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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
派遣の基礎知識
2025.07.25
薬剤師の単発派遣・単発バイトの始め方ガイド2025

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薬剤師が仕事を探すというと、フルタイム勤務の正社員や毎週何曜日・毎日何時間など短め勤務のパートなど、いずれも長期間働くことを前提とした働き方をイメージする人が多いのではないでしょうか。短い期間だけ働くとしても、派遣薬剤師など数ヶ月単位の働き方を思い浮かべるかもしれません。
薬剤師の働き方のひとつとして、単発派遣や単発バイトという仕事があることはご存知でしょうか。自分の都合に合わせてスポットで働けるため、使いこなせばワークライフバランスを大事にしながら稼げる便利な仕組みです。
今回は、単発派遣・単発バイトとして納得のいく働き方を実現するために事前に考えておきたいこと、また、始める際にやるべきことを紹介します。単発の働き方に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
薬剤師の単発派遣・単発バイトってどんな働き方なの?
薬剤師の単発派遣・単発バイトは、最短1日から30日以内の勤務期間で契約をする働き方です。30日以内という短期間の契約は、労働法では「日雇い」に分類されます。単発の仕事の勤務先は、調剤薬局とドラッグストアが中心です。
単発バイトの場合、勤務先である企業に直接雇用されます。1日から数日の勤務のために、大人数の書類選考や面接などを実施して雇用するにはコストと労力がかかるため、求人サイトに掲載されることは少ないようです。店頭に募集の貼り紙が出ているのをタイミングよく見つけたり、知り合いから紹介されたりする必要があるため、探すのが困難だといわれています。
単発派遣の場合、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で勤務します。派遣会社のホームページに載っている求人を自分で見つけて応募するケースもあり、派遣会社のコーディネーターからの紹介で仕事が決まることもあります。短期間勤務の場合は特に、求める要件に適した薬剤師を探すコストや採用に関わる労力を企業や店舗側が減らしたいと考えているため、派遣での募集が多いようです。
ただし、単発派遣は労働者派遣法により、規定の条件をクリアした人しか働くことができません。単発派遣として働くことができる条件は以下のいずれかに該当する人です。
・60歳以上である
・雇用保険の適用を受けない学生である
・主たる収入が年収500万円以上である(副業として単発派遣をしたい方)
・主たる生計者ではなく、世帯収入が500万円以上である(パートナーや親など家族が稼いでいる方)
上記の条件がクリアできても、副業が禁止されている公務員や管理薬剤師、社則で副業が禁止されている正社員の場合は働くことができないので要注意です。
単発派遣は時給が高めで、一般のパート、アルバイトはもちろん、時給が高めの薬剤師派遣と比較しても高時給の仕事がほとんどです。勤務日数が少ない割に効率よく稼ぐことができるので、人気の働き方のひとつになっています。時給が高めの理由は、人手が足りないため即戦力を期待されているからで、退職や病欠で一定期間ヘルプ要員として雇用される、シフトの都合で薬剤師が足りない日に入るといったケースがほとんどです。
働いてみて「こんなはずではなかった」「失敗した」とならないために、ここからは単発の仕事をするにあたって、事前に考えておきたいことや働く前にやっておくべきことを具体的に紹介していきます。
希望条件とNG条件を明確にしよう!
仕事探しを始める前に、自分の希望条件とNG条件をはっきりさせましょう。まず、勤務は何日くらいがいいのか、勤務の時間帯や勤務時間、勤務場所、業務内容など、実際に働いている姿を思い浮かべながら詳細にリストアップします。
こんな職場だったらいいな、こんな仕事だったら活躍できるなと思い浮かんだことは漏らさずメモしましょう。また、こんな職場はつらいな、こういう仕事は1日でも無理かもしれないと思ったら、それも書き忘れないことが大切です。
次に、書き出した希望条件とNG条件のリストをランク分けしていきます。絶対に譲れない項目、ほかの条件次第では気にならないことなどを明確にしておけば、仕事探しや仕事選びがしやすくなります。この時、派遣会社のコーディネーターにも希望条件とNG条件を共有しておくことが肝心です。きちんと伝えれば希望にあった仕事を紹介してもらえるでしょう。また、「希望とはちょっと違う仕事ですがどうですか」などと紹介された時、この項目が希望通りならこっちは譲ってもいいなど、すぐに判断できるようになります。
業務過多にならないよう自分なりの働き方を決めておこう!
