薬剤師が派遣の時給アップを狙うなら・・・

錠剤と虫眼鏡の写真

周りの薬剤師の友人より派遣時給が安い・・・
もうちょっと稼げたらなあ・・・
と、悶々としながら日々働いてる薬剤師さんも
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

実際「時給が○円以上ならこの薬局さんで働きたいんだけど・・・」と
時給を気にしている薬剤師さんも多く見かけます。

今回はそんな薬剤師さんのために、
派遣薬剤師さんが時給アップのためのテクニックをご紹介します。

■時給アップするタイミングとは・・・

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今回の論点となる時給ですが、
まずは「時給アップするタイミング」をおさえることが大切です。

時給がアップするタイミングは大きく分けて4つ。

①初回契約時
②契約更新時
③派遣先の変更時(事実上①と同じ)
④勤務途中で、勤務条件が大きく変わる時
(かなりイレギュラーなケース)

派遣勤務とは、期間を定めた労働契約です。
文字通り「契約」ですから、やむを得ない場合は別として、
勤務曜日・時間帯も含めた時給など契約条件は変えられない!というのが基本の考え方となります。

派遣先企業としても皆さんとしても、
契約期間中に条件が変わると
「契約違反じゃないの?」とか、
「このようになるのであれば、初めから契約しなかったのに!」
とマイナスイメージを持たれかねません。
最悪の場合、トラブルに発展することも考えられます。

ですので、契約期間中に時給の変更がある④のケースは
かなり稀なケースだと思っていただければと思います。

■薬剤師の時給交渉術

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先ほどお伝えしたことを踏まえると、
時給がアップするタイミングのうち
①と②が非常に重要になるということは
理解していただけるのではないかと思います。

ですから、①と②のタイミングで
「時給の交渉をする」という姿勢が大切になるのです。
この「時給交渉」には2つの意味を含みます。

1つは単純に派遣会社との交渉。

「時給○○円なら勤務します」
「時給○○円アップしてくれるなら、更新します」と
担当のキャリイアドバイザーに伝えるという交渉です。

もう一つは、派遣先企業との交渉です。

・・・といっても、薬剤師である皆さんが直接
派遣先企業、つまり薬局さんと交渉するわけではありません。

「派遣会社に、派遣先企業との交渉」の依頼をするという意味です。

例えば・・・
「勤務先の○○薬局さんは残業が多くて
みなさん困っているようです。
水曜日・木曜日なら私も残業できまるので、
この点を含めて先方と時給交渉してもらえますか?」
といった具合です。

このような発言ができるようになると、
あなたの時給アップの可能性は格段にアップします。

(先ほどの例の場合だと「水曜日・木曜日なら
残業ができます」というのが交渉材料となります。

では、どのような点を「交渉材料」とすればいいのでしょうか。
・・・詳しくは、後半で詳しく説明しますね。)

派遣先企業の薬局さんにとっては、
人件費はかなり大きなコストになります。
しかも派遣薬剤師さんの請求時給は、
パートさんの時給に比べて格段に高いのです。

ですので、派遣先企業としては
「できることなら請求時給は増やしたくない」というのが当然の本音です。

しかし、この請求時給を上げる方法がいくつかあります。
これをやれば絶対叶うというわけではありませんが、
「それ(その条件)で働いてくれるのであれば、
請求額のアップも仕方ない」と
派遣先企業さんが考える代表的な項目を以下にご案内します。

■派遣時給が上がる4つの交渉材料

黒板にPOINTと書いていある写真

就業先の薬局さんが時給アップを考える
具体的な交渉材料とは一体何でしょうか。

①勤務時間数を増やす
(日数の増加や一日の勤務時間の延⻑)

これは、単純にあなたが勤務する時間を増やすということ。
就業先の薬局さんにとっては
戦力になってもらえる時間がそれだけ増えますから、
「時給アップしていいかな」という発想になります。

しかも、正社員やパートの休暇などで発生する欠員を補うために
派遣薬剤師を採用している薬局さんが多いので、
勤務時間を増やせるというのは大きな武器になります。

②早番・遅番勤務/残業を可能にする

これは、あなたに働いてもらう時間を
フレキシブルにできるということ。

職場のシフトでは、
どうしても人手が足りない時間帯が発生しがちです。

そのような状況の中で、
「人手が足りない時間も助けてもらえるなら、
時給アップに応じよう」という発想になります。

ちなみに、一般的には9:00~18:00以外の勤務時間は
時給アップの交渉がしやすくなります。

③土曜、日曜などに勤務をする

これは、②を曜日に置き換えたパターンです。
薬局さんでは、土日の人手が不足しがちです。
そのような中で、「土日を助けてもらえるなら、
時給アップで勤務してもらいたい」という発想になります。

④契約期間の長期化

就業先の薬局さんにとって、
あなたがどれぐらいの期間勤務してくれるのかというのは、
心配事の一つです。

契約期間が短い場合は、
「せっかく慣れてもらっても
1カ月後にはいなくなるんだもんなぁ・・・」という思いが
就業先の薬局さんについて回ります。

そのような中で、初回契約や更新時に
3ヵ月以上の⻑期契約ができると伝えられれば、
「それだけの期間働いてもらえるなら、時給アップで契約したい」
という発想になります。

