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アプロママ特集
2025.04.28
ママ薬剤師が働きやすい職場を選ぶための4つのポイント

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ママになっても薬剤師としてがんばりたいと考えていたのに、実際に子育てが始まると、「もっとうまく仕事と両立させたい」「薬剤師としてのキャリアを考えると、今のままでいいのか不安になる」など、現在の働き方や将来の仕事について悩むママ薬剤師は少なくないようです。
出産前は「すぐに子どもを預けて復帰しよう」と思っていたとしても、実際に出産して育児をするようになると、「子ども第一で仕事をセーブしたい」と考えが変わる人もいます。子どもの成長を考えると、親になると子どもの生活に責任を持つ必要が出てくるため、出産前には気にならなかった就業条件が問題に転じることもあるでしょう。
今回はママ薬剤師が働きやすい職場を選ぶための4つのポイントを紹介します。子育てしながら働いていきたい人、将来子どもを産んでも働き続けたいという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
働きやすい職場を選ぶための4つのポイント
ここではまず、働きやすい職場を選ぶためのポイントから見ていきましょう。
・シフト制・時短勤務が可能
子育てと仕事を両立させる際に重要なのは、なんといっても残業の量です。ママ薬剤師は子どものお迎えや食事の準備などに追われるため、頻繁に残業があると大変です。たとえば門前薬局では医院の診察時間が延長し、残業が発生して帰りが遅くなるところもあります。
そうならないためには、残業のないシフト制を選べば、家庭での時間を確保できます。ただし、シフトの組み方は職場によって異なり、融通が効くとは限らないため、事前に確認しておきましょう。その他、育休や時短勤務の延長が可能かどうかもチェックしておきたいもの。育休の延長制度や時短制度の有無や内容は、会社によって異なるため、こちらもチェックしておくと安心です。
・ひとり薬剤師じゃない
ママ薬剤師として働くなら、自分の代わりとなる薬剤師のいない職場は避けたいところです。ひとり薬剤師として働くと、子どもの体調不良など何かあった時に休みづらくなるでしょう。処方箋枚数に対して薬剤師の人数が多いと融通が利きやすくなります。また、薬剤師だけではなく、事務員などのスタッフが多い職場を選択するのもおすすめです。十分に人手が足りていれば、急な早退や休みにも快く応じてもらいやすいでしょう。
・子育てへの理解がある
ママ薬剤師として働くなら、会社に子育てへの理解があることは重要です。子どもは頻繁に体調を崩すため、ママ薬剤師は急に早退したり、当日に欠勤したりすることが避けられません。そんな時に、理解して融通を利かせてくれる職場なら安心でき、何より心強いはずです。
実際に子育て中の薬剤師が働いている職場にはお互い様という雰囲気があります。加えて、実際に制度として子育てへのサポートが充実している職場を選ぶことも大切です。ただし、制度があっても利用しやすいとは限らないため、その点も確認しておきましょう。
・仕事や働き方の悩みを相談できる
ママ薬剤師に限らず、誰もが職場の雰囲気が良いところで働きたいと思っていますが、ママ薬剤師にとってはより重要なポイントになります。子育て中は助けてもらう機会が増えるため、雰囲気が悪くて頼みづらい職場だと気持ち良く働けません。
相談しやすい同僚、上司だけではなく、子育て経験があり、同じような体験をしてきた先輩ママ薬剤師がいれば、より心強いでしょう。気遣ってくれたり、サポートしてくれたりするのはありがたいですし、子育ての悩みを相談できるからです。育児に関する共通の話題があれば、打ち解けやすいのではないでしょうか。
できればチェックしておきたいこと
職場選びの4つのポイントを紹介しましたが、ここではさらにチェックしておくと安心な2点を紹介します。
1.時間外の電話当番の有無
近年、夜間や休日に患者様対応をするために携帯電話を用意している薬局が増えています。子どもの世話があると、電話当番をするのが難しい状況に陥ることもあるでしょう。そのため、事前に電話当番があるかどうかを確認しておくと安心です。
2.資格取得の推進や研修の有無
子育てをしながら勉強を続けたいというママ薬剤師さんもいますが、育児中は子育てに力を入れたいというママ薬剤師さんも多い傾向があります。資格取得や研修を勧める会社だと、休日や夜間に勉強をしなくてはいけない可能性があります。子育てに集中し、資格取得や研修は落ち着いてからと考えている方は、熱心にスキルアップや勉強、キャリアアップを勧める会社は避けたほうが無難です。
ママ薬剤師におすすめの職場
ママ薬剤師として快適に働くためには職場選びも重要です。ここでは、調剤薬局、ドラッグストア、病院に着目します。
・調剤薬局
処方箋を受け付け、調剤と服薬指導などを行う調剤薬局。全国に存在しており、店舗数が多いため、自宅付近で職場を見つけやすいのがメリットです。クリニックの近隣の調剤薬局では処方箋の処方元がほぼ固定化されているため、そのクリニックが閉まらないと薬局も閉局せず、いつ終わるかわかりにくくなります。
そのため、定時で帰りたいママ薬剤師は、薬局の状況をリサーチしておくことが必要でしょう。一方で、規模の大きい医療施設の門前薬局は、病院外来の受付終了時間に合わせて終業時間が設定されているなど、早く閉まりやすい店舗が多いようです。土日休診の病院も多いため、門前薬局も土日休みが多いでしょう。処方箋の量が多く、複雑な処方も多くて大変かもしれませんが、子どもと休日を合わせられるのは魅力でしょう。