単発の仕事で働きたい人の状況はさまざまです。結婚、引っ越し、育児、介護をはじめとしたライフイベントや何らかの事情でフルタイムの仕事を辞めて、現在は薬剤師として働いていない人や、それでも薬剤師としてのキャリアを捨てたくないので、少しずつでも定期的に薬剤師として働きたいという人がいます。
一方、正社員やパートとして長期雇用の仕事をしながら、副業として単発の仕事をしている人もいます。子どもの教育費の足しにしたい、夏休みに海外旅行に行きたい、推し活の費用にしたいといった理由から、将来の転職のためにさまざまな職場を見てみたいと思っている人まで、それぞれの理由があります。
現在の自分の仕事、生活の事情や環境を振り返り、働き方の目標を決めましょう。「しばらくの間は月に2、3回くらい定期的に働きたい」「パートナーが休みで家にいる土日だけ働きたい」「不定期でお小遣いがほしいと思った時だけ働きたい」「特定の金額を稼ぐまで」など、自分なりの目標があるとよいでしょう。
目標を決めたら、自分の生活やほかの仕事などに悪影響を及ぼさない仕事の頻度、勤務時間を考えましょう。頭で思い描いた時は、単発の勤務だからできそうな気がしても、初めての場所での仕事は何かと疲れるものです。不安な場合、最初は短時間の勤務で試してみる、連日の勤務は入れない、片道30分以内の場所に限定するなど、無理のない働き方にしましょう。
将来的には社員になりたいなら、いつまで派遣で働くかを決めておこう!
「忙しく働いてきたからしばらくはゆっくりする時間が欲しい」「いいタイミングがあったら復帰したい」「子どもに手がかからなくなるまで、当分の間はフルタイムで働くのは無理かもしれない」などと思いながら、なんとなく過ごしている人が案外多いのではないでしょうか。
今は働いていないけれど、将来は正社員で薬剤師としてキャリアアップして、安定的に働きたいと思っている人、パートで短時間勤務をしながらタイミングを見て正社員になりたいという人もいるでしょう。とはいえ、「いつか」「いい仕事があったら」となんとなく考えていると、日々の生活に忙殺され、気づいた時には長い時間が過ぎてしまっていたなどということが起こるかもしれません。
将来は正社員になりたいのなら、いつ頃から正社員として働くのか予定を立てましょう。「そんなことをいっても、この先どうなるかわからない」という人もいるかもしれませんが、現時点の予定で問題ありません。
予定を立てると、「ここで正社員になるには、いつ頃に転職活動を開始しないといけない。では、その前に情報収集をしておこう」など具体的なスケジュールが見えてきます。最初に予定を立てた時と状況が変わってきたなと思っても大丈夫、気づいた時点で計画を修正しましょう。常に計画を意識することが大切です。
好条件求人で働けるようにスキルアップしよう!
高時給な案件が多い単発派遣ですが、その中でも特に時給が高い、勤務場所が通いやすい、働きやすい勤務時間帯、など好条件の求人には応募が殺到することがあります。単発の仕事は即戦力が求められているため、ある程度のスキルや経験があることはもちろん、「この人になら安心して任せられる」と思われることが大切です。
単発派遣の派遣先の多くは調剤薬局とドラッグストアで、調剤と投薬がメインになります。調剤未経験の場合、単発派遣は難しいでしょう。経験があっても特定の科目のみに関わってきた場合、仕事選びの幅が狭まるかもしれません。調剤経験にプラスして、ドラッグストアでOTC医薬品の説明・販売経験があることや品出し・レジ対応ができることで仕事選びの幅が広がります。
より好条件の仕事を紹介してもらうためには、スキルアップをしましょう。ブランクがあるけれど最近資格を取得している、研修や勉強会に積極的に参加している、常に知識のアップデートを行なっていることがわかれば、意欲と意識の高さを買ってもらえるでしょう。
薬剤師として働き続けるのであれば、常に学び続ける姿勢が必要です。そういった努力の結果、募集条件が厳しい好条件の求人を紹介してもらえる、ぜひ働いてほしいと思われる人になれるでしょう。
薬剤師の単発派遣に強い派遣会社に登録しよう!
