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「仕事をやめたいけど、やめるべきか続けるべきか迷っている」という人も多いでしょう。

前回は「仕事やめたい…と悩む薬剤師に贈る「今の職場と自分を見つめ直す6つのポイント」【前編】」として、３つのポイントを紹介しました。

前回のポイントは「続けることは本当に美徳なのか？」「成功まであと一歩だったと思っていませんか？」「うわさが気になっていませんか？」の３つでした。

今回は残りの3つのポイントを紹介していきます。自分を見つめ直すヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

チェック4.職場に恩義を強く感じていませんか？

人に何かをしてもらったときにお返しをしなければならないというルールを「返報性のルール」といいます。

これは人間社会の文化に広く浸透しているルールであり、職場の人間関係にも当てはまります。

たとえば、急に子どもの体調が悪くなって早退したときに、同僚が仕事の肩代わりをしてくれたとしましょう。その後、お返しとしてその人の分まで仕事をがんばろうとしていませんか？

他にも、上司が理解を示してくれてよくしてくれたから、恩返しとしてやめることはできないと考えていないでしょうか？

そのような場合、恩のある上司が退職したら転職しようと考える人もいるかもしれません。しかし、本来、自分が転職して人生をよりよいものにすることと、上司が退職することには何の関係もないことです。

恩義を感じているから転職できないのは、それに縛られている証拠ともいえます。

返報性のルールは人間社会に広く浸透しており、ルールに従わないと恩知らずと思われることがあります。

だからといって、それを避けるために不公平な交換に甘んじていては、自分の人生を生きることができません。

恩義を感じていたとしても、日々の業務に真面目に取り組んでいたならば、恩返しはすでにできているのです。

チェック5.きっと報われると思っていませんか？

時間と精力を注ぎ込んだことはなかなかやめられないという人も多く、この心理状態は「埋没費用（サンクコスト）の誤り」と呼ばれています。

人間は損することを非常に嫌う性質を持っており、損を損のままにしておけずに、なんとか回収したいと思います。

そのため、今の職場で働いた時間や同僚とうまくやっていくための努力などをなかったことにして、一から始めるのが難しくなるのです。

しかし、埋没費用（サンクコスト）はもう戻ってくることのないものと考えるべきです。

もしも納得できない場合は、以下の手順に従って考えてみることをおすすめします。

①現時点で問題になっていることを「やっていない」と仮定する。

②問題になっていることを「今からでもやるか？」考える。

③答えが「NO」の場合、きっぱりとやめる。ポイントは今までの損失を考えないこと。

これを職場に当てはめると以下のようになります。

①今の職場で「働いていない」と仮定する。

②もう一度転職活動をしたとしても、今の職場で働くかを考える。

③答えが「NO」なら諦める。

ぜひ一つのヒントとして眺めてください。

チェック6.複数の目標を同時に叶えようとしていませんか？

人間の性質と欲求は複雑なため、複数の目標が同時に両立しない場合があります。

たとえば、バリバリと仕事をしながらも子育ての手を抜きたくない場合、対立する目標のバランスをとらなければなりません。

バリバリと仕事をするためにはフルタイム勤務をする必要があり、子どもを長時間保育園に預ける必要があるでしょう。

しかし、子育ての手を抜きたくない場合、できるだけ子どもと過ごす時間を大切にしたい可能性があります。

この2つは対立してしまう目標であり、両方を達成するのはむずかしくなります。

このように対立した目標を持っていると、どうしたらいいのか迷うばかりで行動が起こせなくなるでしょう。

身動きがとれない状態に陥ってしまい、葛藤を抱えながらもその状況を続けてしまいます。

このような場合は、どちらかの目標をやめることを検討してみることが大切です。

チェック項目のまとめ

前回と今回のチェック項目は以下の６つです。

①続けることは本当に美徳なのか？

②成功まであと一歩だったと思っていませんか？

③うわさが気になっていませんか？

④職場に恩義を強く感じていませんか？

⑤きっと報われると思っていませんか？

⑥複数の目標を同時に叶えようとしていませんか？

仕事をやめたい・働き方を変えたいと悩んでいる人は、ぜひ６つの項目をチェックしてみましょう。

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