職務経歴書は履歴書だけでは伝えきれない自分のキャリアを説明するための重要な書類です。履歴書とは異なり、経歴を羅列するのではなく、応募にあたって経歴に強弱をつけ、自分をアピールする書類となります。転職においては、書類選考での大きなウェイトを占め面接においても話題の中心となります。したがって、“良い職務経歴書”の作成は採用への第一歩です。
※以前は「職務経歴書は手書きが当たり前」という慣例がありましたが、最近はその慣例もなくなりつつあります。特に指定がない場合はパソコンで作成したものでも提出可能です。
※応募にあたって「企業はどんな経験や人物を求めているのか」をイメージすることが大切です。
いわゆる「ベタうち」は禁物。見た目にも変化をつけ、読みやすく。
文字のサイズを変えるなどで、変化をつける。
※フォントは「MS明朝」「MSゴシック」以外は使わないのが無難。
改行、スペースなどを効果的に使う。紙面に文字がびっしりと並んでいるだけで、紙面が全体的に“黒っぽく”なり、読む気を削ぎます。文章には適切な改行、スペースを入れるよう心がける。同様に、不必要な漢字の羅列は紙面が全体的に“黒っぽく”なるので、注意。
通常では時系列に沿って書くのが一般的ではあるが、職歴が多い場合などは応募職種に関係ありそうな職歴をピックアップしてみることで読みやすくなる。例)「企業勤務経験」と「調剤薬局勤務経験」を分ける。
「○○を一生懸命やりました。」というような文章的表現は避け、「○○を○○することによって○○を達成した」といった具体的な表現を心掛ける。 また、数字を伴う実績については、その数字を明示。※数字には説得力がある。 例) 薬局内の経費節減に努める → 薬局内の経費を約5%削減することに貢献
例)「企業勤務経験」と「調剤薬局勤務経験」を分ける。
《力強い動詞の例》
自分の経験や性格、信念など、応募に当たって強調したいこと、自分の個性などをアピールする欄。この欄は面接でさらに詳しく話題にのぼることが多いので、内容を吟味し、しっかりとしたアピールとなるよう心がける。
近年、医療業界において「主体は患者様」「サービス業としての医療」という考え方は強まる一方です。その流れの中で 「患者」と呼び捨てするのには違和感を感じる会社・担当者がいらっしゃいます。また、「患者」と呼び捨てにしながら、「病気で苦しんでいる方の役に立ちたい」と言っても説得力がありません。「患者」という単語には必ず「様」をつけるよう、心がけましょう。