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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
薬剤師のライフスタイル
2025.06.13
正社員として働き続けたい女性薬剤師のキャリアプランに役立つ 仕事&スキルアップガイド

- 治験コーディネーター
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- キャリアプラン
薬剤師は女性が多い職業で、現在も約6割を女性が占めています。他業種に比べて年収の男女差が少ないことも女性が働きやすい一因でしょう。そのため、正社員として働いている人はこのままずっと働いていく姿を想像しているかもしれません。
しかし、結婚、出産、子育てなどライフステージの変化により、仕事を辞めてしまう女性がいるのも実情です。生成AIやデジタルツールの普及による業務の効率化が進んでいるうえ、薬学部増加により薬剤師の飽和状態が近いとされる現在、落ち着いたら正社員に復帰したいと思っても望むような仕事に就ける保証はありません。
ライフステージが変化したとしても正社員として長く活躍していきたいと考えているなら、キャリアプランを明確にしておくことが重要です。
キャリアプランとは?
キャリアプランとは、仕事とプライベートの両方を考慮し、将来の目標や理想を実現するための具体的な行動計画のことです。薬剤師としての専門性や活躍の幅、キャリアアップと結婚や出産、育児、介護などのライフイベントとの両立方法を5年、10年、20年と長期的な視点で考えておきましょう。
自分なりにキャリアプランを立てておくことで、仕事選びや転職などの場面でより良い選択ができるようになります。
ここからは、正社員としてキャリアアップをめざす女性薬剤師にオススメする4つの仕事を紹介します。年収や必要なスキルについても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
<管理薬剤師>
管理薬剤師は薬機法で医薬品を取り扱う薬局やドラッグストアに配置が義務付けられている責任者です。薬剤師としての一般業務も行いますが、管理薬剤師として、管理業務、適正な使用のための「情報提供」業務、副作用情報の収集と報告等の責務が課せられています。
・年収
令和5年に厚生労働省が行なった「第24回医療経済実態調査」によると、調剤薬局の管理薬剤師の平均年収は約735万円です。一般薬剤師の平均年収が約486万円のため、比較すると管理薬剤師の年収は高く感じるでしょう。
・必要なスキル
管理薬剤師になるために推奨されている条件には以下のものがあります。
・薬局で5年以上の実務経験
・認定薬剤師の資格取得
・管理する薬局で1日8時間(1週間で40時間)程度の勤務
法律で定められているわけではないため、要件が揃っていなくても管理薬剤師になることは可能ですが、その場合は選任者が「管理者にふさわしいと判断した基準を明確に説明する」必要があります。
ドラッグストアで管理薬剤師になる場合、店舗運営を任されることが多くなります。接客スキルや薬剤師ではない一般のパート・アルバイト従業員への指導能力も必要になるため、コミュニケーション能力やリーダーシップが重視されます。
<治験コーディネーター・CRC>
治験コーディネーターは、製薬会社、医療機関、患者様の間に立って、治験が円滑に行われるように準備、調整、運営の支援を行う仕事で、CRC(Clinical Research Coordinator)とも呼ばれています。治験コーディネーターになるために必要な資格はありませんが、薬品を取り扱う仕事のため、薬剤師の資格は有利になるでしょう。
基本的には、治験施設支援機関(SMO:Site Management Organization)に所属して、医療機関へ派遣されて働く形になります。
・年収
治験コーディネーターの平均年収は公表されていませんが、一般的な会社員と同等の400万円台と推察されます。土日や祝日が休みのことが多く、残業も少ないため、ワークライフバランスを重視する人に向いています。
・必要なスキル
特別な資格は必要ありませんが、医師や製薬会社と専門的な会話ができる薬学的・医学的な知識は必須です。また、患者様に寄り添ってフォローをしたり、さまざまな関係者と円滑に業務を進めたりするため、コミュニケーション能力は必須です。さらに、常に最善を選択できる判断力、資料や各種書類作成ができる事務処理能力などがあるといいでしょう。
<MR>
MRとは、Medical Representatives(メディカル・レプリゼンタティブ)の略で、医薬情報担当者とも呼ばれています。製薬会社に所属し、医師や薬剤師に「医療用医薬品」の情報を提供する営業職ですが、実際に販売を行うのは医薬品卸売会社になります。情報提供をすると共に、医薬品の効果や副作用に関する情報を収集し、自社の開発担当にフィードバックします。
・年収
MRの平均年収は公表されていませんが、製薬会社勤務の場合、平均700万円台と高収入が見込まれます。大手企業になると1,000万円台も夢ではありません。ただし、残業や出張が多く、勤務時間は長時間になりがちです。
・必要なスキル
MRに資格は必要ありませんが、医師や薬剤師といった医療のプロと対等に話をするために、病気や医薬品に対する専門的な知識が必要です。そのため、薬剤師の資格保持者は非常に有利になるでしょう。専門的な知識に加え、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、行動力が必要です。
<店舗運営責任者>
店舗運営責任者は、エリアマネージャーとして担当エリア内の複数店舗の管理、スタッフ教育、売上管理などを行います。調剤薬局、ドラッグストアともにある役職です。担当店舗の課題を分析し、売上が上がるように施策を実施します。現場目線とともに経営者視点を持てるようになるとチャンスが広がります。
・年収
店舗運営責任者としての平均年収は公表されていませんが、管理薬剤師よりも高収入が見込めます。一般的に、管理薬剤師としての経験を積んでからステップアップするケースがほとんどです。
・必要なスキル
特別なスキルは必要ありませんが、管理薬剤師としての経験は確実に役に立ちます。加えて、マネジメント能力や経営者視点、人を巻き込む力があると有利でしょう。また、課題の分析や売上アップの施策を作るため、数字に強いとプラスになります。
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自分なりにキャリアプランを立てたら、「現在の職場が目標達成に適しているか」「制度やサポート体制が整っているか」を確認することが大切です。
もし現在の職場では目標達成が難しいと感じる場合は、転職も選択肢のひとつになるでしょう。薬剤師の資格を活かした転職活動をしたいなら、薬剤師専門の転職支援を行っており、豊富な求人を取り扱うアプロ・ドットコムに相談してください。