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薬剤師の仕事・キャリア
2026.02.03
「薬剤師の転職は難しくなった」といわれる状況でも採用されやすい薬剤師の強みとは?
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薬剤師なら職に困らないといわれていた時代もありましたが、最近は「薬剤師の転職が難しくなった」という声が聞こえるようになりました。ずっと薬剤師として働いていきたい、転職したいと考えている人は不安に思っているかもしれません。
なぜ、薬剤師の転職は難しくなったのでしょうか。今回は、薬剤師の転職が難しくなったといわれる理由とともに、転職が難しい時代にも採用されやすい薬剤師の強みを紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
薬剤師の転職が難しくなったといわれる理由
薬剤師の転職は以前より難しくなっている理由は複数あります。ここではまず、薬剤師の転職が難しくなった代表的な理由を5つ紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大とコロナ禍後の採用基準の厳格化
薬剤師の転職が難しくなった背景には、新型コロナウイルスの感染拡大による影響と、それに続く採用基準の厳格化があります。コロナ禍では医療機関の収益が落ち込み、薬局も例外ではありませんでした。
日本薬剤師会のデータによると、令和2年度の処方箋受付回数は令和元年度と比べて大きく減少し、5月には約23%も落ち込んでいます。その後一時的に回復したものの、11月には再び15%の減少が見られました。処方箋の数が減れば収益も減るため、店舗の統廃合や閉店を余儀なくされました薬局も多かったようです。
こうした経営状況の悪化により、薬剤師の採用枠も縮小され、転職のハードルが上がったのです。さらに、コロナ禍を経て採用基準がより厳しくなったことも、転職が難しくなった理由のひとつといえるでしょう。ただし、令和5年5月に新型コロナウイルスが5類感染症へと移行したため、その後は少しずつ回復の兆しが見え始めてます。
薬剤師数の増加
薬剤師の人数が年々増えているのも転職が難しくなったといわれる理由のひとつです。厚生労働省の統計によると、令和4年時点で全国の薬剤師数は約32万人を超えており、6年前の平成28年と比べると2万人以上増加しています。薬剤師の数が増えると、当然転職時の競争も激しくなります。
また、2006年度から薬学部が6年制に移行し、全国に新しい薬学部が次々と設立され、薬剤師の供給が加速。厚生労働省の需給調査でも、将来的には薬剤師の供給が需要を上回ると予測されており、2030年頃からは供給過多になるといわれています。このような状況から、薬剤師免許を持つ人が増え続ける一方で、受け入れ先の数が足りない場合、転職の難易度がさらに高まると考えられています。
地域の需給格差
薬剤師は地域ごとの需要と供給のバランスに差があります。厚生労働省の統計によると、薬剤師の数は都道府県によって大きく異なり、都市部に集中しています。たとえば、東京では人口10万人あたりの薬剤師数が381.3人と全国で最も多く、沖縄の165.9人と比べると差は2倍以上です。
このように、都市部では多くの薬剤師が働いているため、転職先を見つけるのが難しくなりがちです。一方で、地方では薬剤師が不足している地域もあるうえ、勤務地や生活環境の違いから希望者が少ないので、需給のバランスが取れていないのが現状です。このように希望する地域によって転職の難易度に大きな差が出ています。
DX化による業務の変化
医療現場でのDXの進展により、薬剤師の業務内容や求められるスキルに変化が生じています。最近では、調剤や情報管理の分野でITやAIの導入が進み、これまで薬剤師が担っていた作業の一部が自動化されるようになりました。たとえば、服薬指導の音声をもとに薬歴を自動で作成するシステムが導入され、これまで時間がかかっていた薬歴作成の負担が軽減されるケースもあります。
こうした業務の効率化はプラスに見えますが、薬剤師には新たなスキルが求められることになります。ITツールを使いこなす力や効率的に業務を進めるための工夫、必要な情報を引き出すためのコミュニケーション力など、従来とは異なる能力が必要とされるようになってきたのです。
在宅訪問・かかりつけ薬剤師のニーズの高まり
薬剤師の転職が難しくなっている背景には、在宅医療やかかりつけ薬剤師へのニーズの高まりも関係しています。平成27年に厚生労働省が発表した「患者のための薬局ビジョン」では、薬局の役割を門前からかかりつけ、さらに地域へと広げていく方針が示されました。
その後も制度の見直しが進み、2024年6月の調剤報酬改定では地域支援体制加算の要件が変更されるなど、地域医療への貢献が重視されるようになっています。こうした流れのなかで、薬剤師はかかりつけ薬剤師として患者様に寄り添った対応をしたり、在宅訪問や多職種との連携を通じて地域医療に積極的に関わったりすることが求められるようになりました。
これまでの業務経験だけでは対応が難しい場面も増えており、新たな役割に柔軟に対応できるかどうかが、転職活動においても重要なポイントになっています。
採用されやすい薬剤師の強み
薬剤師の転職が難しくなった理由を紹介しましたが、求人の要件を満たす薬剤師のニーズは現在も高い状況です。薬剤師の転職活動を成功させるために、ここからは採用されやすい薬剤師の強みを7つ紹介します。
コミュニケーション力がある
コミュニケーション力の高さは大きな強みです。薬剤師は医師や看護師などの他職種と連携しながら業務を進める場面が多く、処方内容の確認や提案を行う際には、正確にわかりやすく伝える力が求められます。
また、患者様に対しても、服薬指導や相談対応を通じて信頼関係を築く必要があります。話すのが得意なだけでは不十分で、相手の立場や状況を理解しながら、適切な言葉を選んで丁寧に伝える力が重要です。
