。薬剤師は自宅に薬を届けて、服薬指導、残薬調整などを行います。
居宅療養管理指導は一人で行うのではなく、医師、看護師、ケアマネジャー、介護士と連携をとりながら行うのが基本です。また、薬機法の改正によってオンライン服薬指導が可能になるなど、調剤薬局に患者様が来店したうえで指導していた状況とは働き方が変わりつつあります。
・都市部は競争率が高く、地方は人手不足
薬剤師になる人は年々増えており、将来は需要よりも供給が増えるといわれています。すでに調剤薬局での薬剤師の需要が低下していますが、ドラッグストア業界は調剤併設型が増加しているため、薬剤師不足が深刻な職場もあります。
薬剤師は出身の地域で働く人が半数以上で、人口が少ない地域では慢性的な薬剤師不足に陥っているところもあります。また、利便性の良い都市部では就職・転職したい人が増えており、地方での薬剤師不足は深刻化しています。
・正社員で経営に関わる人が求められている
店舗開発・M&Aなど、ドラッグストアの経営に関わる正社員も企業から求められています。調剤などの担当業務だけではなく、大規模な仕事に携われる可能性があり、年収アップも期待できるでしょう。薬剤師経験と経営の知識・ノウハウの両方が必要な求人も多く、実店舗で働いた経験を十分に活かすことができます。
今後の薬剤師の正社員求人はどうなる?
ここからは、今後の正社員の求人がどうなっていくのか、以下の4つのポイントに着目して紹介します。
・地方には高待遇な求人も
薬剤師として転職するなら、人手不足である地方で働くのもひとつつの方法です。都市部より地方のほうが稼げるケースもあるなど、高待遇な求人が集まりやすいといえます。
・スペシャリストが求められる
「専門薬剤師」「認定薬剤師」など、薬剤師の知識やスキルを証明している資格を持っている人のニーズが高まりそうです。とくに競争率の高い地域で就職したい場合は、アピールできる強みとなるでしょう。「高収入を得られる」「管理職をめざせる」などのメリットもあります。
・地域に根差した専門家
高齢者の健康サポートをするためには、在宅医療に対応できる薬剤師が欠かせません。また、患者様の服薬やサプリメントを管理する「かかりつけ薬剤師」として、医師よりも近くで患者様をサポートできる専門家も求められます。在宅医療や地域医療の経験を持つ薬剤師は即戦力として期待されるでしょう。
・セルフメディケーションが進む
セルフメディケーションとは市販で購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)のことで、病気予防や体調管理を行うのが目的です。軽度の不調は自分で治そうという流れが進んでおり、国も推進しています。そのため、今後も市販薬を多く扱うドラッグストアの利用者増加が見込まれており、ドラッグストアでは引き続き薬剤師の高い需要が考えられます。
・製薬企業に正社員として転職をめざす人が増える
調剤経験のある人が製薬企業へ正社員として転職すると、長期的には年収アップが期待できます。薬剤師としての高い知識・スキルに加えて、コミュニケーション力や学習意欲が必要とされます。
薬剤師の仕事を探すならアプロ・ドットコムのキャリアドバイザーを頼ろう
今回は、薬局業界の動向と今後の求人のトレンドについて解説しました。とくに都市部では、薬剤師は以前のように売り手市場とはいえず、独力での転職では失敗する可能性もあります。せっかく正社員として転職するならば、長く働ける職場を見つけたいもの。ぜひおすすめしたいのが、アプロ・ドットコムのキャリアアドバイサーを活用することです。
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