スタッフブログ
薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。
薬剤師の仕事・キャリア
2025.12.12
薬剤師面接で落ちる人の特徴とは?効果的な面接対策も紹介します!
- 薬剤師
- 転職
- 求人
- 正社員
- 面接
- 仕事
- アプロ・ドットコム
- 志望動機
- 落ちる
コロナ禍の前までは薬剤師の転職は売り手市場で、スムーズに転職できるケースが多い傾向でした。しかし、最近は調剤薬局やドラッグストアが求めるレベルが上がっており、面接で落ちてしまうケースが増えています。今でも薬剤師業界は人手不足といわれていますが、準備不足や印象の悪さが原因で不採用になってしまう薬剤師も少なくありません。
薬剤師の面接で落ちる人には、大きく5つの特徴があります。これらを知り、事前に対策することで不安をなくし、採用される可能性を高められます。今回は、薬剤師面接で落ちやすいポイントと効果的な対策を紹介します。
薬剤師の面接で落ちる人の特徴5選
1.ビジネスマナーが足りない
薬剤師の面接で落ちる人の特徴として、基本的なビジネスマナーの不足が考えられます。身だしなみや挨拶、時間を守る姿勢などは社会人として欠かせないため、転職活動では一定のビジネスマナーが身についている前提で見られることが多いでしょう。薬剤師は患者様と直接関わる職種であるため、第一印象から安心して任せられると思われるようマナーが大切です。
また、「面接時間に遅れる」「連絡もなく到着が遅くなる」といった行動は「勤務後にも同じことが起こるのではないか」と懸念される原因になります。ビジネスマナーが身についていないと、これまでの働き方や今後の業務への姿勢に疑問を持たれてしまい、採用側の不安を強める結果につながります。
2.会話がかみ合わない
薬剤師は患者様をはじめ、医師や看護師などさまざまな立場の人と関わりながら仕事を進めます。そのため、面接では質問の意図を理解し、相手とスムーズにやり取りできるかどうかが重視されます。質問に対して話が長く脱線してしまうと要点が伝わりにくく、逆に短すぎると意図が読み取れないため注意が必要です。
処方内容の説明や副作用の案内など、専門的な内容を患者様にわかりやすく伝えることは薬剤師の大切な役割のひとつです。面接官は、こうした場面を想定しながら「この人に安心して患者様を任せられるか」という視点で話し方を見ています。難しい言い回しをする必要はなく、経験や考えを簡潔にまとめて伝えることが大切です。
3.志望動機が浅い
「自宅から近い」「働きやすそうだから」という理由だけでは、採用担当者に熱意が伝わりにくく、「条件が変われば辞めてしまうのではないか」と受け取られる可能性があります。生活とのバランスを考えて職場を選ぶのは当然ですが、そればかりを前面に出してしまうと志望動機が弱くなります。
志望動機では自分の経験と強みを応募先の特徴と結びつけて話すと説得力が増すのでおすすめです。たとえば、「在宅医療に取り組んでいる貴社で調剤の経験を活かしたい」などと具体的に説明すると魅力が伝わりやすいでしょう。また、採用することで職場が得られるメリットを盛り込むと、より深みのある志望動機になります。定型文のようなフレーズを並べただけでは重みが感じられないので注意しましょう。
4.転職回数やブランクを明確に説明できない
薬剤師は比較的転職が多い職種のため、転職回数の多さが問題になるわけではありません。大切なのは理由をわかりやすく説明できるかどうかです。理由が曖昧で納得感が乏しいと「また辞めてしまうのでは」と受け取られる可能性があります。たとえば、子育てや介護など家庭の事情で退職したケースは決してマイナスではありません。
「家庭が一段落したので、これまでの経験を活かして働きたい」と伝えれば、前向きな姿勢として評価されます。一方で、「人間関係が合わなかった」など、ネガティブな内容をそのまま伝えると印象が悪くなるため、過去の出来事をどう学びに変えたのか、今後どう働きたいのかを中心に話すようにしましょう。
5.企業や薬局に対する理解が浅い
応募先について十分に調べていないまま面接に臨むと、「本当にここで働きたいのだろうか」という疑問を持たれやすく、不採用になることがあります。応募先のホームページや地域での取り組み、力を入れているサービスなどを確認し、自分の経験や興味と結びつけて言葉にしておくと、面接でしっかり熱意を伝えられます。
