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薬剤師の仕事・キャリア

2024.03.14

薬剤師面接で押さえておきたい質問&回答例10

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「応募者ひとりに対して数人の面接官がいた」「予想外の質問に頭が真っ白になってしまった」など、緊張する、苦手という人が多い就職や転職の際に受ける「面接」。薬剤師の採用でも、最近では面接対策が必須になっています。基本的には自分の考えや経歴、人柄をきちんと伝えられるかどうかが一番大切です。

そのうえで、面接官に自分をアピールして良い印象を持ってもらうには、質問に対しての答え方や気をつけるポイントなどを知っておくことが大切です。ここでは、気をつけるポイントに触れながら薬剤師面接で想定される10の質問とその回答例を紹介します。参考にして、ぜひ面接を突破してください。

面接を受ける際のポイント

基本的な面接のマナーを頭に入れておきましょう。経験が浅い場合は、これまでの経験から学んだことや積極的に取り組みたいことなど、熱意ややる気が伝わるようアピールすると良いでしょう。聞かれそうなことに対する回答を準備するのは大切ですが、たとえ準備をした通りでなくても、その場で自分の言葉で伝えることで相手にも思いが伝わります。

ただし、前職や前の職場への不満やネガティブな話をするのは避けるようにしましょう。当日は焦らず落ちついて、仕事への熱意を伝えることを意識すると良いですね。

最初に「自己紹介をしてください」と言われた場合

面接によっては、志望動機や転職理由、これまでの経歴など質問の前に、まずは簡単な自己紹介をしてください、と言われる場合があります。この時には、慌てずに名前、学歴、経歴を簡単に述べ、志望動機やビジョンについてポイントをまとめ、1分~3分程度で自己紹介をしましょう。最初の印象は大切なため、明るい表情で姿勢を正し、ハキハキと答えるように意識しましょう。

薬剤師面接で聞かれがちな10の質問

ここからは剤師の面接で想定される質問と回答例を紹介しますので、ぜひ参考にして事前に準備しておきましょう。

想定質問1:志望動機

薬剤師に限らず、なぜその仕事をしたいのか、そこで働きたいのかは面接でよく聞かれる質問です。希望する職場の方針や理念、特徴を踏まえたうえで、自分のやりたいこと、自分を活かせることに絡めて、この職場だからこそ働きたいという理由を具体的に伝えましょう。

<回答例>
・病院薬剤師として3年間勤務し、退院後のフォローの重要性を痛感しています。退院した患者様が内服管理ができずに再入院してしまった経験から、在宅医療への思いが強くなりました。御社の在宅医療への取り組みに魅力を感じ、これまで病院薬剤師として培ってきた知識とコミュニケーション能力を活かして貢献したいと考えています。

・志望理由は2つあります。ひとつは御社の理念に即した、地域の課題に合わせた多様な薬局形態の展開に、社会貢献の高さを感じたこと。2つ目に、スキルアップにとどまらず、管理部門やOTC、在宅医療などの多様な業務にチャレンジできる環境が充実しているからです。

想定質問2:これまでの経歴/薬剤師としての実績や身につけたスキル

比較的、即戦力が求められる薬剤師の面接では、これまでの経歴もよく聞かれます。担当した業務内容や成果など、ポイントを押さえて簡潔に伝えましょう。

その際、そのまま伝えるだけでなく、そのためにどんな工夫や努力をしたかなどもしっかりと説明できると好印象です。実績や身につけたスキルについては、具体的な数値を使ってアピールをするとより説得力が出ます。特に応募先に関連するものは強調して伝えましょう。

<回答例>
・大学卒業後、病院薬剤師として勤務した2年間で患者様やそのご家族対象の講習会などの企画に携わりました。その経験からもっと患者様に近い距離で向き合いたいと思うようになり、薬局に転職しました。今は地域の患者様一人ひとりと接する機会が増え、管理薬剤師も任されています。

・総合病院の病院薬剤師として5年勤務し、調剤・服薬指導・抗がん剤調製など幅広く業務を経験しました。病棟業務も経験したことで、コミュニケーション力も身につきました。薬局経営を学ぶため調剤薬局に転職し、管理薬剤師として勤務しています。

想定質問3:転職のきっかけ/前職の退職理由

明確な目標やビジョンがあれば、転職する理由をはっきりと伝えましょう。人間関係や待遇に不満があるなどのネガティブな理由の場合は、そのまま話すのは避け、できるだけポジティブな表現にして伝えるようにしてください。。

<回答例>
・現在働く調剤薬局では、調剤や服薬指導などを行っていますが、在宅医療や訪問サービスなどには消極的な職場です。地域医療は今後ますます重要性が高まると感じているので、在宅医療にぜひ携わりたいと思っています。キャリアアップにも繋がると考え、在宅医療に力を入れる企業への転職に興味を持ちました。

・前職では、個人の売上が重視されていました。私自身はそれよりもチームで協力して、効率的に仕事ができる環境で働くのが理想です。その思いが強くなり、転職を決意しました。

想定質問4:長所と短所

自分の長所・短所をきちんと伝えることで、自分自身をきちんと理解できていると判断してもらえます。その際、できるだけ具体的なエピソードを盛り込めると相手にも伝わりやすくなります。長所は自分の強みのアピールにもなり、短所を伝える際はそれを補うために心がけていることなども添えることで、印象も変わります。

