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薬剤師の仕事・キャリア

2025.12.09

薬剤師の「自分らしいキャリアプラン」の立て方、教えます!

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調剤薬局、病院、ドラッグストア、製薬会社、公務員、MRなど、さまざまな職場・立場で働ける薬剤師。正社員だけでなくパートや派遣としても働けるため、仕事や働き方の選択肢が多いのも特徴です。さらに転職のチャンスも多い薬剤師は、しっかりとしたキャリアプランを立てなくても働き続けられます。

とはいえ、「将来が不安」「正社員になったほうがいいのか」「パートや派遣を続けていてもいいのか」「30代や40代になったとき、どんな働き方をすればいいのか」と悩んでいる薬剤師も少なくないようです。

この記事では、今後の仕事に悩んでいる人、キャリアについてあらためて考えたい人に向けて「キャリアプランの立て方」を紹介します。

キャリアプランって何のこと?

「キャリアプラン」とはよく聞く言葉ですが、詳しく説明して、といわれると難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

「キャリアデザイン」や「キャリアパス」といった言葉もあるため、違いがよくわからないという人も多いでしょう。まずは、言葉の意味を説明します。

・キャリアプラン

キャリアプランの「プラン」とは計画のこと。仕事をしていくうえで、将来、どんな仕事をしたいのか、どのように成長したいのかなどの「めざす姿」に向けて、具体的に立てた計画がキャリアプランです。

短期的なプランでははく、中長期的な将来像を明確にし、ゴールから逆算して今達成すべき目標を設定していきます。

例えば、「5年後に管理薬剤師になる」「10年後にエリアマネージャーになる」「在宅医療の経験を積んでかかりつけ薬剤師になる」「治験業務に携わる」といった目標を立て、そこに向かうステップを具体的にしていくことです。

・キャリアデザイン

キャリアデザインの「デザイン」とは設計のこと。昇給、昇格といった仕事に関わることだけでなくライフスタイル全体を含む考え方で、自分らしい働き方や人生設計を描くことを指します。

例えば、「仕事と育児を両立できるキャリアを築く」「専門性を高めた後、地元に帰って地域貢献する」など、働き方や暮らしに関する将来のヴィジョンを明確にし、キャリアを自分らしくデザインしていきます。

・キャリアパス

キャリアパスの「パス」とは道筋のこと。自分が立てた目標に向かってどのように進んでいくか、その道筋や経路を指します。

一般的な薬剤師のキャリアパスとしては、実務経験を積みながら専門知識を深め、徐々に責任ある立場やマネジメント職へと進んでいきます。具体的には、薬剤師→主任→管理薬剤師→エリアマネージャーと進んでいくケースです。また、会社が用意している昇進ルートを指すケースもあります。

目標は同じであっても、キャリアパスは人によってさまざまです。複数のキャリアパスのなかから、自分にあった道筋を選ぶことが重要です。

キャリアプランを立ててみよう!

では、実際にキャリアプランを立ててみましょう。いきなりプランを立てるのは大変なので、順を追って解説します。

・キャリアの棚卸しをする

最初に、これまでの自分のキャリアを棚卸しして客観的に把握します。自分自身のキャリアを見つめ直すことは、キャリアプランを立てるうえで非常に重要なプロセスです。

薬剤師として働いてきたこれまでの経験、身につけたスキル、得意なこと・苦手なことを詳細にリストアップしていきます。

1日の業務内容、年間の業務の流れを記載し、ひとつひとつの仕事に対する取り組み方や成果を書き出していくといいでしょう。取得した資格、研修歴なども書き出して、まとめておきます。

薬学的な知識だけでなく、患者様や上司や同僚となる薬剤師とのコミュニケーション、ITスキル、リーダー経験、マネジメント経験なども書き出し、自己分析を行っていきます。やりがいを感じた場面、ストレスを感じた場面をリストアップしていくと、自分の価値観や適性が見えてきます。

さまざまな視点から書き出していくうちに、細かい作業を正確に行うことが得意、職場全体を見て環境改善などの提案や判断することが得意、患者様とコミュニケーションを取っている時間が楽しいなど、キャリアパスを選ぶ際の基準になる視点も見えてくるでしょう。