ITツールのノウハウがある
近年のAIやデジタル技術の発展により、薬剤師にも新たなスキルが求められるようになってきました。特に、電子薬歴の操作やAIを活用した服薬管理など、ITツールを使いこなす力は、これからの医療現場で欠かせません。技術的な知識を持っているだけではなく、実際の医療や製薬の現場を理解し、適切にデジタル技術を活用できることが重要です。
成長意欲がある
成長意欲の高さも大きな強みです。医療の現場ではDXの進展や対人業務の比重が高まっており、今まで以上に新しい知識やスキルを身につける姿勢が求められています。薬剤師として長く活躍していくには変化する医療の現場に柔軟に対応し、常に学び続ける姿勢が欠かせません。医薬品や治療法は日々進化しており、新しい薬やエビデンスが次々と登場しています。
こうした変化に対応できなければ、患者様に正確な情報を提供できず、健康に悪影響を及ぼすリスクもあります。そのため、日常的に医療や健康に関する情報を収集し、学会や研修への参加、専門誌の購読などを通じて知識を更新し続けることが大切です。
また、薬局の数が増えるなかで運営やマネジメントに関心を持ち、経営的な視点を持つ薬剤師も求められるようになるでしょう。新しいことに挑戦する意欲や、自主的にスキルアップをめざす姿勢は、面接でも高く評価されるポイントといえます。
冷静で落ち着きがある
薬剤師として求められる資質のひとつに、冷静な判断力と落ち着いた対応力があります。調剤業務では処方に基づいた正確な調製や配合変化・相互作用の確認など、細かな作業を丁寧に行う必要があり、高い集中力と注意力が求められます。
また、薬剤師は忙しさや時間の制約があるなかで、焦らずに対応する能力が必要です。判断を誤ったり作業にミスがあったりすれば、患者様の健康や命に関わる重大な問題につながる可能性があるためです。どんな状況でも冷静さを保ち、正確に業務をこなせる力は、現場で非常に重視されるでしょう。
認定薬剤師・管理薬剤師の資格・経験がある
認定薬剤師や管理薬剤師の資格や経験を持っていることは大きな強みになります。これらの資格は、一定の研修を受けたうえで試験に合格する必要があり、専門的な知識や技術を備えている証になります。
また、薬剤師としての能力を客観的に示す材料となり、他の応募者との差別化にもつながるでしょう。現場で即戦力として期待されやすく、採用の場面でも高く評価されるポイントです。では、両者について詳しくみていきましょう。
<認定薬剤師>
認定薬剤師は特定の分野において専門的な知識と技術を備え、医療現場で質の高い業務を行っていると認められた薬剤師に与えられる資格です。資格取得には指定された研修の受講や試験への合格が必要で、資格によって条件は異なります。
分野ごとにさまざまな種類があり、たとえば「研修認定薬剤師」「がん薬物療法認定薬剤師」「感染制御認定薬剤師」「緩和薬物療法認定薬剤師」「漢方・生薬認定薬剤師」などが挙げられます。専門性を高めたい薬剤師にとって、有効なステップのひとつといえるでしょう。
<管理薬剤師>
管理薬剤師は薬局において法的に配置が求められている責任者で、薬局長と呼ばれることもあります。管理薬剤師には薬剤師としての実務経験に加え、店舗運営やマネジメントの視点が求められるため、現場では重要なポジションになります。管理薬剤師としての経験があると、調剤薬局の運営に関わる力があると評価され、薬剤師としての市場価値を高められるでしょう。条件を満たしていない場合は、まずは認定薬剤師の資格取得をめざし、経験を積みながらステップアップする必要があります。
かかりつけ薬剤師のスキルがある
かかりつけ薬剤師とは、特定の患者様に対して継続的に服薬管理や相談対応を行う薬剤師を指します。かかりつけ薬剤師としてのスキルや経験は、採用の場面で非常に高く評価される要素です。
かかりつけ薬剤師は国の制度でも重要視されており、「地域支援体制加算」などの算定要件にも含まれています。高齢化が進むなか、今後もかかりつけ薬剤師の役割はますます重要になっていくでしょう。なお、かかりつけ薬剤師として届け出るためには、以下の5つの条件をすべて満たす必要があります。
・薬局での勤務経験が3年以上あること
・現在の薬局に1年以上在籍していること
・週32時間以上勤務していること
・研修認定薬剤師の資格を取得していること
・医療に関する地域活動に参加していること
これらの条件をクリアし、かかりつけ薬剤師として活躍できることは、地域に根ざした薬局や在宅医療に力を入れている施設への転職時に、大きなアピールポイントとなります。
在宅訪問に積極的
高齢化によって通院が難しい患者様が増えており、自宅での薬の管理や服薬指導の必要性が高まっています。こうした背景から、薬剤師が自宅を訪問して服薬をサポートする在宅医療の重要性が増しており、地域包括ケアで欠かせない存在になっています。
国も在宅医療の推進に力を入れており、2024年度の調剤報酬改定では「在宅薬学総合体制加算」などの新たな算定項目が設けられました。これにより、調剤薬局にも在宅対応力がより強く求められるようになっています。「在宅療養支援認定薬剤師」や「緩和薬物療法認定薬剤師」などの資格を取得していれば、在宅医療に関する知識やスキルを持っている証明となり、転職活動での大きな強みになります。
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今回は薬剤師の転職が難しいといわれる理由と、そんななかでも転職を成功させるアピールとなる強みを紹介しました。薬剤師の転職が難しくなっているとはいえ、正しい戦略を持って転職活動を行えば、良い職場に出会うことは可能です。
薬剤師の転職活動を成功させるのにおすすめなのが、薬剤師専門の転職支援会社を利用することです。「アプロ・ドットコム」は薬剤師専門の転職サポートで25年以上の実績を誇っており、多くの人に選ばれています。
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