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薬剤師のライフスタイル
2024.01.30
パート薬剤師としてほどよく働くために何を捨てる?何を取る?
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パート薬剤師を希望している人のなかには、収入、時間、成長、人間関係、キャリアなど、働く際に譲れないポイントがあるでしょう。とはいえ、パート薬剤師としてほどよく、気持ちよく働くとなると、一時的に諦めなければならないこともあります。
今回は、パート薬剤師の現状、パートでは実現が難しいことを紹介します。ぜひ自分の希望と照らし合わせ、優先順位をつける参考にしてください。
目次
パート薬剤師の現状
・パート薬剤師の収入
【職場別】
パート薬剤師の平均時給は、調剤薬局では約1,800円~2,500円、病院では約1,800~2,200円、ドラッグストアでは約2,000円~3,000円です。ドラッグストアの平均時給が一番高くなっています。
【地域別】
パート薬剤師の平均時給は、都市部では約1,800~2,200円、地方では約2,000~2,500円。業種によっては地方よりも都市部の給料のほうが高い傾向ですが、薬剤師では逆転現象が起きています。都市部は利便性が良いため薬剤師として働きたい人が多く、人手不足の地方のほうが高時給になりやすくなっています。
【時間帯】
パート薬剤師の平均時給は、土日祝日で100円〜300円アップすることが多い傾向です。また、17時以降は500円アップすることも。人手が足りない時間帯は、人材確保のために時給をアップすることが多く、1,000円近くも時給がアップする職場もあります。
フルタイムで働いた場合、時給2,500円、1日8時間勤務で20日稼働すれば、時給2,500円×8時間×20日=月収40万円、年収は480万円になります。
時短勤務の6時間で週5日働いた場合、時給2,500円×6時間×5日×4週=月収30万円、年収は360万円になります。1日6時間勤務を週2回の場合、時給2,500円×6時間×2日×4週=月収12万円、年収は144万円になります。
・勤務時間・日数
正社員では週5日、9時から18時まで勤務といった固定シフトが一般的です。パート薬剤師は勤務時間の融通が効くため、週に数時間だけ、週に3日だけ、土日だけといった勤務が可能。ちなみに、パートで働くママ薬剤師は「週4日、1日6時間勤務」が一番多く、半数近くがこの働き方をしているといわれています。
・社会保険
薬剤師は高時給のため、短時間のパートでないと扶養から外れることが多いのが特徴です。配偶者の扶養に入って働きたい人は注意しましょう。税金や社会保険には○○の壁と呼ばれるものがあります。
【103万円の壁】
年収が103万円を超えると所得税が課されます。
【106万円の壁】
年収が106万円を超えると企業によっては社会保険への加入が必要になり、手取り額が減ります。
【130万円の壁】
年収が130万円を超えると、すべての人が社会保険へ加入することになります。
【150万円の壁】
世帯主の年間の合計所得金額が1000万円以内の場合、本人の年収が150万円までは配偶者特別控除の満額が適用されます。この対象から外れると世帯主の収入が減ります。
【201万円の壁】
世帯主の年間の合計所得金額が1000万円以内の場合、本人の年収が201万円までは配偶者特別控除控除の対象です。この対象から外れると世帯主の収入が減ります。
・社会保険加入の条件
年収130万を超えると、すべての人は社会保険に加入します。ただし、年収106万〜129万の場合、①から④の条件をすべて満たすと社会保険に加入しなければなりません。
- 所定労働時間が20時間・雇用期間が2ヶ月以上見込まれる
- 手当・賞与を除く1ヶ月の賃金が8.8万円(年収106万)を超える
- 学生ではない
- 従業員数が101名以上の企業(2024年10月から従業員数が51人以上の企業に拡大)
パート薬剤師で実現するのが難しいこと
パート薬剤師には昇給やボーナスがないため、正社員に比べて給与が低めです。時給もなかなか上がらないため、多くの収入を得るのは難しいでしょう。福利厚生が限定的だったり受けられなかったりするケースもあります。
また、パート薬剤師は正社員に比べて業務が限られるため、役職に就けないなどキャリアアップすることが難しいでしょう。
仕事が順調ならプラスの挑戦ができる
人間関係や業務内容に支障がないなら、より多くのことに挑戦できるのがパートの薬剤師の魅力です。例えば、複数の勤務先をかけもちして収入が増やすこともできます。企業は6時間未満の勤務なら休憩時間を取得させる必要がないため、6時間未満の仕事をかけもちして働けば、待機時間を減らして時間を有効に使えるでしょう。
また、薬剤師は求人が多いため、転職しやすいのもうれしいポイント。パートで働きながら資格を取得するなどスキルアップをして、より良い職場への転職をめざせます。
さらに、パート薬剤師は勤務時間や日数を自分の都合に合わせて調整することが可能なため、仕事に慣れてきたら就業後に予定を入れるなど、生活を充実させたり、ゆとりを持って生活をしたりすることもできます。
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パート薬剤師として働くうえで大切なのは、優先順位をつけることです。何を捨て、何を取るのかをはっきりさせれば、自分の希望通りの働き方ができるでしょう。
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