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アプロママ特集
薬剤師のライフスタイル
2025.09.23
パート薬剤師の年収と子育ての時間はどこまで両取りできる?時給と働き方でシミュレーション

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「子どもとの時間も大切だし、仕事も同じぐらい大切。年収も上げたい」…ママ薬剤師のなかには、「収入を扶養内に収めたい」「子どもとの時間を確保したい」といった理由でパート薬剤師として働いている人も数多くいるようです。
子育ても仕事もがんばっているからこそ、それに見合う収入を手にしたいと考えるのは当然のことです。そんなママ薬剤師に向けて、「パート薬剤師が子育てをしながらどれぐらいの収入を確保できるのか」を紹介します。時給や働き方など具体的にシミュレーションしながら、最適な両立の方法を探ってみましょう。
目次
パート薬剤師として働くメリット
パート薬剤師はシフト制が多いため、勤務調整をしやすいのが魅力です。正社員よりも責任のある業務が少ない一方で、職場によっては昇進や賞与の可能性もあります。同じ職場で働けるのは最長3年という雇用制限がある派遣に比べ、長期的な雇用が前提なので安定して働けるのもメリットです。自宅近くで働けることも多く、育児や家庭との両立がしやすい働き方といえます。
パート薬剤師の時給
「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、パート薬剤師を含む短時間労働者の平均時給は2,639円です。ただし、地域や求人によっても異なります。求人によっては時給3,500円以上になるものもあります。
フルタイム勤務の場合
フルタイム勤務とは、企業や団体が定める所定労働時間に基づいて週あたりの標準的な労働時間で働くことを指します。労働基準法では「1日8時間以内」「週40時間以内」の上限が定められており、この範囲内で働くのが一般的です。
正社員や契約社員に多い勤務形態ですが、パートでもフルタイム勤務は可能です。ここでは、フルタイムを1日8時間・週40時間(週5日)としてみていきます。
・月収
時給2,639円×1日8時間=21,112円
21,112円×週5日×4週間=422,240円
1ヶ月を4週とすると、約42万円です。
・年収
月収422,240円×12ヶ月=5,066,880円
年収は約507万円になります。
短時間勤務で週5働く場合
それでは、週5日勤務でもフルタイムではない場合はどれぐらいになるのでしょうか。
週5日×1日6時間の場合
時給2,639円×1日6時間=15,834円、15,834円×週5日×4週間=316,680円で月収は約32万円です。年収は、月収316,680万円×12ヶ月=3,800,160円で約380万円になります。
週5日×1日4時間の場合
時給2,639円×1日4時間=10,556円、10,566円×週5日×4週間=211,120円で月収は約21万円です。年収は、月収211,120万円×12ヶ月=2,533,440円で約250万円になります。
週5日×1日2時間の場合
時給2,639円×1日2時間=5,278円、5,278円×週5日×4週間=105,560円で月収は約11万円です。年収は、月収105,560万円×12ヶ月=1,266,720円で約127万円になります。
扶養内を意識して短時間勤務する場合
パートは短時間で働くことも可能なため、扶養内に収めて働くことができます。扶養には2種類あり、「税制上の扶養」では、103万円以内なら所得税を支払う必要がありません。住民税は自治体によって異なりますが、100万円以内なら課税されないケースが多いようです。
「社会保険の扶養」では、従業員の規模によって基準が異なります。従業員51人以上の会社の場合、年収106万円以内なら自身で健康保険料・年金保険料を支払う必要はありません。
年収130万円を超えると企業規模を問わず、自身で健康保険料・年金保険料を払うことになります。扶養の基準内で働く場合は、控除を受けることができます。なお、扶養の条件は見直しが行われています。常に最新の情報をチェックしてください。
それでは、扶養内を意識して短時間勤務するとどうなるのでしょうか。
・年収103万円以内
1年を52週として時給2,639円で働くと、1週間の労働時間を週7.5時間以内に収めなければなりません。週5日勤務なら1日およそ1.5時間、週3日勤務なら1日2.5時間、週2日勤務でも1日3.7時間しか働けません。
・年収130万円以内
103万円以内よりは余裕がありますが、週の労働時間を9.4時間以内に収める必要があります。週5勤務なら1日1.5時間、週3日勤務なら3時間、週2日勤務なら4.7時間です。
手取りが扶養内より増える目安
年収130万円を超えると社会保険料を支払うため、手取りが減少します。しかし一定の年収を超えると扶養内でいた時の年収を上回ります。一般的には、年収160万円~170万円程度といわれています。
それでは時給2,639円でみてみましょう。
・年収160万円
160万円 ÷ 2,639円 ≒ 607時間/年(≒ 週11.7時間)
週5勤務では、約2.3時間、週3勤務なら約3.9時間です。
・年収170万円
170万円 ÷ 2,639円 ≒ 645時間/年(≒ 週12.5時間)
週5勤務では、約2.5時間、週3勤務なら約4.2時間です。
このように週12時間以上働くと、扶養から外れて働くほうが手取りは増える可能性が高くなります。
扶養から外れれば収入アップの可能性も
ここまで見てきてもわかるように、扶養内で働くことにはメリットがありますが、細かい調整が必要です。今より少し勤務時間を増やすだけで、社会保険料を支払っても収入アップが期待できます。社会保険加入自体も、将来の年金受給額が増えることを考えれば、収入アップともいえるでしょう。
高時給である薬剤師の資格を活かして、思いきって扶養から外れて働いてみるという手もあります。パートなら残業も少なく、フルタイム勤務でも子どもとの時間を確保しやすいといえます。子育てに余裕が出てきたら、自分に合ったフルタイム勤務も検討してみてはいかがでしょうか。
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