全国チェーンの薬局では定期的に異動が発生する場合があるため、それをデメリットに感じるかもしれません。しかし、配偶者が転勤のある会社に勤めている場合は、退職せずに店舗異動をして働き続けられる可能性があるため、転勤族の妻としてはメリットとも考えられます。
・ドラッグストア
従来のドラッグストアではOTC医薬品のほか、衛生用品や日用品、食品を販売していましたが、近年は処方箋も受け付ける調剤併設型ドラッグストアが増えています。ドラッグストアではOTC医薬品やサプリメントの相談など調剤以外の業務に対応することも多いため、いろいろな業務に携わりたい人に向いています。規模の大きい会社が多く、正社員の育児サポート制度がしっかりと備わっている会社が多い傾向があります。ママになる前から働き、ママになったら制度を利用するなど、長期的に働きやすい職場といえるでしょう。
・病院
病院薬剤師には、多忙で難易度が高い、夜勤や休日出勤があるというイメージがあるかもしれません。しかし、実は病院はママ薬剤師向きの職場です。病院の職員には女性が多いため、時短勤務制度や院内託児所利用制度などが充実しています。また、医師や看護師と違って薬剤師は緊急対応を求められにくいため、日勤のみのケースも少なくありません。
働き方それぞれのメリット・デメリット
薬剤師の働き方には、正社員、派遣社員、パート・アルバイトなどの雇用形態があります。ママ薬剤師として働く場合のメリットやデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
・正社員
ママ薬剤師が正社員として働くメリットは、収入が安定することです。正社員なら賞与が支給される企業も多く、アルバイトやパートの薬剤師より高い年収を維持できるでしょう。研修やセミナー、キャリア面談など、キャリアアップをサポートする制度が充実している会社もあります。
仕事量は多くなりますが、さまざまな業務を経験できるので、スキルアップしたい人も正社員のほうがメリットが大きいといえるでしょう。その他、保育所申請の際の点数が大きくなるのも魅力です。時短で働く場合でも正規の時間で保育園に申請ができる自治体も多いようです。
デメリットは、小さい子どもがいることで正社員採用されにくいことです。また、働き出した後も急な休みが多くなるため、周囲との関係性が難しくなる可能性があります。さらに、正社員は残業や急な出勤にも対応しなくてはならないため、育児との両立に苦労する場合があります。
・派遣社員
派遣社員として働くメリットは、パートやアルバイトに比べて高時給であることです。職場にもよりますが、時給が500円以上の差になることもあります。契約外の残業はなく、契約内で残業があったとしても少ないのも魅力です。派遣は契約期間が決まっており、勤務時間を調節しやすいのもメリットといえるでしょう。
「派遣薬剤師は福利厚生がない」というイメージがありますが、派遣会社の福利厚生が適用されるので安心してください。派遣のデメリットは、同じ職場で長期間勤務できないことです。派遣はひとつの派遣先で勤務できる期間が最大3年と法律で定められています。3年経っていなかったとしても、契約が継続になるとは限らないので注意しましょう。
・パート・アルバイト
パートとして働くメリットは、1日8時間・週5日の正社員と違い、勤務時間や日数を調節できることです。また、「自宅から近い職場を選択できる」「正社員ほどいろいろな仕事をこなす必要がない」「残業がない」などもメリットといえます。働く時間を調節すれば、扶養内で働くことも可能です。基本的に転勤や異動がないため、落ち着いて働くことができるでしょう。
デメリットは、昇給やボーナスがないケースがほとんどで、薬剤師にしては給与が低いことです。また、知識や経験が偏るため、スキルアップが難しい可能性があります。求められる仕事が限定的で責任が軽い分、キャリアアップも難しくなるでしょう。ママ薬剤師が希望する時間は人気の時間帯のため人手が足りていることが多く、仕事探しが難しい場合もあります。
派遣社員やパート・アルバイトを視野に入れてみよう
正社員として働くメリットは高収入ですが、責任が大きい仕事は避けたいという人もいるでしょう。もし正社員として働くのは大変と感じる場合は、派遣やパート・アルバイト、単発バイを検討しましょう。
特に派遣社員の場合は、派遣会社がしっかりとサポートしてくれるのも大きなポイントです。子育ての状況に応じた仕事を希望して紹介してくれるのはもちろん、働いている時に何かトラブルがあった場合には間に入って解決に導いてくれます。条件を伝えれば、まずは単発派遣、次に短期派遣など、ぴったりの仕事を紹介してくれるのもメリットです。
自分のライフスタイルに合わせて働けることが、ママ薬剤師には何よりも大切です。復職してしばらくはゆったり働いて、慣れてきたら少しずつ仕事の時間を増やしていくなど、臨機応変に考えると気が楽になるでしょう。
いざというとき、周囲の協力が得られればベター
ママ薬剤師として働いていくには職場や働き方の選び方が重要ですが、それだけでは足りないかもしれません。快適に働くために、時には家族やまわりの手を借りることもるでしょう。一緒に住む家族はもちろんですが、夫婦いずれかの実家が近くにあって頼れる状況なら手を借りることも検討しましょう。
何かあった時にサポートしてもらえるとわかっていれば、心強いものです。子どもが病気になった時などに、近くに頼れる人がいない場合は、病児保育の利用も考えておきましょう。働きなが子育てをがんばるといっても、限界があります。頼れる人、相談できる人がいて、利用できるサービスがある状態にすることが快適に働く秘訣です。
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