派遣会社に登録するなら、まず、薬剤師の派遣を数多く扱っている派遣会社であることが前提です。派遣会社はたくさんありますが、薬剤師の業務は特殊なため、あまり件数を扱っていない派遣会社も多くあります。
薬剤師の派遣を扱っていても、単発派遣は一般の派遣とは形態が違うため、ほとんど扱っていないという派遣会社もあります。派遣会社のホームページなどを確認して、薬剤師派遣を多く扱っていること、さらに単発派遣の件数もチェックしておきましょう。
単発派遣を数多く扱っている派遣会社であれば、より多くの求人の中から仕事を選べるため、自分の希望条件に合った仕事が見つけやすくなります。また、取り扱い件数が多いということは派遣先企業からの信頼が厚いということでもあり、勤務日や勤務時間などちょっとした交渉がしやすくなるケースもあります。
たくさんの求人を見たいからとあちこちの派遣会社に登録をすると、担当コーディネーターとのやり取り回数が増え、余計な時間を費やすことになりかねません。どちらの派遣会社の仕事がいいか迷っているうちに、ほかの人に決まってしまうということも起こるかもしれません。しっかり見極めて登録しましょう。
単発派遣で働きたいなら「アプロ・ドットコム」!
薬剤師専門の人材サービスを行なっている「アプロ・ドットコム」。通常の薬剤師派遣の件数はもちろん、単発派遣の取扱件数が多いのが特徴です。以下で単発派遣で働くまでの流れを見てみましょう。
アプロ・ドットコムで単発派遣の仕事をしたいと思ったら、ホームページの右上または下部にある「無料サポート登録」ボタンから進んで、必要事項を記入してください。無料登録をすると1時間以内にアプロから連絡があります(平日19時以降、および土日祝日に登録の場合は翌営業日に連絡します)。
その後、これからあなたのサポートを担当する専任のキャリアアドバイザーと、電話もしくは対面での面談へと進みます。このヒアリングの際に、あなたが考えた希望条件やNG条件を詳しく伺います。気になることがあったら、どんなに細かいことでも質問してください。
ヒアリングが終わると、希望条件を考慮した仕事をメールまたは電話でご案内します。希望条件の変更や追加はいつでもOKです。あなた専任のキャリアアドバイザーに伝えてください。
仕事が決まると書類の準備のお手伝いなど、安心して働き始められるようにサポートをします。就業開始後も引き続き担当キャリアアドバイザーがフォローするので安心です。
単発の仕事の就業が終わっても、希望条件に合う仕事を紹介することができます。どんな求人があるのか自分でも確認したいという方は、アプロ・ドットコムの「薬剤師単発派遣求人一覧」から、募集中の仕事を確認できます。さらに「単発求人プレミアクラブ」に登録すれば、希望のエリアの単発求人情報を毎週メールでお知らせします。
単発派遣から一般派遣に変更したい、正社員の仕事を探したいという時もアプロ・ドットコムなら安心です。アプロは正社員、契約社員、パート、アルバイト、派遣、単発派遣と薬剤師のあらゆる働き方に対応しています。将来のキャリアに悩んだ時、今とは違う働き方に変えたいと思った時は、ぜひキャリアアドバイザーに相談してください。薬剤師業界に精通したキャリアアドバイザーが全力であなたをサポートします。
「実際の仕事はどんな感じなのか話を聞いてみたい」「今すぐには働けないけれど情報を押さえておきたい」という方も大歓迎です。まずは、無料登録から始めてみましょう。