「地域密着で運営されている点に魅力を感じた」「在宅医療に取り組んでいる姿勢に共感した」といった具体的なコメントがあると説得力が高まるでしょう。過去にその薬局を利用したことがある場合は、患者として感じた良い点を伝えるのも効果的です。
効果的な面接対策
前述した薬剤師の面接で落ちる人の特徴は、どれも準備で改善できます。では、どのような対策をすればよいのかを見ていきましょう。
・ビジネスマナーを身につける
面接を良い形で進めるには、基本的なビジネスマナーを普段から身につけることが欠かせません。身だしなみやあいさつ、時間を守る姿勢は急に身につくものではなく、日頃の習慣が面接時の印象につながります。
緊張しても社会人として落ち着いた対応ができるよう、普段から意識しておきましょう。また、敬語の使い方を正しく理解しておくことも重要です。面接本番で自然に敬語が出てくるようにするには、日常的に正しい日本語に触れ、意識的に慣れることが必要です。
・自己分析する
面接前には自己分析を行い、どの部分をアピールするか整理しておきましょう。たとえば、知識や経験に不安があると気づいた場合は、面接ではこれから積極的に学んでいく姿勢を示すことが大切です。転職を成功させるうえで、自己分析は欠かせないプロセスです。早めに取り組んでおきましょう。
・明確なアピールポイントを考えておく
「アピールできるものがない…」と思う人もいるかもしれませんが、仕事に対してまじめに取り組んできた姿勢も立派なアピールポイントです。特別なスキルや経験がなくても、これまで向き合ってきた仕事の姿勢を伝えれば問題ありません。
さらに、将来どうなりたいのかを明確にしておくことも重要です。今までのキャリアを改めて見直し、どのように薬剤師としての人生を歩んでいきたいのかを考えておきましょう。
・退職理由と志望動機はポジティブな内容にする
退職理由と志望動機は、できるだけポジティブにまとめましょう。それらを「過去・現在・未来」の流れでつなげると面接官にとって理解しやすく、一貫性のある印象を与えられます。ネガティブな退職理由はそのまま伝えるとマイナスイメージになりやすいため、前向きな表現に言い換えることが大切です。
たとえば、 「職場の人と合わなくて辞めた」 という理由は、 「患者様対応など、新しいことにチャレンジしたかった」 のように前向きな姿勢が伝わる言い方に変えられます。退職理由や志望動機の中で、意欲的に学び続けたいという思いをしっかり伝えていきましょう。
・面接練習を行う
面接では知識やスキル以上にコミュニケーション力や人柄が重視されます。どれだけよい内容を答えても、声が小さく暗い印象になってしまうと、本来の魅力が伝わりません。普段は明るく話せていても、面接では緊張してしまい、いつもの自分を出せないことがあります。そのため、事前の面接練習はとても大切です。
家族や友人に協力してもらい、模擬面接をしてみると、自分の話し方や表情のクセに気づくでしょう。転職エージェントにお願いして練習する方法も効果的です。よく聞かれる質問をあらかじめ書き出し、答えを整理しておくと練習がよりスムーズに進みます。また、スマートフォンで自分の受け答えを録音・録画して確認すると、見直しができて改善点が明確になるでしょう。
・直接職場に行ってみるのも◎
志望先への理解は面接で熱意を伝えるうえで重要です。企業理念やその薬局ならではの特徴を踏まえて志望動機を話せると「きちんと調べて応募している」「意欲がある」と受け取ってもらいやすくなるでしょう。
時間に余裕があれば、実際に店舗を訪れて雰囲気を見てみるのもおすすめです。スタッフの対応やお店の空気感を自分の目で確かめると、そのまま面接で「接客が丁寧で、自分もこの環境で成長したいと感じました」など説得力のある言葉で伝えられます。もし足を運ぶのが難しい場合は、応募先のホームページや地域での取り組みなどを事前にチェックしておくとよいでしょう。
当日面接で気をつけること
薬剤師の転職といっても、他職種と違う特別な面接が行われるわけではありません。基本となる面接のマナーを押さえ、その上で薬剤師ならではの要素を加えていくことが大切です。当日の面接で気をつけることは以下のとおりです。
・服装
必ずしもリクルートスーツである必要はありませんが、ジャケット・襟付きシャツを用意しましょう。悩むようならスーツが無難です。
・時間
遅刻は当然厳禁です。ただし、早すぎるのもマナー違反になるので注意しましょう。約束時間の10~15分前に到着すると安心です。
