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薬剤師の仕事・キャリア

2025.11.11

新卒の就職で失敗した20代薬剤師が転職で成功するための5つの鉄則

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就職活動を終えて晴れて社会人になったのに、あっという間に「このままこの会社で働くのは厳しいかもしれない」と思った経験がある人もいるのでは?実際に働いてみたら「思っていた薬剤師の仕事とは違った」「入社する前にもっと細かく調べればよかった」などと、後悔している人もいるかもしれません。

職場に不満があって悩みながらも、転職に踏み切れない人も多くいます。いざ動くとなると、「転職してまた失敗したらどうしよう」「こんなにすぐに転職したら評価が下がるのではないか」と不安になるものです。

実際に薬剤師は、他の仕事と比べると転職回数が比較的多い職種です。社風に合わなかったり、働くのがつらかったりしたときは、早めに方向転換して、より良い職場で働き始める方がベターだったりします。

今回は、20代の薬剤師が転職で成功するための「5つの鉄則」を解説します。ぜひ参考にしていただいて、よりよい職場で再スタートを切ってください。

薬剤師が転職しやすい理由

薬剤師は「業務独占資格」で、薬の調剤や服薬指導などの業務は薬剤師の資格所持者だけが行えます。そのため、調剤薬局などには薬剤師が必須です。需要が常に高く、中途採用者を受け入れる環境が整っているのも薬剤師の転職回数が多い要因でしょう。

平日の9時から18時のようなフルタイム勤務だけでなく、早番遅番があったり、シフト制だったり、その時々でワークライフバランスにあわせて働き方を選べることも薬剤師の転職が活発な理由のひとつです。

薬剤師の仕事の特徴は、都市部や大きな駅周辺だけではなく、地方やあらゆる場所で求人があることです。どんな場所でも常に安定的な求人があるため、転職することで極端に待遇が悪化する心配がないのも転職しやすいポイントといえるでしょう。

20代薬剤師が転職しても大丈夫?

その昔は、「一度就職したら、最低でも3年は同じ職場で働くべき」といわれていましたが、現在では新卒で入社して定年退職まで働き続ける人が減っており、スキル重視の多様な転職が主流となっています。

特に20代での転職は、メリットが多いといわれています。多様な経験を積むことでスキルの幅を広げられること、専門性が固まりきっていないため実績より「伸びしろ」を評価されやすく未経験分野にも挑戦しやすいこと、複数の会社を経験することで働き方の違いを知れることなどが挙げられます。薬剤師であれば、転職がチャンスになるケースが多いといえるでしょう。

キャリアの土台づくりをする20代。同じ薬剤師でも、薬局、ドラッグストア、病院など職場によって得られる経験は大きく違ってきます。薬局の中でも、かかりつけ重視、在宅医療重視、門前薬局、面対応薬局、専門特化、OTC・セルフメディケーション重視など、方針によって得られる経験は大きく変わってきます。現在の職場とは全く違う環境に飛び込むことで「自分がめざしたい薬剤師像」がはっきりすることもあるでしょう。

実務を経験した20代後半は、将来のキャリアの方向性を考えて自分に合う道を見つけ、10年先の自分の市場価値を高めるための「キャリア戦略」としての転職を成功させるベストタイミングです。

20代薬剤師が転職で成功するための5つの鉄則

では、ここから成功するための鉄則を5つ紹介します。今後のキャリアを大きく左右する転職活動で判断を誤らないよう、ぜひ参考にしてください。

1.衝動的に会社を辞めない

人間関係のトラブルや業務の多忙さから「今すぐ辞めたい」と感じることは誰にでもあります。しかし、勢いや感情的な判断で突然退職してから始める転職活動は経済的にも精神的にも負担が大きくなります。

焦りから妥協して転職先を決めてしまった結果、すぐにまた転職活動を始めることになるケースも。また、退職後のブランクが長引くと、経済的な不安だけでなく、採用側からの印象も悪くなってしまいます。

まずは一度立ち止まり、なぜ辞めたいのか、その原因は本当に転職でしか解決できないのかを客観的考えてみましょう。冷静に自分の状況を整理するため、仕事内容や職場環境など不満を全て書き出し、転職することで解決できるのかをひとつずつ確認してみましょう。

「どうせ辞めるのだから」「面倒くさい」と投げやりになることなく、しっかり考えることで、次の職場の希望条件も明確になります。「転職先を決めてから退職する」という計画的で余裕のある転職活動が成功の秘訣です。

