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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2023.11.14

アプロのキャリアアドバイザーが語る「薬剤師の正社員求人の最新動向」

スーツ女性
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コロナ禍で薬剤師の正社員転職市場は、どのような影響があったのでしょうか。アプロ・ドットコムのキャリアアドバイザーとして変化を肌で感じている3人に、薬剤師の正社員求人の動向を聞きました。

薬剤師の転職市場は売り手市場から買い手市場に

国家資格を取得しないと働けない薬剤師は、正社員、アルバイト・パート、派遣社員など雇用形態を自由に選べます。「10年前は売り手市場。面接では働く条件について相談する程度で、応募して落ちることは少なかった」とキャリアアドバイザーたちがいうほど、売り手市場でした。

「当時は薬局や病院勤務の経験さえあれば、好条件で転職できました。高額の年収を出してでも、正社員の薬剤師にこだわる薬局も多かったですね」というのは、関西のマーケットに詳しいIさん。まさに、薬剤師が薬局を選ぶ状態でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で状況は一変。受診控えにより処方箋枚数が減少したため、経営手法の見直しを迫られる薬局が急増しました。派遣の求人が急激に減少したほか、正社員の求人では薬剤師に求めるレベルが大幅にUP。今までのように、薬剤師資格とそれなりの経験さえあればという状況ではなくなりました。

加えて、2年に1度行われる薬価改定により、薬価差益で利益が出しにくい状況が続いています。薬剤師をめざす若い世代も多く、今後は薬剤師が充足する状況になるという見方が強まっており、正社員転職も買い手市場に転じると予測されています。

コロナ禍の行動制限がなくなってからは、求人は回復の兆しをみせていますが、コロナ前の状況には戻っていません。「薬剤師の世代交代を図りたいという意思が感じられる薬局も増えました」とIさんはいっています。

薬剤師に求められる仕事内容や能力にも変化が

経営の見直しを行っている薬局では、かかりつけ薬剤師や地域連携、在宅訪問などに業務を拡大し、収益確保をめざしています。

正社員には業務拡大の中核を担うことが期待されており、大手薬局を中心にその傾向は顕著です。大手薬局への転職をめざす場合は、かかりつけ薬剤師、在宅訪問を担当できる経験やスキルがあるか、もしくは対応可能という意思を示さないと難しいケースも増えつつあります。

中小の薬局も業務拡大を図ろうという意識はあるものの、現状はなかなか実現できていません。ただし、将来的に中小の薬局も同様の傾向になることが予想されるため、正社員への転職を希望する場合は、調剤・投薬以外の対応もできるよう知見を深めておきましょう。

在宅訪問を行っている薬局は、患者様のご自宅や施設に出向くため、「高いコミュニケーション力、、スムーズに業務をこなせる、フットワークが軽いといった条件が重視されます」と、Iさんは教えてくれました。

地方は正社員の求人が多い傾向

都市部は多くのエリアで薬剤師が充足しており、正社員求人は自社に合うかどうかと経験・レベル重視。繁忙期は、派遣社員の採用で対応する薬局も多いようです。一方、地方は薬剤師が不足しているエリアが多く、派遣求人よりも正社員の求人が充実しています。

正社員での転職を成功させるために大事なこと

3人のキャリアアドバイザーに、正社員転職を成功させるためのアドバイスを聞いてきました。

・最新の求人動向を把握する

「薬剤師の売り手市場を知っている世代の薬剤師は、高額の年収を希望される方が多いです。しかし現在は、以前のような求人を紹介するのが難しくなっています」というのはKさん。今は買い手市場であり、履歴書・職務経歴書の作成、面接対策など転職準備をしっかり行わないと、希望の会社への転職は厳しくなります。

また、コミュニケーション力やポジティブな姿勢を重視する傾向が強まっています。投薬・調剤のみを希望する人の正社員採用は限定的になり、マネジメント業務やかかりつけ薬剤師、管理薬剤師の経験がある人、または挑戦する意思がある人のほうがスムーズに見つかるといいます。

・複数の職場を比較する

Iさんは、「転職の際は複数の会社をチェックして、しっかり吟味してほしい」とアドバイスしています。希望条件を満たす職場を10件程度紹介しても、1~2社しか面接に進まない薬剤師が多いとのこと。採用の条件が厳しくなりつつある今は、きちんと比較しないと自分に合っている会社かどうかはわからないものです。

Iさんも、多くの企業に触れたほうがいいといっています。「最低3社は面接に行って、薬局の実際のところを自分の目で確認してほしいですね。キャリアアドバイザーとして、できるだけ詳しい情報をお伝えしますが、最終的な判断は薬剤師さんが行うものです。多くの薬局を自分で確認した人のほうが、いい職場に出会えています」と、経験をもとに教えてくれました。

・店舗だけでなく会社の方針もしっかりチェックする

薬局によっては、採用面接を店舗で行うところもあり、職場の雰囲気を面接時に確認することができます。正社員の場合は、必ずしもその店舗で働くことになるとは限りませんが、現場ならではの情報は転職先を絞り込む際の参考になるはずです。

店舗の雰囲気がよく、面接で自分に合っていると感じたとしても、会社の経営方針が合わない場合、長く働くのは困難になるでしょう。特にマネジメント業務に携わる人は、ギャップや違和感を覚える可能性が高まります。「正社員転職の場合、必ず薬局の企業研究を行い、ビジョンや経営方針に共感できるかを確認してください」。マッチングの経験豊富なAさんのアドバイスです。

正社員転職をめざすなら「アプロ・ドットコム」へ相談を

アプロ・ドットコムのキャリアアドバイザーの経験からいえるのは、フットワークが軽い方、専門性を追求し自主学習を続けている方、コミュニケーション力が高い方、マネジメント業務ができる方は、大手・中小を問わず採用がすぐに決まるということ。希望通りの求人が出ていなくても、キャリアアドバイザーが薬局に交渉して採用条件が変わることもあるので、ご自身で決める前にご相談いただくのが成功への近道です。

薬剤師の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが詳細な情報を提供するほか、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策もアドバイスします。ヒアリングをしていくなかで、正社員よりも派遣のほうが勤務時間、時給・収入など条件が満たせると判断した場合は、派遣求人をご案内するなど、薬剤師のキャリアや働きやすさ、将来のライフスタイルをふまえたサポートを行っています。

転職について考えてみようと思い立ったら、ぜひお気軽にお声がけください。

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