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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

派遣の基礎知識

2025.06.09

派遣薬剤師として働くための「悩み・不安解消Q&A」

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自分の好きな時間に働けて高時給という派遣薬剤師に興味がある人も多いでしょう。ただ、派遣は正社員やパートと働き方が異なるため、悩みや不安があり踏み出せないという人もいるかもしれません。この記事では派遣薬剤師として働く時のよくある悩みや不安にお答えします。

職場はどんなところになるの?

調剤薬局とドラッグストアが中心です。調剤薬局では投薬が中心となるため、慣れている科目を選ぶと負担が少ないでしょう。求人数が多く、希望条件にあった職場が見つけやすいのがメリットです。

調剤薬局を併設しているドラッグストアでは投薬が中心ですが、調剤併設の有無に関わらず、OTC医薬品やサプリメントの販売、健康相談などお客様の健康のためにさまざまな業務を行います。職場によっては品出し、レジ打ち、売り場づくりなど、小売業の業務も行います。

病院では、紹介予定派遣、産前産後休業、育児休業、介護休業を取得した労働者の代替として働くケースを除き、派遣で働くことが禁止されています。紹介予定派遣とは、最長6ヶ月間派遣で働いた後、派遣社員と派遣先の双方が合意すれば、正社員などの直接雇用に切り換えられる制度です。求人数が少ないため、病院で派遣として働きたい場合は派遣会社に相談してみましょう。

好きな仕事を選べる?

派遣薬剤師は契約書の時点で仕事内容がわかるため、好きな仕事を選べます。契約書に記載されている業務以外を依頼することは法律違反になるため、予想外の業務を任されることはありません。投薬だけを行いたい、調剤をメインにしたいなど、派遣会社の担当者に希望を伝えれば、条件にあった仕事をピックアップしてくれるでしょう。

未経験やブランクがあっても働ける?

任せられる業務が調剤や投薬と限定的なため、未経験やブランクがあっても働けます。ただし、調剤や投薬の経験が全くなかったり、ブランクが長かったりする場合は、知識のアップデートが必要です。

新薬は1年に100品目以上登場しているうえ、2年に1度は薬価・調剤報酬の改定があります。自力でキャッチアップするのが難しい場合は、研修制度が充実している派遣会社を選ぶと安心です。eラーニングや資格取得支援などサポート体制が整っている派遣会社もあります。また、大手薬局では職場の研修体制が充実しているため、未経験OKの求人があります。

福利厚生は利用できる?

派遣社員も福利厚生を利用できます。派遣会社と雇用契約を結んでいるため、派遣会社の福利厚生を利用します。派遣先の正社員・パート薬剤師とは利用できる内容が異なるので、注意してください。

条件を満たせば、社会保険への加入、有給休暇、産休・育休の取得といった法律で定められている福利厚生はもちろん利用できます。ジムやレジャー施設の割引といった法定外の福利厚生が充実している派遣会社も増えています。派遣会社選びの際は、福利厚生の充実度もチェックしてみてください。

派遣薬剤師として必ずチェックしておきたいのが、薬剤師賠償責任保険に加入できるかどうかです。薬剤師という仕事の都合上、どんなに気をつけていてもミスひとつでお客様の健康を損なってしまう可能性があります。

その場合に生じる賠償責任をカバーするのが、薬剤師賠償責任保険です。正社員は職場で加入しているケースがほとんどですが、派遣社員は求人によって異なります。働く期間が短いからといって保険に加入しないでいると、もしもの時に大変です。保険料を負担してくれる派遣会社なら、安心して働けるのではないでしょうか。

キャリアアップはできる?

短期間でさまざまな職場を経験するという派遣の特徴を利用して、キャリアアップを実現できます。投薬や調剤はどの職場でも流れはほぼ同じですが、職場によって調剤棚の薬剤の配置、業務フローなど、細かい点が異なります。さまざまな職場を経験することで、臨機応変に対応できる力が磨かれ、多彩な科目の経験も積めるでしょう。その結果、より高時給の求人をめざせます。

また、残業がないという派遣薬剤師のメリットを活かし、認定薬剤師の資格を取得するのも良いでしょう。専門的なスキルを高められる職場で働けば、正社員に転職する際に有利になります。

一度派遣になったら正社員に戻れない?

