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薬剤師のライフスタイル
2025.07.01
「忙しい」「ストレス」はNGのマイペース薬剤師が仕事を選ぶときに考えておきたいこと

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自分らしいと感じる働き方は、人それぞれ違うものです。バリバリ仕事をしたい人にとっては、次々と仕事をこなさなければならない忙しい職場は、むしろやりがいを感じるかもしれません。逆に「自分のペースでのんびり働きたい」「ワークライフバランスを大切にしたい」という人にとっては、忙しいことはストレスになってしまうでしょう。
忙しさ以外にも、ストレスになる要素はいろいろありますが、「忙しい」「ストレス」がNGのマイペース薬剤師は、慎重に職場を選ぶことが大切です。今回は、マイペース薬剤師が自分のペースで働ける職場を選ぶ際に考えておきたいことを紹介します。この記事を参考に、自分に合った働きやすい職場を見つけてください。
目次
働きやすい職場を見つけるための7ポイント
自分に合った職場を見つけるといっても、何をチェックすればいいかわからない人もいるでしょう。まずは、チェックすべき7つのポイントを紹介します。
・残業が少ない
残業が多ければ、それだけ仕事も忙しいということになります。残業が続くことでストレスや疲れがたまり、仕事のミスや体調不良を招くこともあるでしょう。マイペースで働きたい人にとっては、残業が多い職場はストレスになるのは目に見えています。健康的に長く働き続けるには、無理なく過ごせることも大切です。
残業が少ない職場を選べば、ワークライフバランスを大切にできます。終業時間が予測できれば、趣味や家族との時間、資格取得の勉強など充実したプライベートの時間も確保できます。
「マイペースで働く」ということは、単にゆっくり働くだけではなく、自分の生活リズムや価値観に合わせて働くということでもあります。調剤薬局やドラッグストアなどの求人をチェックする際には、残業がどれだけあるのかもしっかり確認しておきたいところです。
・人間関係が良い
職場の悩みを聞くと、まず挙がってくるのが人間関係です。薬剤師の仕事は、チームで協力しながら業務を進めることがほとんどです。職場の雰囲気がギスギスしていたり、コミュニケーションがよくなかったりすると、個々の業務がスムーズに進まず、精神的な負担も大きくなります。
人間関係が良好な職場は、困った時やトラブルがある時でも助け合えるので、たとえ忙しくてもストレスを感じなくなることもあります。連携するのが当たり前の職場は、お互いのペースや働き方を尊重する余裕も生まれます。業務に集中しやすくなり、必要以上に周りを気にする必要もなく、自分のペースで仕事がしやすくなるでしょう。
職場の雰囲気がよければポジティブな気持ちで仕事をこなせるはずです。職場見学をする際には薬剤師へ挨拶をした時の対応や雰囲気をチェックするのがおすすめです。
・1日に扱う処方箋枚数が少ない
扱う処方箋の枚数が多いと、調剤や監査、投薬などの作業を短時間でこなさなければならず、常に時間に追われていると感じてしまうかもしれません。枚数が多いことでミスをしてしまうリスクも高くなり、ミスをしないようにというストレスも積み重なります。
処方箋枚数が適度な職場なら、確認作業に時間をかけられるので、心に余裕が生まれます。枚数に振り回されずに自分のリズムで仕事を進めることができ、休憩時間などもしっかり確保できるでしょう。閉店間際の駆け込みや一度に大量に処方箋が持ち込まれることも少なく、残業の可能性も減ります。
転職を検討する際には、求人情報だけではわかりにくいので、「1日の平均処方箋枚数」や「繁忙期の状況」などを直接確認するようにしましょう。
・処方の内容がシンプル
たとえば、皮膚科や眼科、整形外科の門前薬局は処方がシンプルなことが多く、総合病院の門前薬局では複雑な処方が多い傾向があります。処方が複雑であれば、それだけ1枚の処方箋にかける時間が長くなり、疑義紹介が必要になるケースも多いでしょう。患者様からの質問が増えるなど、予定外の対応に追われることにもなります。
