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派遣の基礎知識

2025.05.30

派遣薬剤師VS正社員薬剤師 仕事、働き方、待遇を徹底比較

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派遣薬剤師と正社員薬剤師には仕事内容や働き方、待遇などにさまざまな違いがあります。今回は両者の違いについてわかりやすく解説します。どちらの働き方が良いか迷っている人はぜひ参考にしてください。

仕事内容

<派遣薬剤師>

調剤薬局で働く派遣薬剤師は投薬業務を行います。ただし、在宅専門の薬局では正社員が患者様宅に訪問するため、派遣薬剤師が調剤を担当するケースもあります。ひとり薬剤師の派遣の場合は調剤、監査、投薬まで全てを担当します。

ドラッグストアではOTC販売単独店舗への派遣は少なく、調剤併設型ドラックストアに派遣されて処方箋調剤の服薬指導をしながらOTC販売を行うケースが多いようです。健康相談や服薬指導のほか、レジ打ちやOTC商品の補充なども担います。

<正社員薬剤師>

正社員薬剤師は、薬局や病院、診療所への勤務が約8割を占めていますが、医薬品関連企業、行政機関、大学に勤務する人もいます。主な業務は、医師が交付した処方箋に基づいて薬を調剤して、服薬指導、薬歴管理を行うこと。具体的には、処方監査・疑義照会、調剤・調剤鑑査、服薬指導、薬歴管理、医薬品の管理、医薬品の販売など、幅広い業務に対応します。

働き方

<派遣薬剤師>

ライフスタイルに合わせて時間や曜日、期間を選択できるため、自由で柔軟な働き方が叶えられます。契約範囲外の残業を命じられることはありません。残業があったとしてもタイムカードで管理しており、働いた分は派遣会社に報告するためサービス残業にはなりません。

<正社員薬剤師>

正社員の薬剤師は、変則の週休2日となることが多い傾向があります。薬局やクリニックは、週休2日のうち日曜や祝日が固定休となるケースが多いのですが、病院やドラッグストアは固定休がないところもあります。

薬剤師の平均残業時間は1ヵ月あたり9時間程度で、従業員1,000人以上の企業では平均残業時間が12時間という調査結果もあります。役職によってはスタッフの管理や打ち合わせなども行うため、さらに残業時間が増えることもあるようです。

働く期間

<派遣薬剤師>

派遣社員は有期契約であり、労働者派遣法によって同じ職場での勤務は最長で3年までと定められています。実際には、1ヵ月~3ヵ月といった単位の短期契約も多い傾向です。契約が終わると、ほかの職場に変わるか、同一の職場で再び契約を更新するかを決めます。自分の希望で契約更新を断ることも可能ですが、逆に派遣先から断られるケースもあります。

<正社員薬剤師>

正社員は無期の直接雇用契約になるため、同じ企業や病院で長く働くことができます。重大な契約違反などがない限り、解雇されないのも正社員の特徴です。

待遇

・給料

<派遣薬剤師>

派遣社員の給与は基本的に時給制で、パートやアルバイトに比べると高い設定になっています。パート・アルバイトの時給平均は2,000円程度ですが、派遣の時給は3,000円前後といわれています。基本的にはボーナスや退職金は支給されません。

<正社員薬剤師>

正社員は毎月固定給が支給される月給制であり、ボーナスの支給もあります。勤務年数に応じた昇給制度がある会社も多く、安定した収入があるのは正社員の大きなメリットといえるでしょう。資格手当や役職手当などを用意しているところもあります。

ただし、1年間フルタイムで働いた場合、時給によっては正社員薬剤師よりも派遣薬剤師のほうが高年収になることもあります。

・福利厚生

<派遣薬剤師>

派遣薬剤師にも福利厚生はありますが、派遣先のものではなく派遣会社の制度が適用されます。そのため、派遣先の正社員と同じ福利厚生は受けられません。とはいえ、法律で定められている法定福利厚生だけではなく、多くの派遣会社が薬剤師賠償責任保険にも加入しています。社会保険の加入条件、自己負担額、有給休暇の取得条件などは派遣会社によって異なります。

<正社員薬剤師>

正社員には勤務先の福利厚生が適用されます。法律で定められている法定福利厚生と企業が定める法定外福利厚生があり、後者には通勤手当、住宅手当、結婚祝い金自己啓発のための研修制度などがあります。もちろん、ほとんどの会社は薬剤師賠償責任保険に加入しています。

目的によって向いている雇用形態は変わる

「キャリアアップをめざしている」「ワークライフバランスを重視している」など、仕事に対して重視するポイントや実現したいライフスタイルによって、向いている雇用形態は変わります。

ライフスタイルを大事にしながら働きたい、または時間に制限がある人は派遣が向いています。派遣薬剤師は時給が高いので、短期間でお金を貯めたい人も多いようです。一方、安定を重視する人、キャリアアップしたい人には正社員が向いています。正社員は昇進、昇給のチャンスがあり、マネジメントスキルを身に付けて管理職として活躍する道があります。

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