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薬剤師の仕事・キャリア
2025.11.25
「パート薬剤師から正社員」で仕事・働き方・将来はどう変わる?
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パート薬剤師として働いている人のなかには、将来的に正社員として働く道を考えている人もいるでしょう。一方で、パートと正社員の違いがよくわからず、二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。今回は、パート薬剤師から正社員になることで、仕事や働き方、将来がどう変わるのかを解説します。転職を検討している薬剤師のみなさんは、ぜひ参考にしてください。
仕事内容
まずは、調剤薬局、ドラッグストア、病院・クリニックにおけるパート薬剤師と正社員薬剤師の違いを紹介します。
・調剤薬局
調剤薬局に勤務するパート薬剤師は、患者様への対応を中心に業務を行います。具体的には、処方箋に基づいた調剤や監査、服薬指導など。希望すれば、患者様の自宅や施設を訪問して薬剤管理指導を担当することもあります。
正社員となると、調剤や服薬指導に加えて、在庫管理や書類作成といったマネジメント業務も行います。正社員になれば、将来的に薬局長やエリアマネージャーをめざすことも可能です。
・ドラッグストア
ドラッグストアで働くパート薬剤師は、主に接客を中心に行い、医薬品の販売や薬の説明、選び方のアドバイスなどを担当します。店舗によっては、レジ業務や商品の陳列、売り場の整理、季節商品の選定なども任されることがあります。
ドラッグストアは、土日や夜間の求人が多いのも特徴です。一方で、正社員は勤務経験が長くなると、商品の発注や店舗の管理といった店舗運営業務などのマネジメント業務にも携わることもあります。将来的に店長やエリアマネージャーの役職に就くケースもあります。
・病院・クリニック
病院やクリニックで働くパート薬剤師は、内服薬や注射薬の調剤・監査、外来・入院患者への服薬指導、持参薬の鑑別などを担当します。薬剤師の人数が多い病院では、調剤室や注射室などの部署に分かれており、パート薬剤師は病棟担当ではなく、調剤室や注射室の部門を任されるのが一般的です。
正社員はパートに比べて責任が重く、医師や看護師との連携、治療計画への参画など、チーム医療の一員として働きます。将来的には、がん専門薬剤師などの専門資格の取得をめざし、各専門分野のエキスパートとして活躍できるでしょう。
働き方
パート薬剤師と正社員薬剤師では勤務時間に大きな違いがあります。パートは希望する勤務日数や時間を会社に伝え、合意のうえで契約を結びますが、正社員は週40時間前後の勤務が一般的です。パートは勤務時間を柔軟に選べる点が大きな特徴です。
業務が時間内に終わらない場合は残業になりますが、パートの場合は残業時間の目安を雇用契約書に記載する必要があります。会社によってはパートに残業をさせない方針をとっていたり、残業が発生しても短時間で済んだりするケースも多い傾向があります。
収入
パート薬剤師と正社員薬剤師の大きな違いのひとつが収入面です。令和6年の賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均年収は約599万円となっています。
短時間労働者として働くパートやアルバイト、派遣の薬剤師は、平均時給が2,639円で、1日6時間・月14.1日勤務するケースが一般的とされており、月収は約22.3万円。年収にすると約268万円となります。このように、薬剤師全体では正社員のほうが高収入を得ているという結果が出ています。
パート薬剤師は時給制のため、働いた時間に応じて収入が変わります。長期休暇を取ったり、年末年始で働く日数が少なかったりする月は収入が減少します。一方で、正社員はフルタイム勤務で固定月給制のため、安定した収入を得られます。さらに、賞与が支給されることや、役職に就くことで昇給の機会がある点も、正社員ならではの魅力です。
待遇
福利厚生を受けるには、雇用形態が重要なポイントです。正社員であれば基本的に各種制度の対象となります。2020年4月1日に施行された改正「パートタイム・有期雇用労働法」および改正「労働者派遣法」により、非正規社員も正社員と同様の福利厚生が提供されるようになりましたが、提供されるには一定の条件を満たす必要があります。
特に、産休や育休、介護休暇などの制度は正社員が利用しやすい傾向があります。正社員ならば出産や育児に関する休暇や給付金を受け取ることができ、休暇後も職場にスムーズに復帰しやすい環境が整っているため、復職に関する不安を軽減できるでしょう。
また、パートは職場で提供されるフォローアップ研修を受けられない可能性があります。社外研修や学会に参加する際の費用の会社負担の割合についても、雇用形態によって異なるケースがあります。
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