他業種では、一度派遣になったら正社員に戻れないといわれることもあるようです。しかし、薬剤師は人手不足なので派遣薬剤師として働いた後に正社員に復帰することは十分に可能です。

ただ、派遣薬剤師で働いている期間にマネジメントや教育業務に関わることはなく、かかりつけ薬剤師にもなれません。正社員に必要なマネジメント力を高められないため、派遣からいきなり管理薬剤師やエリアマネージャーといった管理職に転職するのは難しいでしょう。

管理職をめざす場合は、正社員として転職して経験を積む必要があります。なお、派遣で働いた実務経験は、後輩を指導したり、職場全体の働きやすさを考えたりする際に大いに役立ちます。

残業が多い?

派遣薬剤師は原則として残業することはありません。忙しい場合も、正社員やパートが残業して対応するケースが多いでしょう。なぜなら、高時給の派遣薬剤師に残業させるとコスト負担が大きいからです。

なお、残業がある求人もあり、その場合は契約書に記載されています。残業をしてでもしっかりと稼ぎたい人は、残業あり求人を選んでみてください。派遣の勤怠管理は派遣会社が行うため、残業代は派遣会社から支払われ、サービス残業になることはありません。

高時給が多いのはなぜ?

働く期間が限定されていることに加え、即戦力としての活躍が期待されているためです。多くの場合、一時的な人材不足を補うために派遣薬剤師を募集することになります。「急に薬剤師が辞めてしまった」「内定者が辞退した」「感染症が流行る時期で職場が忙しい」などという場合は、すぐに働いてもらいたいので、高時給の求人になりがちです。

なお、周囲の相場に比べてあまりにも時給が高い場合、「職場が忙しすぎる」「人材が定着しない」など、働きにくい理由が隠れていることがあります。高時給の場合はその理由を派遣会社に確認するようにしてください。

なお、都市部よりも地方の時給が高い傾向があります。なぜなら、地方都市には薬学部のある大学が少なく人が集まりにくいことに加え、過疎化や人口流出などで薬剤師不足が深刻だからです。都市部でも交通の便が悪い薬局・ドラッグストアは高めの時給が設定されています。

どのくらい稼げる?

フルタイムで働けば、正社員の年収を上回るケースもあります。地域や派遣先によっても変わりますが、派遣薬剤師の時給相場はおよそ3,000円~4,000円。1日8時間、週5日働く場合、時給3,000円なら月収は48万円、年収は576万円です。時給4,000円なら月収は64万円、年収は768万円にのぼります。正社員のようにボーナスは支給されませんが、十分に稼げるといえるでしょう。

契約が満期終了したらどうなる?

契約を更新するか、次の仕事を見つける必要があります。契約の更新は、派遣薬剤師、派遣先企業の双方が希望した場合に実現できます。派遣薬剤師が望んでも、「派遣先企業で人員が充足している」「派遣薬剤師のスキルが職場に見合っていない」といった場合は、契約は更新されません。なお、法律により派遣薬剤師が同じ職場で働き続けられるのは、最長で3年です。

「職場の雰囲気が合わない」「他の職場で経験を積んでみたい」と思ったら、契約を更新する必要はなく、自分の希望条件にあった職場にすぐに切り替えることができます。派遣求人の取り扱いが多ければ、次の仕事を見つけやすいため、派遣会社を選ぶ際は求人数の多さもチェックしておきましょう。

仕事や人間関係の悩みは誰に相談できる?

正社員やパートは自力で職場の上司に相談して解決しなければなりませんが、派遣の場合は派遣会社の担当者に相談できます。契約以外の業務を依頼された、人間関係のトラブルが発生した場合などは、派遣会社の担当者に相談すれば、解決に向けて交渉してくれます

覚えることが多くて大変?

