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薬剤師のライフスタイル

2026.05.05

地方の薬剤師はなぜ高年収?「地方転職」のメリットをチェック

地方転職を見据える女性薬剤師
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コロナ禍以降、Uターン・Iターン転職など地方への転職を考える人が増えています。しかし、自分が地方に転職するとなると「田舎暮らしは厳しそう」「地方は年収が低そう」など悩みでいっぱいになる人が多いのではないでしょうか。実際には、地方で働く薬剤師の年収は都市部を上回るケースが多く、働き方やキャリアの面でも大きなメリットがあります。

現在、薬剤師の「地域偏在」解消は国レベルの課題となっており、地方勤務を後押しする動きが加速しています。都市部で働きながら「今の働き方をこのまま続けていいのか」と悩んでいる人にとって、地方転職は現実的で有力な選択肢になるかもしれません。

この記事では、地域偏在とは何かを解説するとともに地方転職のリアルなメリットをお伝えします。

そもそも「薬剤師の地域偏在」って何?

薬剤師の総数は年々増加しています。にもかかわらず、地域によって薬剤師の数に大きな格差があるのが現状です。これが「地域偏在」と呼ばれる問題です。

厚生労働省「令和6年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」の都道府県別・人口10万人あたりの薬剤師数を見ると、沖縄県・福井県・青森県などは全国平均を大きく下回っています。一方、東京都・兵庫県・徳島県などは全国平均を上回り、薬剤師が充足している状態です。

このような偏りが生まれる理由は、薬科大学や薬学部が都市部に集中しており、卒業後もそのまま都市部で就職する薬剤師が多いことが大きな要因です。薬剤師は6割以上が女性のため、育児・家事と仕事の両立のしやすさを考慮して生活利便性の高い都市部が選ばれやすい傾向があります。

さらに、暮らしやすさやキャリアアップ機会を求める若手薬剤師が地方を選択肢から外す「地方離れ」が進んでいることも理由のひとつでしょう。

厚生労働省が注目する「薬剤師偏在指標」

薬剤師の充足・不足の状況を正確に把握するために、厚生労働省が活用しているのが「薬剤師偏在指標」です。地域偏在や薬局・病院などの業態偏在を把握するため、必要とされる推計業務量(需要)に対して、実際に働いている薬剤師の労働時間(供給)がどのくらいかバランスを示す指標です。

薬剤師偏在指標によると、東京都・神奈川県などごく一部に薬剤師が集中している一方、不足している地域は全国に広く分散しています。都道府県単位では充足して見える地域でも、県内の都市部と地方部には大きな格差があり、深刻な薬剤師不足が続いているエリアもあります。また、全国的に病院薬剤師不足も顕在化しています。薬局薬剤師に余剰がある都市部でも病院薬剤師は不足が目立っています。

こうした状況を踏まえて、厚生労働省では薬剤師偏在指標を活用し、不足している地域や病院への就業を後押しする対策を進めています。地域医療を担う薬局・病院で働く薬剤師に対する支援や、研修機会の整備などを通じて、地方で安心して働き続けられる環境づくりを強化しています。

「地方は年収が低い」は誤解!実態は「高収入」!

地方転職を躊躇させる最大の理由のひとつが、「年収が下がるのでは」という不安です。しかしこれは誤解で、薬剤師の年収を比較すると都市部よりも地方のほうが高い傾向です。都道府県別の年収ランキングの上位には、岩手県・新潟県・熊本県・大分県といった地方が並び、東京都や大阪府といった大都市は決して上位ではありません。

地方の年収が高い理由はシンプルで、医療機関や調剤薬局が人材を確保するために薬剤師が少ない地域では高い給与を提示しているからです。需要と供給のバランスが、薬剤師にとって有利に働いています。

さらに、地方の求人では管理薬剤師手当・住宅手当・引越し費用の補助・社宅の提供・帰省費補助などの充実した福利厚生が用意されるなど、大都市圏より優遇されているケースが多いのです。額面の年収だけでなく、こうした待遇を含めた「実質的な収入」で比較すると、地方勤務のメリットはさらに大きくなります。

高収入だけじゃない!地方転職の4つのメリット

地方への転職のメリットは年収だけではありません。代表的な4つのメリットを紹介します。

生活コストが安いので手元に残るお金が増える

地方は家賃・食費・駐車場代などの生活コストが都市部に比べて大幅に安い傾向があります。同じ年収でも地方のほうが豊かな生活を送れる状況で、高収入なうえに社宅や家賃補助があればさらにゆとりが生まれます。

通勤ストレスが少なく、時間にゆとりができる

満員電車での通勤は、都市部で働く薬剤師の大きなストレスのひとつです。地方では通勤時間が短く、車通勤が主流のため、心身の負担が大幅に軽減されます。ワークライフバランスを重視して家族との時間や趣味を大切にしたい人、これまでの働き方を変えたいと思っている人には最適です。

幅広い業務でキャリアの幅が広がる

都市部の薬局は業務が分業化されていることが多いのに対し、地方では調剤・服薬指導・OTC対応・在宅医療・他職種連携など、一人の薬剤師が幅広い業務を担います。「何でもできる薬剤師」のスキルが身につき、総合力が高まります。地域の医師や看護師、ケアマネジャーと密に連携する経験は、都市部ではなかなか得られません。スキルアップ・キャリアアップをめざす人にも良い環境です。

地域に必要とされる大きなやりがい

薬剤師が少ない地域では、一人ひとりの薬剤師が地域医療を支える重要な存在です。患者様と長く深く関わり、「この薬剤師さんがいてくれてよかった」と感謝される場面も多くなります。都市部では感じにくい「地域に貢献している」という実感は、仕事へのモチベーションを大きく高めてくれます。

地方転職は、収入・やりがい・生活の質、そのすべてにおいて可能性を広げてくれる選択肢です。「なんとなく都市部で働き続ける」のではなく、一度立ち止まって地方という選択肢を前向きに検討してみてください。あなたのキャリアと生活が、大きく変わるきっかけになるかもしれません。

地方転職を考え始めたら、まず「アプロ・ドットコム」に相談を!

地方への転職は、地域の医療事情、職場の雰囲気や人間関係、生活環境などを正確に把握することが成功のカギとなります。「アプロ・ドットコム」は薬剤師専門の転職支援サービスとして、地方求人の豊富な情報と現場のリアルな実態を熟知しています。

年齢やブランクが採用に影響するのか、知らない土地で人間関係をうまく築けるかといった不安まで、気になることは何でも相談してください。「まだ転職するか決めていないけれど、一度話を聞いてみたい」という人も、ぜひ一度ご相談ください。あなたに合った地方転職の可能性を探るために、アプロ・ドットコムは万全の体制でサポートいたします。