やっておきたいこと

  • 不満を感じたら、最低でも1〜2週間は冷却期間を置く
  • 信頼できる先輩や友人に相談し、客観的な意見を聞く
  • 今の職場のままでの改善できるか探る
  • 転職活動は在職中に進め、次の職場が決まってから退職する

NG行動

  • 感情的になっているときに退職を決断する
  • 何も決まっていない状態で退職届を出す
  • 職場の不満を過度にSNSに書き込む、周囲に吹聴する

2.前職の不満解消ではなく将来の希望条件で考える

「残業が多いから」「人間関係が悪いから」という不満からの逃避だけで転職先を選ぶと、新しい職場でまた別の不満が生まれ、転職を繰り返す悪循環に陥る可能性があります。大切なのは「何から逃げたいか」ではなく、「何を実現したいか」という視点です。20代のうちは特に、目先の問題解消だけでなく、5年後、10年後に自分がどうありたいかを考えることが重要です。しっかりと将来の自分をイメージしましょう。

例えば、「在宅医療に携わりたい」「専門薬剤師を目指したい」「マネジメントスキルを身につけたい」といった前向きな目標があれば、それを実現できる環境を探すことができます。不満解消は最低限の条件として、将来のビジョンを軸に転職先を選びましょう。

やっておきたいこと

  • 5年後と10年以上先の理想のキャリア像を具体的に描く
  • 身につけたいスキルや経験をリストアップする
  • 業界動向や専門分野のトレンドを調べ、将来性のある領域を見極める
  • 転職で何を実現したいのか、ポジティブな言葉で説明できるようにする

NG行動

  • 「嫌なことから逃げたい」だけで転職先を決める
  • 短期的な条件改善(給与アップだけなど)のみで判断する
  • 将来のキャリアプランを全く考えずに転職活動を進める

3.長く働ける・成長できる会社や職場という視点を持つ

20代での転職は、その後のキャリアの土台となります。目先の給与や休日数などの条件だけでなく、長期的な視点で職場を選ぶことが重要です。「ここで5年、10年と働き続けられるか」を考えることが結果的にキャリア形成の成功につながります。

成長できる環境かどうかを見極めるには、教育制度の充実度、資格取得支援、キャリアパスの明確さなどをチェックしましょう。また、職場の年齢構成や離職率も重要な指標です。若手が定着している職場は、働きやすさと成長機会が両立している可能性が高いといえます。

職場の雰囲気や人間関係、会社の経営基盤も、長期的に働き続けるための重要な判断材料です。可能な限り、面接時などに実際の勤務先を訪問する機会を設けてもらいましょう。

やっておきたいこと

  • 研修制度や資格取得支援の内容を詳しく確認する
  • 面接時に「入社後のキャリアパス」について質問する
  • 可能であれば職場見学をし、実際の雰囲気を確かめる
  • 先輩薬剤師の成長事例や在籍年数を聞く
  • 会社の経営状況や今後の事業展開を調べる

NG行動

  • 「とりあえず数年働ければいい」という短期的な視点で選ぶ
  • 教育制度や成長機会について確認せずに入社を決める
  • 離職率の高さや職場の雰囲気の悪さに目をつぶる
  • 会社の将来性や安定性を全く考慮しない

4.転職の目的と優先順位を明確にする

給与、勤務地、勤務時間、業務内容、職場環境など、転職で叶えたい条件は人それぞれです。しかし、すべての希望を満たす完璧な職場は存在しません。何を最優先するのか、何なら妥協できるのかを明確にしておくことが転職成功の鍵となります。譲れない条件、叶ったらうれしい条件を書き出して優先順位をつけましょう。

例えば、「専門性を高めたい」が最優先なら、多少給与が低くても専門的な経験が積め、研修制度も充実している職場を選びましょう。一方、「ワークライフバランス」が最優先なら、残業の少なさや休日の取りやすさを重視します。優先順位が明確になっていることで、複数の内定が出た際にも迷わず決断できます。

やっておきたいこと

  • 転職で実現したい条件を書き出す
  • 条件に優先順位をつける(必須条件・希望条件・妥協可能な条件)
  • 優先順位に基づいて応募先を絞り込む

NG行動

  • すべての希望条件を満たそうと欲張る
  • 内定が出てから「やっぱり違うかも」と迷い続ける
  • 周囲の意見に流されて自分の優先順位を見失う

5.いいところ・メリットだけを見て感覚的に決めない

焦った気持ちで転職活動をすると、大事なポイントを見落とすかもしれないので要注意です。求人情報や面接では、企業は当然、自社の良い面を強調します。何だかよさそうと思って入社を決めたものの、実際には思っていたのと違ったというケースは少なくありません。冷静に情報を確認してから判断することが重要です。どんな企業にも必ず課題が存在することは忘れないようにしましょう。