・ありたい自分を整理する

次に、どんな薬剤師になりたいのか、どんな働き方をしたいのか、自分の希望や目標について考えてみましょう。

例えば、専門性を高めたいなら、「がん・感染症・精神科など特定の疾患領域に特化してエキスパートをめざす」「さらに薬学を極めるために、研究や学術に関わりたい」など、今後のアクションがイメージできるようにしておきます。めざす領域の認定薬剤師や専門薬剤師なども整理しておきましょう。

仕事の幅を広げたいなら、「複数科目を経験し、幅広い知識を持つジェネラリストとして活躍する」という希望や目標が出てきます。ワークライフバランスを重視して、薬剤師として細く長く活躍したいと考える人もいるでしょう。

いずれにしろ、ありたい自分が見えてくると、もやもやしたキャリアプランが明確になり、次の行動が見えてきます。

・将来像を描く

理想の自分が見えてきたら、5年後、10年後の具体的な姿をイメージしてみましょう。この際、できるだけ具体的にイメージすることが大切です。

例えば「5年後には認定薬剤師の資格を取得して、在宅医療に力を入れている薬局で地域医療に貢献している」「10年後には病院薬剤師として病棟業務のリーダーを務め、チーム医療の中心的存在になっている」などです。

思い描いた時点の年収、勤務形態、プライベートの状況などもあわせて考えると、リアルな将来像になります。あれこれ理想を盛り込むのではなく、現実的に実現可能な将来像にするのがポイントです。

・いつまでに何をという具体的な目標を立てる

最後に、思い描いた将来像を実現するためにさらに具体的な目標を立てます。ここでは「いつまでに」「何を」達成するかを明確にしましょう。

短期目標(1年以内)、中期目標(3〜5年)、長期目標(10年程度)に分けて設定すると、進めやすくなります。各目標を達成するために必要な勉強、資格、費用、転職のタイミングなども書き出しておくといいでしょう。

環境や考え方は変わっていくので、キャリアプランは半年ごとや1年ごとなど定期的に見直し、修正していくことが大切です。特に、女性薬剤師のキャリアプランは結婚・出産により大きく変わりがちです。柔軟に対応しながらキャリアプランを実現していきましょう。

キャリアプランを立てるメリット

なぜ、わざわざキャリアプランを立てるのでしょうか。それは、2つの理由があります。

ひとつめは、将来の目標が明確になることで、長期的な視点を持てるからです。薬剤師として長く働いていると、やりがいを感じられない日や時期があるかもしれません。

そのような時に自分がめざす目標があれば、目の前の業務や職場のトラブルに一喜一憂せず、目標に向かって進むことができます。将来像を描くことは、仕事のやりがいにもつながるのです。

ふたつめは、IT技術の進歩に加え、薬機法の改正などの制度改革が進む中で、薬剤師の役割が変化しているからです。調剤ロボットやAIによる処方チェックシステムが普及すれば、定型的な業務は自動化されるでしょう。

薬剤師は今後、患者様への服薬指導、健康相談など、コミュニケーションが重視される仕事が増える見通しです。なんとなく続けていると、時代に取り残されてしまうリスクがあります。

薬剤師として長く働き続けるために、めざす目標を決め、それに向かって必要な知識やスキルを獲得するためのプランを立てることが大切なのです。

キャリアプランの具体例

自身のめざす姿がはっきりとわからないという人に向けて、参考になるようにさまざまなキャリアプランを紹介します。

管理薬剤師になる

調剤薬局やドラッグストア併設の調剤薬局に勤めている人におすすめなのが、管理薬剤師です。管理薬剤師は、一般的な薬剤師業務に加えて、医薬品の管理業務や情報提供業務、シフト管理や売上管理などのマネジメント業務を行います。

管理薬剤師になるには、原則として調剤薬局での5年以上の実務経験、認定薬剤師の資格取得が推奨されています。また、特定の1つの薬局で一定以上(一般的に週40時間)の勤務が求められるほか、副業や他店舗兼務も禁止されています。