短期間で職場が変わるため、覚えることが多いのは事実です。不安があれば、経験がある科目や業態など、慣れている環境で働くことをおすすめします。「調剤薬局の経験が豊富なら調剤薬局の派遣を選ぶ」「小児科の経験が豊富なら、総合病院の門前薬局のように多彩な科目の処方箋が持ち込まれる職場を選ばない」などと決めて仕事を選べば、スムーズに働けるでしょう。

職場は忙しい?

派遣求人を出している職場は忙しい傾向です。短期契約は顕著ですが、慣れている科目なら、それほど負担にならない人もいるようです。忙しい職場を避けるなら、長期契約の仕事を選ぶ、薬剤師1人が取り扱う1日の処方箋枚数が30枚以下の職場を選ぶと良いでしょう。厚生労働省令では、薬剤師1人が扱える処方箋の枚数は1日あたり40枚が上限とされています。

仕事は投薬ばかりになる?

職場が変わっても作業の流れがだいたい同じな投薬は、派遣薬剤師に任されることが多い業務です。薬の配置などは職場によって異なるため、職場に慣れていない派遣薬剤師が調剤を行うと、時間がかかるうえ、ミスが起こりがちだからです。投薬以外の業務を経験したい場合は、長期契約の仕事を選びましょう。長く働くケースでは、調剤も任せたいという派遣先も増えています。

なお、在宅専門の調剤薬局の場合、正社員などが患者様宅に行くため、派遣薬剤師には一包化や錠剤の粉砕など、薬局内での調剤が任されます。派遣で投薬をしたくない、調剤メインで働きたい場合は、在宅専門の調剤薬局求人を探してみてください。

かけもちはできる?

かけもちOKの職場・派遣会社がほとんどです。たとえば、週4日働きたいのに、通えるエリアに週2日の求人しかない場合、A薬局で週2日、B薬局で週2日働くこともできます。

自分にあう職場が見つかる?

派遣は自分にあう職場が見つけやすい傾向です。派遣会社の担当者にできるだけ細かく、希望を伝えましょう。ただ、全ての条件を満たす職場を探すのは難しいため、優先順位をつけておくとスムーズに見つかります。

派遣先企業の事情を熟知している担当者がいる派遣会社なら、求人には記載されていない職場の雰囲気や管理薬剤師の人柄も把握しているため、より自分にあう職場が見つかる可能性が高まるでしょう。

交通費は支給される?

「同一労働同一賃金」の実現に向けた改正労働者派遣法が2020年に施行されたことにより、派遣にも交通費が支給されるケースが増えてきました。ただし、今でも時給に交通費が含まれているケースは存在しています。高時給だと思って契約書をよく見たら、交通費が時給に含まれているケースもあるため、細かいところまでチェックしてください。

住居付きの求人もあるってほんと?

地方を中心に住居付きの派遣薬剤師求人があり、多くの場合、高時給です。「住居費を節約できる」「通勤時間を短縮できる」「家具付きの社宅なら引越しの初期費用が抑えられる」といったメリットもあります。いろんな地域に住んでみたい人、UターンやIターンの下見をしたい人におすすめです。

どの派遣会社を選んだら良い?

派遣薬剤師として活き活きと働くためには、良い派遣会社を選ぶことが大切です。次の5つの条件をチェックしてください。

1.薬剤師派遣に詳しい、実績が豊富

薬剤師派遣に詳しく、実績が豊富な会社では、過去の派遣者や派遣先のデータをもとに、派遣先の職場の情報を詳しく教えてくれるため、希望にあった職場に出会いやすくなります。

2.求人数が多い

求人数が多ければ、希望にあう職場が見つけやすいだけでなく、契約終了後も次の職場が見つかりやすいため、安定して働けます。

3.福利厚生が整っている

時給の高さだけでなく、福利厚生の充実度も快適に働くうえでは重要です。薬剤師賠償責任保険に加入できることも必ずチェックしてください。

4.経験豊富な担当者がいる

担当者の交渉力が高ければ、就業後に何か問題が発生した場合も、素早く問題解決へと導いてくれます。

5.教育体制が充実している

経験が浅い場合、ブランクが長い場合はもちろん、教育体制が充実している派遣会社ならキャリアアップしながら働けます。

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