その点、処方の内容がシンプルな職場は、突発的な業務が発生することも少なく、計画的に業務を進められます。「処方箋の平均的な内容」、手間がかかる「一包化・粉砕・特殊剤形の頻度」はできるだけ確認しておきたいものです。
・経営者や店長が現場を理解している
職場によっては、人材不足の状態で業務を行っていたり、休日返上の過剰な業務量だったりするところもあるでしょう。経営者や店長が現場の実情を理解していれば、適正な人員配置や無理のないシフト作成など、配慮してくれるはずです。業務上のトラブルや患者様対応で困っても、実情に合った指示やフォローをしてもらえるのでストレスや不安が軽減されます。
スタッフの声が届きやすいため、業務改善や環境作りに積極的に対応してくれるというメリットもあります。薬剤師一人ひとりが尊重されれば、無理な対応や過剰な業務を押しつけられることも自ずと少なくなり、自分のペースで仕事ができるはずです。職場見学ができる場合は、スタッフとのコミュニケーションの様子をチェックしたり、シフトや業務について質問したりしてみましょう。
・近隣の病院とのパイプが太い
調剤の際には、処方の意図や内容について確認しなければならないこともあります。近隣病院とのパイプが太い職場では、処方の意図や内容について迅速に確認ができる体制が整っています。疑義照会に時間がかかりすぎたり、対応に悩んでストレスを感じたりすることは少ないでしょう。
さらに病院との連携が強いことで、処方ミスや不明点がある際にも、迅速で柔軟な対応ができます。トラブルが大きくなる前に解決でき、混乱したり突発的に忙しくなったりすることも避けられます。病院との信頼関係で安定した業務の流れができているので、仕事も進めやすいでしょう。「病院との情報共有の仕方」「疑義紹介の際の対応」などを質問したり、地域医療連携や取り組みについてチェックしてみたりするのがおすすめです。
・経験がある仕事が大半を占める
慣れない業務は慎重にならざるを得ないため緊張や不安が出てきます。経験がある業務なら作業手順や注意点、対応の仕方がわかっているので自信を持って仕事をこなせます。ミスやトラブルが起きるリスクも少ないので、プレッシャーも少ないでしょう。確認作業や指導を仰ぐ必要も減り、自分のペースで働くことができます。
また経験がある業務が大半を占めるなら、突発的なトラブルや忙しい状況になっても優先順位をつけたり、効率的な進め方をしたりすることで余裕をもって仕事ができるでしょう。「業務内容の詳細」や「流れ」をしっかりと確認しておくことが大切です。
これらのポイントに絞ってチェックすれば、働きやすい職場は見つかりやすくなります。
職場業態による傾向
その他、職場の業態にも傾向があるので、把握しておけばさらに職場を絞りやすくなります。薬剤師の主な職場になる「薬局」「ドラッグストア」「病院」、それぞれの傾向を見ておきましょう。
・薬局
規模や応需科目によっても変わりますが、総合病院の門前薬局は処方箋の枚数が多く、内容も複雑でピーク時には忙しい傾向があります。クリニック門前薬局は、比較的処方内容が決まっていますが、曜日や時間帯で変わるところもあります。
広範囲の医療機関の処方箋を扱う薬局では、処方内容や調剤の難易度が上がります。さらに在宅業務に力を入れている薬局は、在宅訪問や管理業務、書類作成など、調剤以外の業務も多く忙しいところも多いようです。
・ドラッグストア
調剤併設型ドラッグストアは、比較的処方箋枚数が少ない店舗がほとんどですが、OTC販売や接客業務も行うため、全体の業務量は増えると考えたほうがいいでしょう。夕方・土日・月初などには調剤・接客が集中する傾向があり、人手が少ない店舗では忙しくなることも多いようです。
薬剤師は調剤だけを行うわけではないので、調剤に専念できないことにストレスを感じる人もいるでしょう。調剤なしのドラッグストアでは、処方箋対応の忙しさがない代わりにOTC医薬品の販売や健康相談などの接客業務が中心です。品出し、売り場づくりなど小売業の仕事を行うこともあります。
・病院