・清潔感
面接では入室した瞬間の印象がそのまま評価につながるため、清潔感がとても大切です。髪型を整え、服装やメーク、ひげ、爪などを手入れしておきましょう。意外と多いのが、タバコのにおいで印象が悪くなるケースです。自分では気づきにくいため、面接前はにおいに特に注意しましょう。
面接でよくある質問
面接をスムーズに進めるためには、よく聞かれる質問の想定が欠かせません。どんな質問が来るかを事前にイメージし、答えを準備しておけば、当日の緊張が和らぎ、落ち着いて話せます。また、事前に受け答えの練習をしておくと、自分の伝えたい内容をしっかり整理でき、面接本番でもスムーズに言葉が出てきます。面接でよくある質問は以下のとおりです。
・転職を考えた理由
・数ある企業のなかで当社を選んだ理由
・これまでの仕事内容や担当してきた科目について
・今後どのようなキャリアを描いているか
・興味を持っている領域や分野
・転職先を選ぶ際に重視している条件
・日頃の仕事で大切にしているこだわり
・入社した場合、どう貢献できるか
・自分の長所と短所
・ストレス解消の方法
・クレーム対応で意識しているポイント
面接で採用担当者が知りたいこと
採用担当者が面接で確認したいのは、履歴書や職務経歴書だけでは伝わらない人柄です。薬剤師としての考え方や仕事への向き合い方、価値観などについて把握できるような質問に、準備しておくようにしましょう。
受け答えの内容を深掘りした質問をされることもありますが、これは関心を持っているからこそ行われるものです。面接官がどんな点を知りたいのかを理解しておくと、質問に対して落ち着いて答えやすくなります。ここでは、採用担当者が知りたいことが何なのかを紹介します。
・すぐに辞めずに長く働いてくれるか
面接では、すぐに辞めずに継続して働いてくれるかという点が重視されます。高齢化によって薬剤師に求められる業務も広がっていることで、人手不足の地域もあります。そのため、採用担当者はできるだけ長く勤務してくれる人を求めています。
・即戦力として活躍できるか
「即戦力として頼りになる人材か」も重要なポイントです。ただし、即戦力といっても経験が豊富な人だけを指すわけではありません。実務経験が短くても、応用が利くスキルや自分なりの強みがあれば、現場で早く活躍できるケースがあるためです。そのため、採用担当者は仕事への向き合い方や活かせるスキルを確認し、どれくらい早く力を発揮できそうか見極めようとします。
・円滑な人間関係を築けるか
薬剤師は同じメンバーと連携しながら仕事を進める場面が多く、正確さが求められる環境では互いに確認し合うことが増えます。そのため、面接では協調性があるかを丁寧に見られます。周囲と協力しながら働けるタイプかどうか、人柄やコミュニケーションの取り方から判断しています。
・意欲的か
薬剤師は新薬や治療の最新情報などを常に更新していく必要があります。正しい知識がなければ、患者様へ適切な説明や指導ができないからです。そのため、基礎的なスキルが備わっていることに加え、さらに成長していこうとする姿勢が重視されます。
・率先して行動できるか
薬剤師は地域医療やチーム医療の現場で主体的に動き、イニシアチブを取る場面が少なくありません。薬学の専門性を持つ薬剤師だからこそ、知識や判断力を活かして率先して行動することが求められます。そのため、採用担当者は自ら動ける人材かどうかを見極めたいと考えています。
準備すれば必ず内定に近づける!不安なら「アプロ・ドットコム」に相談を
今回紹介したように、薬剤師の面接で落ちる理由は準備不足が大半なので、面接対策をしっかり行えば十分に改善できます。たとえブランクが気になる方でも、家庭や地域で培ってきた経験は十分に強みとしてアピールできます。
子育てで身につくコミュニケーション力や気配りは、患者様への対応にも直結する大切なスキルだからです。面接で大切なのは、自信を持って自分の言葉で伝えること。不安がある方も、できることから少しずつ準備を進めてみましょう。
それでも不安な方は「アプロ・ドットコム」にご相談ください。アプロは正社員から派遣、パート・アルバイトまでさまざまな雇用形態の薬剤師求人を取り扱う転職サポートサービスで、調剤薬局やドラッグストアが求める人材像を把握しており、面接対策のアドバイスも行っています。初めての薬剤師転職でも安心して臨めるよう寄り添いますので、ぜひお気軽に「無料サポート登録」をしてみてください。