Last Updated on 2022年1月5日
転職を考えたときに、会社規模や経営の安定具合を重視する薬剤師さんも多いと思います。
会社規模を考える上で、大手薬局か中小薬局かで、メリットやデメリットがはっきり分かれます。
このコラムでは大手薬局と中小薬局のメリット・デメリットをご紹介します。
大手薬局で働くメリット
大手薬局の最も大きなメリットは安定性です。
経営基盤がしっかりしておりノウハウがあるため、多少の不況でも安心して働くことができるでしょう。
規模が大きい分、従業員も多い大手薬局は、同期や同僚の多さがメリットとして挙げられます。
中途で入社した薬剤師さんでも、歳の近い同僚がたくさんいることでしょう。
中途採用も行っていますが、中小企業よりも新卒採用に力を入れている大手企業が多いので、社内の制度が整っていて働きやすい環境が整っていたり、教育のカリキュラムがしっかりしていることもメリットの一つです。
働く環境以外の部分だと、スキルアップもしやすい環境です。
大手の薬局さんは総合病院の門前に薬局を構えるケースが多いです。
そのため、様々な科目でスキルアップしたいという薬剤師さんには、大手薬局がおすすめです。
大手薬局で働くデメリット
次に、デメリットについてご紹介します。
まず、異動が多くなりがちということです。
先ほどご紹介したように、大手薬局は規模が大きい分働いている薬剤師さんも多く、店舗数も多いです。
全国展開している企業も多いため、引っ越しが必要な異動も考えられます。
長く腰を据えて働きたい、家庭がある、介護があるなどの理由で極力異動をしたくないなどという薬剤師さんは、内定が出る前に異動がについてしっかり確認してみてください。
また、大手の特に総合薬局近くの薬局の場合は、忙しい職場であることが想定されます。
忙しく処方が重いからスキルアップできるという考え方もできますが、ワークライフバランスを重視している、キャリアアップよりもプレイべートを重視したいという薬剤師さんには向いていないかもしれません。
中小薬局で働くメリット
大手とは違い、従業員数が少ないため、アットホームな雰囲気が出るのが中小企業の特徴です。
特に小規模の薬局ではその傾向が強いでしょう。
それに関連して、仕事中も自分の思ってことが言いやすい、意見が反映されやすいなどの風通しの良さもメリットの一つです。
地域に根差した薬局で働きたい、自分の地元の地域医療に貢献したという薬剤師さんには、中小企業が向いているでしょう。
規模が小さいことで、働き方の融通がきくのも中小薬局のメリットです。
復職するママ薬剤師さんは、お子さんがいるので理解がある薬局を探しているという方もたくさんいらっしゃいます。
そのような薬剤師さんにとって、中小薬局は働きやすいといえるでしょう。
また、異動がない分長い期間腰を据えて働くことができます。
「対物よりも対人業務を重視する報酬改定は、地域に根付く薬局が有利」という、報酬改定に有利な点をメリットと考えている薬剤師さんの意見も見られました。
中小企業で働くデメリット
大手薬局のメリットと裏返しになりますが、安定性の面で不安を感じる薬剤師さんが多いでしょう。
特に、新型コロナウィルスで薬局の受診控えが発生し、経営が不安定になった薬局がたくさんあるというのは、すでにご存じのことだと思います。
安定性を比較すると、大手には劣るというのが正直なところです。
また、制度や社内ルールが整っていない分、薬剤師業務以外の仕事で多少ストレスに感じることがあるかもしれません。
また、自分で考えて仕事をしていく必要も出てくるでしょう。
教育についてもしっかりしたカリキュラムがなく、実務をしながら体で覚えていくスタイルが主なので、研修や教育に重きを置いている薬剤師さんにはなかなかマッチしないかもしれません。
ミスマッチのない転職をするために
大手薬局と中小薬局で働くメリット・デメリットをご紹介しました。
ここでご紹介したことはあくまで一般的に言われていることで、その企業や店舗ごとにメリット・デメリットは異なり、大手でも異動がない企業もあれば、中小で経営基盤が安定している企業もたくさんあります。
「大手だから絶対にこうだ」「中小だから絶対効だ」ということではありませんので、転職をする際は求人票をも見て確認したり、キャリイアドバイザーに聞いたりしてみてくださいね。
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