調剤、注射薬調剤、服薬指導や薬の管理などの病棟業務、治験、感染対策や緩和ケアなどのチーム医療など、病院業務は多岐にわたります。中規模以上の病院や急性期病院は業務量も多く、緊張感が高い業務もあります。当直やオンコール体制がある病院では、不規則な勤務や夜間勤務にも対応しなければなりません。入退院や手術が多い日なども業務が集中します。
「マイペースで働く」選択をする際に注意しておきたいこと
これまで業務量が多く忙しい職場で働いていたとしたら、年収が下がる可能性があることを理解しておきましょう。マイペースで働くメリットがあることを頭に入れながら、どの程度の減収なら許容できるのかを明確にしておくと職場選びの際に目安になります。
また、最新の医療情報や高度な専門知識を得る機会は減るかもしれません。スキルアップや将来的なキャリアアップを考えているなら、自分で積極的に情報収集や勉強をしてアップデートするよう心がけましょう。
マイペースで働きたいならパートや派遣もおすすめ
パートの場合は、求人に応募して採用されたら直接雇用として働くことができます。一方、派遣の場合は派遣会社に登録した後、就業条件を伝えることで希望の職場を探してもらい、派遣先で働きます。
どちらも自由度が高い働き方ができるので、マイペースに働きたい人にはおすすめの働き方といえます。ただし、失敗しないためにはメリット・デメリットを理解したうえで選ぶことが大切です。
・パートのメリット・デメリット
勤務時間や曜日の調整がしやすく、残業は原則としてありません。業務は限定的で、主に調剤や投薬を行い、余裕をもって自分のペースで働けるのがメリットです。雇用に期限はないので、基本的には長く働き続けられます。
一方で、時給が低い傾向なので正社員に比べて年収が下がってしまうのは事実です。福利厚生は正社員と同じ職場の制度が利用できますが、限定的な場合もあります。
・派遣のメリット・デメリット
パートと同じく勤務時間や曜日の調整がしやすく、残業なしの求人を選べば残業は原則としてありません。業務も調剤や投薬がメインで自分のペースで働けるのはパートと似ていますが、時給はパートよりも高め。登録すると自分で求人を探すこともできますが、派遣会社の担当者に仕事を探してもらうことも可能です。
派遣薬剤師は、就業前から就業中まで派遣会社がサポートしてくれます。職場の福利厚生は利用できませんが、登録した派遣会社の制度が利用できます。ただし雇用は有期雇用で、数ヵ月から半年程度の契約期間を更新していく仕事が多いようです。同じ職場で3年経つと新しい職場を探さなければならない、いわゆる「3年ルール」があります。
派遣で働くなら派遣会社選びは慎重に
派遣で働くなら、派遣会社選びは大切です。派遣会社自体は数多くありますが、強い業界や求人数などそれぞれ特徴があります。希望の職場を探すなら、業界に強く求人数が豊富な派遣会社を選ぶのが理想です。さらに、研修などのサポート体制や福利厚生などもチェックして、自分に合った派遣会社を選びましょう。
あらゆる求人からマイペースな働き方が選べる「アプロ・ドットコム」
派遣会社や転職支援サービスにはそれぞれ特徴がありますが、薬剤師の求人を扱っているところは限られています。そのなかでも薬剤師業界に特化して25年以上の実績を持つのが「アプロ・ドットコム」です。
「アプロ」は正社員・派遣・単発派遣・パート・アルバイトまであらゆる雇用形態の求人を扱っており、薬局業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けられます。マイペースで働きたい薬剤師にとっては、派遣、単発派遣、パートの求人が充実しているのもメリットのひとつといえるでしょう。
「忙しくない、ストレスがない仕事でマイペースに働きたいなんていっても大丈夫?」「のんびり働ける職場なんてあるの?」…そんな心配も、ぜひ相談してみてください。どんな条件なら笑顔でやりがいを持って働けるのか、「アプロ」は丁寧にヒアリングしながら、それぞれのニーズに合った仕事を探します。
「自分に合ったペースで働きたい」というマイペース派も、スキルアップしてバリバリ働きたいというキャリアアップ派も、就職・転職について知りたいことがあれば、無料サポート登録をしたうえで気軽にお問い合わせください。