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スタッフブログ

薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2025.07.18

薬剤師の年収に関する素朴なギモン&意外なハナシ男女差は?管理薬剤師は高い? 

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「薬剤師は高収入だ」とよく聞きますが、ほかの薬剤師がどのくらいのお給料をもらっているのか、知らない人が多いのではないでしょうか。今回は、厚生労働省が令和5年に調査した「第24回医療経済実態調査」と「賃金構造基本統計調査」の結果をもとに、正社員で働く薬剤師の収入にまつわるさまざまな疑問に答えます。

「薬剤師の平均年収ってどのくらい?」

一般的に高収入の職業だといわれる薬剤師ですが、実際の平均年収はどのくらいなのでしょうか。厚生労働省「第24回医療経済実態調査」によると、病院に勤務する薬剤師で569万円、診療所に勤務する薬剤師は729万円、保険薬局に勤務する一般薬剤師は486万円となっています。

実際には、ドラッグストアなどの小売業や製薬会社をはじめとした一般企業で薬剤師として働いている人もいますが、こちらの調査には反映されていません。

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、民間企業の平均年収は460万円のため、薬剤師は高収入であることが証明された形です。

「薬剤師の収入って男女で差があるの?」

厚生労働省に登録の届出を行っている薬剤師は約32万人。そのうち、男性が38.4%、女性が61.6%と女性の割合が高いのが特徴です。その収入差ですが「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、残業代や賞与を入れた平均年収は男性薬剤師で622.5万円、女性薬剤師で542.8万円となっています。

資格職にも関わらず女性の年収が低い理由は、出産や子育てで一時的に退職したり、短時間勤務にしたりする人がいるためといわれています。

全産業の平均年収では男性563万円、女性314万円と男女の収入にかなりの開きがあります。収入を見ると薬剤師は女性が活躍しやすい環境といえますね。

「管理薬剤師と一般薬剤師の年収ってどのくらい違うの?」

管理薬剤師は薬機法(医薬品医療機器等法)によって、医薬品を取り扱う店舗に設置が義務付けられている役職です。一般薬剤師と同じ調剤や服薬指導も行いますが、管理業務・情報提供業務・副作用情報の収集、提供業務などを行うことが求められます。では、管理薬剤師になると一般薬剤師とどのくらい年収が変わってくるのでしょうか。

「第24回医療経済実態調査」によると、一般薬剤師の平均年収486万円に対して、管理薬剤師は735万円です。管理薬剤師になると大幅な収入アップが望めることがわかります。

管理薬剤師をめざすなら、薬局で5年以上の実務経験と認定薬剤師の資格取得が基本となります。薬剤師として職務内容も年収もステップアップをしたいなら、計画的に挑戦しましょう。

「地方よりも都会の方が年収は高いの?」

一般的に求人の数や年収の高さを求める場合は東京、大阪、名古屋などの大都市圏で仕事を探すほうが有利だとされています。では、薬剤師の世界はどうなっているのか確認してみましょう。

「令和5年賃金構造基本統計調査」の結果から、薬剤師の年収が高い都道府県トップ5を抽出しました。

1位 広島県 706万円

2位 秋田県 680万円

3位 宮城県 673万円

4位 鹿児島県 644万円

5位 鳥取県 630万円

年収上位に大都市がないことがわかりますね。名古屋市を擁する愛知県が10位の612万円、大阪府が11位で607万円、東京都は23位で589万円という結果になっています。

薬剤師は業務独占資格のため、薬局を運営するためにはどうしても薬剤師が必要です。しかし、現状では薬剤師資格保有者が都市圏に集中しており、地方での人材不足が常態化しています。そのため、需要と供給の関係で地方の給与が高くなっているのです。

調査は都道府県ごとですが、同じ県内でも中心地と交通の便の悪い郊外では、郊外の給与のほうが高くなる傾向です。Uターンを考えている、住んでみたい街があるなど、移住を考えている人は希望の街とその周辺地域の薬剤師の求人を見て年収をチェックすると良いかもしれません。

「数件しかない薬局よりも多店舗チェーンの給与のほうが安いって本当?」

店舗数が多い大企業と1店舗または数店舗のみの中小企業、薬局の場合はどちらの給与が高いのでしょうか。「第24回医療経済実態調査」から、保有している店舗数ごとの薬剤師の年収を見てみましょう。

店舗数一般薬剤師の平均年収管理薬剤師の平均年収
1店舗588万円933万円
2〜5店舗448万円805万円
6〜19店舗489万円688万円
20〜49店舗498万円670万円
50〜99店舗461万円652万円
100〜199店舗507万円715万円
200~299店舗486万円673万円
300店舗以上495万円695万円

一般薬剤師、管理薬剤師ともに1店舗のみの薬局の年収が高いことがわかります。店舗数の多い薬局では薬剤師の人数が多くなります。それに伴い、新人や経験の少ない薬剤師の人数も増えることが、平均年収が下がって見える要因だと考えられます。

「今どきの新卒薬剤師ってどのくらいもらっているの?」

新卒薬剤師の目安として、経験年数0年の薬剤師の年収を「令和5年賃金構造基本統計調査」で調べてみると、平均年収は373.7万円でした。皆さんの新卒時代と比べて多いと感じるでしょうか、少ないと感じるでしょうか。

もっと良い条件で働きたいと思ったら「アプロ・ドットコム」へ

薬剤師の収入にまつわるさまざまなデータを見てきましたが、いかがでしたか。平均に比べて収入が少なすぎると感じたり、自分の住んでいる場所ならもっとお給料がもらえるはずだと思ったりしたら、ぜひ「アプロ・ドットコム」にお問い合わせください。

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