<時給を上げるテクニックの注意点>

●「早番・遅番勤務/残業を可能にする」
「土曜、日曜などに勤務をする」は、
実際に【職場で人手が不足している時間帯】でなければ効果が薄いです。

初回契約であればキャリアアドバイザーに質問し、
更新時であれば勤務の経験から、その時間帯を把握しておきましょう。

●「契約期間の⻑期化」は、派遣で働くことのメリットである
「自由さ」を犠牲にするものでもあります。
契約期間は文字通り「契約」ですので、
一度定めてしまうと、変更がしにくいものです。
ご自身の中で「むこう○カ月の約束」ができるかどうかを
よく検討してください。

■勤務中にできる時給を上げる方法がある!?

男性薬剤師と女性薬剤師の写真

実は契約時や更新時だけでなく、
勤務中にもできる時給を上げるテクニックが存在します。
しかも決して難しいことではなく、
誰でもカンタンに実践できることです。

◇薬局での評価があがると、時給もあがる

勤務時で時給アップにつながる一番の方法は、
【就業先の調剤薬局での評価を上げること】です。
勤務時の評価が高ければ高いほど、
更新タイミングでの時給アップの可能性が高まります。

あなたの働きぶりを見ている派薬局も
請求時給を上げたくなりますし、
キャリアドバイザーも時給を上げる交渉を
薬局側にしやすくなります。

「評価」というと、「ゴマをするのか?」、
「我慢するのか?」ということを
イメージされる方がいらっしゃるかもしれません。

もちろん、言われたことはでも引き受けてください、
残業をたくさんしてくださいと言っているわけでは決してありません。
【この人と一緒に働きたい】と思う薬剤師さんを
目指してほしいのです。

勤務の評価は、調剤スキルはもちろんのこと、
周りのスタッフとのコミュニケーションも大きく関わってきます。

人対人のことなので数字に変換することが難しいのですが、
この人物評価が高い方であればあるほど、
時給交渉はかないやすくなります。

実際に弊社で勤務いただいている派遣薬剤師さんで、
海外在住の方がいらっしゃいます。
年1 回2〜3ヶ月の帰国されるタイミングで
アプロで勤務をしていただいています。

初めて勤務していただいたのが3 年前。
その後、毎年同じ会社で勤務していただいています。
薬局からの評価がとても高く、
新規の薬剤師の受け入れができない状態でも、
先方の社⻑は「この方だけは受け入れたい!」と
おっしゃっています。

もちろん、調剤スキルも高い方です。
ただ毎年、9 か月間はブランクが空いているのも事実です。
それにも関わらずこの高評価を頂いているのは、
一緒に勤務する薬剤師・事務スタッフからの人物評価が高いためです。

■「派遣のイメージ」を逆手にとって時給アップ

処方箋と処方薬の写真

この方の例から理解していただけると思いますが、
結局は先ほどお伝えした、
【これからも派遣薬剤師の○○さんと一緒に働きたいな】を
押さえて行動できているかがポイントになります。

良くも悪くも薬局などの職場では、
派遣薬剤師さんは「社員とは別」という意識を持たれることが多いです。
そのような環境を逆手にとって、
「派遣さんなのにそこまでしてくれるの?」といった
【プラスの驚き】を薬局の方に与えることで、
あなたの評価を格段に高めることになります。

「評価を得るために動く」というのは違和感を感じるかもしれませんが、
ほんの少し人間関係を意識することで
時給アップにつながるのも事実です。

<時給を上げるテクニックの注意点>

【プラスの驚き】は、その職場の方々に
「本当に喜ばれること」にしましょう。
例えば、退社時に休憩室のカップを洗っておきました、
といったほんの些細なことでも効果は絶大です。

逆にその職場の方々にとって、
わずかでも負担やマイナスの要因があった際には、
「余計なことをするな」「言われたことだけやってよ」と、
逆にあなたの評価を下げかねませんので、ご注意ください。

「自分が社員だったらこんな気遣いが嬉しいな」
「前の職場で忙しいときに他の人にやってもらって
嬉しかったことってなんだったかな」
という視点でプラスの驚きを与えられるようにしましょう。

■時給アップを叶えるために・・・

処方箋とお薬手帳の写真

時給アップするためにはキャリアアドバイザーや
就業先の薬局と交渉をすることが必須にります。
「交渉」とは、言い換えれば【交換】です。

「○○(=勤務時間延ばせます、○曜日は残業しますなど)をするので、
××(=時給を上げる)をしてください」というのが基本的な考え方です。
「自分の勤務時間や残業時間は変更なしに
時給を上げてください」というのは
正しい交渉ではなくわがままになってしまうので
注意していただければと思います。

「あなたのメリットになることをするので、
その代わりに時給を上げてください」といえる条件を出し、
それを持ってキャリアアドバイザーに交渉してもらい
ぜひ時給アップを叶えてくださいね。

時給を上げる方法は他にも・・・