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薬剤師の仕事・働き方・キャリアに関するトピックスから、最新の薬剤師求人、派遣や単発派遣に関する法律やルールまで。薬剤師の最新事情に精通したアプロ・ドットコムのスタッフが、就職・転職に役立つ記事を配信いたします。

薬剤師の仕事・キャリア

2023.11.09

アプロのキャリアアドバイザーが語る「薬剤師の正社員転職の事前準備」

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薬剤師として正社員転職する際に、どのような事前準備をしておけばスムーズに転職できるのでしょうか。今回は、アプロ・ドットコムで正社員転職の支援をしているキャリアアドバイザーに、事前にやっておくべき準備について話を聞きました。

1.コミュニケーション力を高める

近年、調剤薬局が置かれている環境は大きく変化しています。薬局の増加によって経営環境は厳しくなっており、処方箋に沿った調剤・投薬に加えて、かかりつけ薬剤師の採用や在宅訪問など、新たなサービスを提供しようとする経営者が増えています。派遣やアルバイト・パートでは任せられる業務が限られるため、正社員の薬剤師を採用しようとする機運は高まっています。

新たなサービスを導入する薬局は対人業務が増えるため、正社員には今まで以上に高いコミュニケーションが求められます。関西圏の正社員転職を支援しているIさんによると、「業務についてはイチから教えればいいので、経験はそれほど重視しない。それよりもコミュニケーション力が高い人を採用したい」という薬局が増えているそうです。

「個別訪問業務を担当でき、コミュニケーション力が高い人なら年齢を問わずすぐに採用が決まる」とのこと。施設訪問は車での移動となることも多く、自ら運転して効率よく施設をまわれる人は評価されやすいといいます。

「オンライン診療が普及していくと、倉庫に勤務し、処方箋に基づき調剤して発送する業務を担う薬剤師が増えるかもしれない」というのは、東日本を担当しているキャリアアドバイザーのKさんです。Iさんと同様に、コミュニケーション力に対する評価の高まりを感じているそうで、「人と関わる業務に積極的に関わろうとしない薬剤師は、正社員では採用されにくい。人間関係は苦手という人の採用は、ますます厳しくなりそうです」と話してくれました。

正社員として転職を成功させたいなら、コミュニケーション力をアピールできるようにしておくことが重要です。

2.薬局の最新動向について学習しておく

薬局だけでなく、個々の薬剤師を取り巻く環境も日々変化しています。「働きながら勉強していない人は、正社員の採用は厳しくなる」というのが、キャリアアドバイザーの共通の見解です。

特に大手薬局は新卒の薬剤師を大量に採用して育成するため、意識の高い薬剤師が多い傾向にあります。Iさんは、「中途採用で大手薬局をめざすなら、自ら学ぶ姿勢が欠かせない」といっています。

Kさんによると「自ら勉強している人は、前向きなうえに持っている知識がすぐに出てくるため、面接ですぐにわかる」そうです。キャリアアドバイザーとして転職をサポートしていると、面接で評価される人と落ちてしまう人の差がより顕著になっているとのこと。日々の業務が忙しくても、薬局や新薬などの最新情報はしっかり押さえておきましょう。

3.自分なりのキャリアプランを描いておく

コロナ禍により、コストダウンや正社員採用の抑制を行ってきた薬局の多くは、人間力が高い薬剤師に絞って採ろうとしているようです。管理職経験がある人、マネジメントができる人は、経験を問わずスムーズに転職が決まる傾向があります。

「大手薬局が新卒を採用して管理職候補を育てようとしている一方で、中小の薬局はマネジメントを任せられる人が少ないため、経験と実績がある方は決まりやすい」というのはIさん。正社員転職でキャリアアップをめざしたい人は、自分なりのプランを描いて、日々の仕事のなかで実践できることを明確にしておきましょう。

面接で聞かれたときに、将来の目標とそのためにやっていることを具体的に話せれば、評価はおのずと高まるはずです。

4.履歴書・職務経歴書の作成、面接対策を行う

キャリアアドバイザーは口を揃えて「転職市場は10年前と大きく違う」といいます。以前は職歴を詳細に書いた履歴書を作成して面接に臨めば、さほど踏み込んだ質問はされずに即採用ということもありました。

しかし最近は、薬剤師が薬局を選ぶ時代から、薬局が薬剤師を選ぶ時代に変化しつつあります。そのため、「採用担当者の目に留まる履歴書・職務経歴書を作成する」「なぜこの薬局で働きたいのか、なぜ転職をしたいのかといった志望動機を明確にする」といった対策が必要です。

薬剤師が薬局を選ぶ時代に転職活動をした経験がある人は、そのギャップに戸惑うかもしれません。「転職活動を本格的に始める前に、アドバイスできることもあるので、ぜひ相談してください」とKさん。ひとりのキャリアアドバイザーが、企業も求職者も担当するアプロ・ドットコムの強みを活かして、それぞれの薬局の採用傾向や実際の働き方についてお伝えすることも可能です。

5.通勤・年収に関する条件を広げる

薬剤師の転職は、「今よりも通勤時間を減らしたい」「給与を改善したい」といった条件重視が多い傾向です。もちろん、キャリアアドバイザーは希望に沿った求人を探しますが、正社員転職で多店舗展開をしている薬局に入るとなると、異動で勤務先が変わる可能性があります。

転職する際は、通勤時間30分圏内を実現できたとしても、数年後に通勤時間が長くなってしまうこともあります。年収に関しても、求人の情報だけでなく、将来についてもしっかり考える必要があります。40代以上なら、「転職=年収UP」という人が多いでしょう。しかし薬局の経営が厳しくなりつつある今は、必ずしも年収が上がるとは限りません。

「転職する際の希望条件を考えるとき、優先順位を明確にして、こだわらないポイントについては条件を広げておくことも必要」とKさんは教えてくれました。

薬剤師の転職は「アプロ・ドットコム」にご相談ください

薬剤師転職支援の実績が25年以上のアプロ・ドットコムでは、転職市場に精通したキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングしたうえで、求人の紹介や面接対策、条件交渉などのサポートを行っています。相談したから、紹介を受けたから転職しなくてはいけないということはなく、特定の薬局を無理強いすることもありません。常に薬剤師のみなさんのキャリアや人生を第一に考え、サポートしていきますので、お気軽にご相談ください。

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