介護老人保健施設(老健)で薬剤師が働くメリットとは?

Last Updated on 2022年11月15日

施設の部屋の写真

あなたは病院・薬局ではない、 薬剤師さんの新しい職場として注目されている 「ある施設」をご存知ですか? その施設では、週固定のパート求人よりも無理せずマイペースに働くことができます。

老健施設で働く

冒頭でお伝えした「ある施設」とは、介護老人保健施設(老健施設)と療養型施設です。
多くの薬剤師さんにとっては、 あまり馴染みのない施設かもしれません。
しかし最近では、薬剤師さんにとって薬局や病院に代わる 新たな職場として、転職や就職の選択肢になっています。

介護老人保健施設(老健施設)とは?

介護老人保健施設(老健施設)とは どのような施設なのでしょうか。 まずは定義と基本方針を見ていきましょう。

~定義~
介護老人保健施設とは、要介護者であって主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。 (介護保険法第8条第28項)

~基本方針~
第一条の二 介護老人補円施設は、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにすることとともに、その者の居住における生活への復帰を目指すものでなければならない。 (介護老人保健施設の人員、施設並び設備並びに運営に関する基準(平成11年厚生労働省令第40号))

つまり、老健施設とは、入居者の在宅復帰を目的として 医療行為やリハビリをメインに行っている施設を意味します。
病院と自宅の懸け橋になる施設と思っていただければ問題ありません。

似たような施設として特別養護老人ホーム(特養)と 介護療養型医療施設(療養病床)があります。
特別養護老人ホームは、常に介護が必要な方が入所し、 入浴や食事などの日常生活のサポートをします。
介護療養型医療施設は、長期に渡って介護が必要な方が入所し、 入所者が可能な限り自宅で日常生活を送ることができるように リハビリや医療、介護を提供する施設です。

薬剤師が老健施設/療養型病院で働くメリット

ここからは、老健施設と療養型施設で働くメリットを お伝えします。

メリット1:一日あたりの勤務時間が6時間以下(もしくは希望に沿って変更可能)

老健の求人では、例えば「午前中のみ」や「勤務時間は6時間以下で自由に設定できる」などの時間の融通の利きやすい求人が多くなっています。
そのため、育児や介護で忙しい薬剤師さんにもおすすめです。

メリット2:週の勤務日数が3日以下(もしくは希望に沿って変更可能)

一つ目の、時間の融通が利くというメリットと似ています。 「毎週月曜のみ」や「勤務日は週3日以下で自由に設定できる」といった、 勤務日数や曜日の自由度の高さも老健求人ならではのメリットです。

メリット3:原則的に残業なし

次から次へと患者さんがやって来て対応しなければいけないということがないので、 残業して薬歴を書いたり事務作業をしたりということもなく 定時で仕事を終えることができます。

メリット4:一日あたりの平均投薬人数が20人以下

老健施設でのお仕事は、 ・入所者さんの定期処方の鑑査 ・臨時で出た処方箋の調剤(風邪薬など) ・調剤済みの薬を個別のカートに詰める配役業務 ・在庫管理 などがメインです。
投薬が全くない求人も決して珍しくありません。

 メリット5:原則的にスキル・経験・キャリアに指定なし

調剤ブランクが10年あったとしても、 もしくは調剤未経験でも応募可能な施設もあります。
今まで企業で薬剤師をしていて調剤経験がない方や、 産休・育休などでブランクがある方でも安心して勤務をスタートできますね。
これで、あなたに職場が「求める水準が高くない」 ということをご理解いただけると思います。

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