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病院・薬局トレンド
2026.03.17
薬剤師の採用や評価が変わる?2026年調剤報酬改定のポイント
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2026年の調剤報酬改定は、「かかりつけ薬剤師指導料の廃止」「在宅評価の強化」など、注目のトピックがあります。薬剤師のキャリアや職場選びにも直接関わる大きな変化が含まれていますので、改定のポイントをしっかりと押さえていきましょう。
目次
2026年調剤報酬改定の全体像
2026年改訂の主要なトピックスは、以下の5つです。
・改定率が30年ぶりの大幅プラス
・新設される評価料の2段階改訂(2026年6月と2027年6月)
・賃上げと物価に対応する2つの評価が新設
・調剤基本料と集中率の厳格化
・地域支援・医薬品供給対応体制加算の再編
今回は、"立地で稼ぐ薬局"から"患者様に関わる薬局"に転換していくための改定となりました。ここからは、薬剤師の働き方・評価・採用に直結する3つのポイントを解説します。
2026年改定の3つのポイント
①門前薬局への規制強化
門前薬局は病院やクリニックのすぐそばにあり、医療機関の処方箋を専門に受けているため、立地さえよければ経営が成り立つ構造が長年続いてきました。調剤基本料1の算定要件である処方箋受付回数が、月2,000回以下から1,800回以下に引き下げられます。そのため、多くの門前薬局が基本料2の対象となり、点数が下がると想定されています。
また、東京23区や政令指定都市など都市部の新規開局が規制されたり、門前立地への薬局新設を抑制する「門前薬局等立地依存減算」が新たに設けられたり、同一敷地内の複数の医療機関を1つの医療機関とみなすことによる医療モール内薬局の抜け道が封鎖されたりと、「立地から機能へ」というメッセージを強く発信しています。
② 対人業務・かかりつけ機能の評価強化
今回の調剤報酬改定で、「かかりつけ薬剤師指導料」が廃止され、「服薬管理指導料」に統合されます。改定後の服薬管理指導料は、「かかりつけ薬剤師が行った場合」と「それ以外」に区分されます。
さらに、継続的なフォローを評価する新加算が設けられました。患者様や家族の依頼を受けて、電話などで服薬・残薬状況を継続的に確認して必要な指導を行った場合に加算される「かかりつけ薬剤師フォローアップ加算」と、患者様宅を訪問して残薬整理・指導を行って医療機関に情報提供した場合に加算される「かかりつけ薬剤師訪問加算」です。
これを見ると、「かかりつけ薬剤師という立場」から、「具体的な行動」へと評価軸が変わっていることがわかります。これからは、「かかりつけ薬剤師であること」ではなく、「かかりつけ薬剤師として貢献すること」が評価されるようになるでしょう。
③ 在宅医療への積極的な評価
在宅薬学総合体制加算の見直しにより、薬剤師が薬局の外に出て行く在宅医療や多職種連携への評価が手厚くなっています。
「訪問薬剤管理医師同時指導料」が新設されたため、医師の診察中に薬剤師がその場で残薬確認・副作用チェック・処方相談を行えるようになります。また、「複数名薬剤管理指導訪問料」の新設により、複数名での訪問が評価対象になりました。同行者は薬剤師以外もOKとされているなど、多職種連携が強く推奨されています。
職場としての薬局はどう変わる?
この改定により、薬局は大きな転換期を迎えます。これまで「立地のよさ」で成り立っていた薬局は利益を得るのが難しくなり、在宅対応やかかりつけ機能に力を入れている薬局が評価されるようになります。
おそらく、薬剤師の採用にも変化が起きるでしょう。「在宅訪問の経験がある薬剤師」「かかりつけ薬剤師として患者様を継続フォローできる薬剤師」を積極的に採用・評価する動きが広がると考えられます。
給与や評価制度を見直す薬局も増えてくるはずです。新設される「調剤ベースアップ評価料」により、薬剤師と事務職員の賃上げが制度的に後押しされるのも知っておきたいポイントです。
これから求められる薬剤師とは?
今回の改定が示す「これからの薬剤師像」を見てみましょう。
患者様と継続的な関係を築ける薬剤師
かかりつけ薬剤師フォローアップ加算や訪問加算が示すように、これからは1回の調剤で完結するのではなく、電話での服薬確認や自宅訪問など、処方箋の外側でも患者様と接点を持ち続けることが求められます。経験や専門スキルに加えて、信頼関係を構築できる力が重要になっていきます。
医療チームの一員として動ける薬剤師
訪問薬剤管理医師同時指導料の新設が示しているのは、薬剤師は薬局のカウンターの内側にとどまらず、医師の診察の場に同席するなど他職種と連携しながら、患者様を支えるチームの一員としての役割を担うようになるということです。「薬のプロとして、医療チームに何を貢献できるか」を常に意識できる人材が求められます。
在宅業務に関わる意欲やスキルを持つ薬剤師
改定の評価軸が「かかりつけ薬剤師であること」から「かかりつけ薬剤師として動くこと」に移行したのは大きなポイントです。在宅訪問に出向き、残薬整理をし、医療機関へフィードバックできる薬剤師が評価される存在となります。今後「在宅業務ができる薬剤師」の価値は、さらに高まるでしょう。
求められる薬剤師をめざすなら「アプロ・ドットコム」へ!
2026年の調剤報酬改定によって、在宅業務ができる薬剤師や、かかりつけ薬剤師を積極採用する薬局がさらに増加する見通しです。「今後のキャリアを考えて在宅業務の経験を積みたい」「薬剤師としてどう働いていけばいいのかわからない」という方は、ぜひ「アプロ・ドットコム」にお声がけください。
アプロ・ドットコムは薬剤師専門の人材サービスで、調剤報酬改定に伴う薬局の動向も把握しています。在宅業務にしっかり取り組んでいる薬局や、多職種連携の体制が整った薬局など、新たな仕事にチャレンジできる職場を紹介することが可能です。今後の仕事やキャリアについて相談したい方、薬局の採用動向を知りたい方は、無料サポート登録からお問い合わせください。