仕事の幅が広がり責任が大きくなるためやりがいがあり、年収アップも期待できます。勤務時間の条件があるため、正社員が管理薬剤師になるケースが一般的です。

管理薬剤師をめざすなら、正社員になる、マネジメント経験を積む、認定薬剤師の資格を取得する、労働基準法などの関係法規について学ぶというプランが立てられます。

かかりつけ薬剤師になる

かかりつけ薬剤師とは、服薬指導だけでなく、健康管理全般において患者様一人ひとりに寄り添って相談に応じる薬剤師です。国が推進する地域包括ケアのなかで重要な役割を担っており、今後、ますます注目度が高まっていくでしょう。

かかりつけ薬剤師には、「保険薬局での3年以上の勤務経験がある」「同じ薬局に週32時間以上勤務している」「1年以上在籍している」「研修認定薬剤師などの資格取得をしている」「地域医療活動へ参加している」といった条件があります。

また、施設基準を満たす薬局に在籍していることも必要です。かかりつけ薬剤師をめざすなら、まず施設基準を満たす薬局への転職が必要になるかもしれません。

エリアマネージャーになる

エリアマネージャーとは、複数の調剤薬局を担当して管理を行う職種です。管理薬剤師と調剤薬局開設者・経営者の橋渡し役を担います。例えば、管理薬剤師から現場の情報を収集して調剤薬局開設者へ報告する、調剤薬局内で問題が発生したら運営面の改善策を提案するなどがあります。

マネジメントスキルに加えて、コミュニケーション能力やリーダーシップが求められ、薬局経営の知識も必要です。店舗運営やマーケティングのスキルを意識して身につけられるよう、プランを立てましょう。

近年は健康志向の高まりにより、サプリメントや健康食品への意識が高まっています。ドラッグストアのエリアマネージャーをめざす場合、処方薬以外の知識も積極的に学んでいきましょう。

薬局経営者になる

薬剤師の経験を積んで、薬局経営者をめざすというプランもあります。薬学の知識に加えて経営者として売上・利益管理、コスト管理、人事管理など、ビジネス面での幅広い知識と視点が必要です。経営セミナーへ参加する、MBA取得をめざすといったプランが立てられるでしょう。

病院の薬剤部長(薬局長)になる

病院薬剤師のキャリアプランのひとつとして、薬剤部長(薬局長)があります。薬剤部長は、薬剤部のスタッフをまとめ、所属する薬剤師のマネジメントを行います。

具体的な業務内容やマネジメントする薬剤師数は勤めている医療機関によって異なるため、職場の薬剤師部長の働き方や姿勢をよく観察して、自分がめざす薬剤部長像を明確にしておきましょう。

在宅薬剤師になる

年を重ねても慣れ親しんだ場所で暮らしたいという高齢者が増えており、自宅や施設で療養をしている患者様が増えています。患者様のご自宅や施設に訪問し、服薬指導、薬の管理、薬の配達などを行うのが在宅薬剤師です。

在宅薬剤師は、医師、看護師、ケアマネジャー、介護士など、他職種と連携して仕事を行います。めざす場合は、高いコミュニケーションが求められるため、コミュニケーション力を高める、在宅専門の薬局に転職する、在宅療養支援認定薬剤師の資格を取得するといったプランが考えられます。

オンライン服薬指導ができるようになる

薬機法の改正により、オンライン服薬指導ができるようになりました。インターネットを利用して、自宅で服薬指導を受ければ自宅へ薬を配送してもらえるため、移動が難しい患者様、感染症の患者様などから好評を得ています。

これからの薬剤師には、対面だけではなく、オンラインで服薬指導をするスキルも求められます。IT機器の使い方に慣れておく、オンライン服薬指導を行っている薬局へ転職するなどのプランがあるでしょう。

認定薬剤師・専門薬剤師の資格を取得する

キャリアプランを大きく前進させるのが、認定薬剤師・専門薬剤師の資格取得です。種類が多いため、自分がめざす領域、興味のある分野の資格を取得していきましょう。基本給や手当の面で優遇される職場が多いようです。

プロと一緒にキャリアプランを作りたいと思ったら?

いざ実際に考えてみると、「キャリアプランの立て方はわかったけど、ひとりで作れるか自信がない」「自分が思い描いたプランが実現可能なのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

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