求人の情報、面接の際の説明だけでなく、実際の業務内容、残業の実態、離職率、職場の雰囲気、実現できるキャリアプラン、福利厚生の内容や取得率など、表に出にくいリアルな情報も積極的に収集しましょう。口コミサイトや関係者からの情報なども役に立ちます。自分で正しい情報を調べる自信がない人は、企業の内部情報に詳しい転職サービスを利用するといいでしょう。冷静に比較検討することで、入社後の「こんなはずじゃなかった」を防げます。

やっておきたいこと

  • 企業の口コミサイトなどで実際の社員の声を確認する
  • 面接で具体的な数字を聞く(平均残業時間、離職率、昇給実績など)
  • 「なぜこのポジションが空いているのか」を確認する
  • 企業の内部情報を把握している転職サービスを利用する

NG行動

  • 「雰囲気が良さそう」「給与が高い」だけで即決する
  • 求人情報や企業の説明を鵜呑みにする
  • 直感だけを頼りに、論理的な判断をしない

20代薬剤師が転職を成功させる秘訣は転職サービスの活用!

初めての転職という人も多い20代薬剤師が、より効率的に後悔のない転職を実現するためにおすすめなのが転職エージェントの活用です。転職支援サービスを利用するメリットとして、どんなことがあるのでしょうか。

・キャリアプランを相談できる

「やってみたいことはたくさんあるけれど、これといった決め手や行動するきっかけがない」など、キャリアプランに自信がもてず、動けない人は多くいます。専門家が自分では気づかない強みや適性を客観的に評価してくれることで、自分の才能を活かした転職ができるでしょう。また、業界の動向や最新情報を教えてもらえるのもメリットです。さまざまなキャリアパスの情報を効率的に収集して比較することができるでしょう。

・情報収集力が高い

好条件で応募が殺到するような求人は一般に公開されない非公開求人になるケースが多いです。そのような好条件の求人に出会えるのも転職サービスを利用するメリットです。また、転職支援サービスでは、人材を募集している企業の職場の雰囲気や離職率、残業実態、なぜ求人を出しているのかなどの内部情報を持っています。自分で情報収集するのが難しいと感じる人は転職サービスを利用しましょう。

・交渉力がある

給与や勤務条件、勤務開始日など、自分でやるのは気が重い交渉も転職サービスが行ってくれるので安心です。また、転職市場における自分の価値を踏まえて適切な交渉をしてくれるので、適正な条件で働くことができるでしょう。

・リスクを減らせる

手厚いサポートがあるので、仕事をしながらでも効率的に転職活動ができます。履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスや実践的な面接対策を教えてもらえるなど、初めての転職活動でも安心して進められるでしょう。プロの視点からの客観的なアドバイスをもらえるので、ミスマッチの防止にもつながります。さらに、入社後のフォローアップもメリットのひとつです。

・時間的なメリット

働きながらの転職活動は、時間を作るのに苦労しがちです。転職支援サービスを活用すれば、希望条件と優先順位を伝えるだけで希望に合った企業を紹介してもらえるなど、時間と労力を大幅に節約できるでしょう。面接の日程調整なども、転職支援サービスが企業との間に入って調整してくれるため、スムーズに進められます。チャンスを逃さずスピーディーな転職が叶えられるでしょう。

転職支援サービスの多くは無料で利用可能です。転職を有利に進め、成功するためにはプロのサポートを活用することがおすすめです。

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アプロ・ドットコムは、薬剤師の転職サポートで25年以上の実績があります。転職支援サービスも人材派遣も薬剤師専門で、キャリアアドバイザーはじめスタッフは全員、薬剤師の業界事情や採用状況に精通しています。初めての転職活動でも安心してお任せください。

アプロ・ドットコムは独立系サービスのため、系列会社や親会社の求人を優先しておすすめするようなことがありません。希望の条件に合った求人を優先して紹介するので、ご安心ください。アプロ・ドットコムでは、求職者と採用企業の担当をひとりのキャリアアドバイザーが担当しています。伝言による情報の行き違いがあったり、ちょっとした質問に対する返答に時間がかかったりといったデメリットがないのも強みのひとつです。

転職を決めた人も迷っている人も、まずはキャリアアドバイザーのヒアリングでキャリアプランや希望条件を整理するところから始めましょう。興味がある方は、無料サポート登録からご相談ください。