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薬剤師の仕事・キャリア
2024.02.02
【2024年版】薬剤師の転職事情と好条件転職のポイント
- 薬剤師
- 転職
- キャリア
- キャリアアップ
- ワークライフバランス
- スキル
新型コロナウィルスの感染拡大で薬剤師の求人は大きく減少しました。現在は回復傾向にあるものの、都市部は以前のような売り手市場ではなくなっています。
できるだけ好条件で転職するためには、どうしたらよいのでしょうか。2024年の転職市場の動向と転職で気をつけるポイントについて紹介します。
目次
2024年薬剤師の転職市場
厚生労働省発表の雇用関係指標によると、2022年度の医師、薬剤師等の有効求人倍率(全国平均)は2.04%。10年前の2012年度は6.71%、5年前の2017年度は5.41%であるため、右肩下がりであることがわかります。2023年度の調査結果はまだ出ていませんが、2022年度から急激に上昇していることはないでしょう。
さらに都市部では薬剤師が充足しているため、全国平均の有効求人倍率よりも低い傾向です。そんななかで転職を勝ち取るには、次の4つの点に気をつけましょう。
経験・スキルをベースにした強みをはっきりさせる
新卒採用ではポテンシャルが求められますが、中途採用は即戦力が求められます。採用担当者に対し、転職先でどのような活躍ができるかを明確に説明できると、内定に一歩近づけるでしょう。
自分の強みを明確にするためには、まずキャリアの棚卸から始めます。過去の経験や出来事、その時の感情、得たスキルなどを全て書き出しましょう。例えば、大量の処方箋を目の前にしてもスピーディーに対応できる、複数科目の経験がある、管理薬剤師や新人教育の経験があるなどは強みになります。
ほかにも、薬の説明がわかりやすいと患者様から好評だったといったコミュニケーション力の高さがわかるエピソード、ほかのスタッフと協力しながら働くのが得意といったチームプレー志向があるといったこともアピールポイントです。また、業務効率化案を提案して実行したなど、前向きに仕事に取り組む姿勢も高評価を得られます。
今後のキャリアプランをポジティブに伝える
転職をするということは、今の職場に何かしらの不満があるのでしょう。今の職場では希望するキャリアを描けない、給与が低い、人間関係が悪い、昇進ができないなど、転職理由は人によってさまざまです。
しかし、転職理由をそのまま伝えるのはNG。ポジティブな内容に変換し、キャリアプランに絡めてアピールしましょう。採用担当者は長く働いてくれる人、積極的に仕事に取り組んでくれる人を求めています。
まず、自分が望むキャリプランを考えてみましょう。病院への転職を希望するなら、専門性を高めたい、医療チームの一員として貢献したいなどが挙げられます。調剤薬局なら在宅薬剤師として患者様の生活に寄り添いたい、患者様の健康意識を高め、地域に貢献したいなどです。
加えて転職先のキャリアパスもチェックしましょう。パートから正社員に登用されたい、管理薬剤師になりたいと考えていても、社内にキャリアパスがなければ意味がありません。また、キャリア形成が難しい職場の場合、転職時に提示された年収が高くても、昇給率が低いと、中長期的にはさほどプラスにならないこともあります。転職時の条件や待遇にとらわれ過ぎないことが重要です。
資格取得などを通じて学習意欲の高さをアピールする
次々と新薬が登場するため、薬剤師は常に学び続ける必要があります。薬剤師の専門性を高めつつ、学習意欲の高さをアピールするためには、認証薬剤師の資格取得がおすすめです。
認定薬剤師には受験資格があります。薬剤師免許取得後5年以上経過しており、薬剤師としての実務経験が3年以上ある人が対象です。3年ごとに更新が必要なため、常に学び続ける努力も求められます。
認定薬剤師にはがん、感染症、漢方薬など、さまざまな分野があります。自分の興味のある分野や強みとしたい分野について学び、認定薬剤師の資格を取得しておきましょう。高水準の知識とスキルがあることを客観的に証明できます。
また、研修認定薬剤師の取得はかかりつけ薬剤師になる要件のひとつでもあるため、キャリアアップを狙う人にもおすすめです。
must/wantを明確にする
残業が少ない、給与が高い、通勤時間が短いなど転職先に求めるものは人それぞれです。しかし、全ての希望が叶う転職先を見つけるのは容易ではありません。給与や通勤時間、勤務時間といった条件だけで転職先を選ぶと、働き始めてから「思っていたのと違う」となり、再び転職を行うことになってしまいます。また、must/wantが明確になっていない状態で求人票を見ても、どれが自分に合っているのか正しく判断できず、時間ばかりが過ぎていきます。
まずは、絶対に譲れないmust条件、あったらうれしいけれど満たされなくても良いというwant条件に分けましょう。希望条件を全て書き出してみてから、分類するのがおすすめです。must条件に複数の条件が分類された場合、優先順位もつけておきます。優先順位を付けるのが難しい場合、今の不満や悩みも一緒に書いてみましょう。見比べていくと、何を一番重視したいのかが見えてきます。
好条件で転職するなら転職エージェントに相談を
薬剤師のような専門職の場合、薬剤師の転職支援に特化したエージェントがおすすめです。アプロ・ドットコムはなら、薬剤師の転職支援で25年以上の実績があるので、安心してお任せいただけます。
キャリアの棚卸しや希望条件の整理などを、自分ひとりで行うのは意外と大変です。アプロ・ドットコムなら経験豊富なキャリアアドバイザーがサポート。客観的な視点からあなたの強みを発見します。
また、公開されている求人に加え、好条件が多い非公開求人の中から、それぞれのニーズに応じた最適な職場を紹介します。パート、派遣、正社員など多様な雇用形態の薬剤師求人を取り揃えており、派遣と正社員を合わせて検討することも可能です。興味がある方は、ぜひご相談ください。