<回答例>
・自分の強みは相手の立場に立って行動でき、状況に応じて臨機応変に対処できるところです。薬の服薬で悩みを抱える患者様にはわかりやすく丁寧に、急いでいる患者様には伝えるべきことを端的に伝えるなど、常に患者様の視点に立って考え、行動するようにしています。ただ、心配性なところがあり、調剤業務の際には確認に時間をかけ過ぎてしまうこともあります。効率的に調剤をしつつミスも防げるように、チェック項目を明確にするなどの工夫をしています。

想定質問5:薬剤師をめざした理由/どんな薬剤師になりたいか

なぜ薬剤師をめざしたのかを聞かれた場合は、当たり障りのない理由を答えるよりも、自分自身の体験談をもとにして伝えることで説得力が増します。理想の薬剤師像を聞かれた場合は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、企業などの希望の職場に合わせて答えられるとさらに良いでしょう。

<回答例>
・子供の頃に行った病院の薬剤師さんの対応にとても感謝しています。どうしても飲まなければならない薬がとても苦手でしたが、その薬剤師さんのおかげで服用できるようになり、病気も治りました。私もいつかこんなふうに患者様の役に立てる薬剤師になりたいと思いました。

・患者様の日常を支えることができる薬剤師になりたいと思い、在宅業務に携わりたいと思っています。きっかけは実習でした。担当した患者様は、必要性は理解しているものの数の多さから飲み間違いや飲み忘れが何度もありました。指導薬剤師と相談しながら一包化と薬の整理で改善することができ、患者様にも喜んでもらえたことが未だに強く心に残っています。

想定質問6:働く上で心がけていること

採用側も、向上心や意欲、熱意がある人に働いてほしいと思っているものです。日頃から目的意識や心がけていることがある人は、それらを伝えることで前向きに働いていることを面接担当者にアピールできます。

<回答例>
・忙しくて余裕がない時ほど「患者様に寄り添う」気持ちを忘れないようにしようと心がけています。余裕がない時は険しい顔もしがちなので、鏡の前で笑顔を作ってから、患者様の些細な声にも耳を傾けるようにしています。

想定質問7:今後のキャリアプラン/将来像/希望

採用側は、応募者がどれだけ明確なキャリアプランを持っているか、さらにその将来像が自社で達成できるものなのか、という点を見ています。自分のイメージするキャリアについて具体的なプランがあれば説得力になり、さらにそれが希望先の職場でどのように叶えられるか、自分がどう貢献できるかまで伝えられればベストです。

<回答例>
・5年後には「がん専門薬剤師」の資格を取り、薬物治療に貢献するのが目標です。前職では抗がん剤の調整や服薬指導を行っていましたが、専門的スキルの不足を痛感しました。高度な設備と資格取得のサポートが充実している御社で、ぜひ実現したいと思います。

想定質問8:他店への異動は可能か

特に希望先の職場が調剤薬局・ドラッグストアで複数展開している場合には、他店舗への異動が可能かどうかを聞かれることも多々あります。どうしても異動できない理由がある場合は正直に伝えるのが無難です。ただ、異動の余地がある場合はできるだけ否定せず、異動できる場合の条件などを伝えるようにしましょう。絶対に異動はしたくない、という場合は、異動のない職場を選ぶのをおすすめします。

<回答例>
・さまざまな地域で薬剤師経験ができるのは、自分にとってもプラスだと思います。ただ、年内は家庭の事情で難しいため、異動についてはご相談させていただければと思います。

想定質問9:どんな基準で職場を選んでいるか/他に応募している職場はあるか

職場の人材として適しているかを判断するために質問されることがあります。ミスマッチがあった場合は、自分自身が苦しい思いをすることになるかもしれず、正直に答えるのがよいでしょう。他にも応募している職場がある場合には、その時点で面接を受けている職場に対して第一志望であることを伝えたほうが無難です。

<回答例>
・30代前半までは、さまざまな業務を経験してキャリアの幅を広げたいと思っています。管理薬剤師や在宅薬剤師など、多様な選択肢がある御社は希望通りの経験ができるのではないかと感じています。

想定質問10:離職期間の理由

離職期間がある人は、離職期間に何をしていたかといった質問が出てくるでしょう。正直に答え、離職期間中のポジティブな経験や明確な理由があれば添えてください。離職期間はないほうが望ましいとはいえ、ネガティブに伝わらなければ問題ありません。

<回答例>
・今は完治していますが、病気療養で離職していた期間です。仕事への影響がなるべく出ないようにという思いから資格取得に向けて勉強し、〇〇の資格を取得しました。

「ほかに何か質問はありますか?」と逆質問された場合

一通り面接官からの質問が終わると、最後に何か質問があるかと聞かれる場合があります。この時には必ず質問をするようにしましょう。質問がないと興味がない、積極的でないというイメージを与えてしまう可能性もあります。また、自己PRのチャンスを逃すことにもなります。逆質問する際に、どんなことを聞くといいのかを見ていきましょう。

業務内容について聞く

求人票や企業の公式サイト、事前に確認していることについて質問するのは逆効果ですが、これから自分が担う業務が具体的にどんな内容かなど、転職後の参考になるような質問をするのと良いでしょう。

今後の展望について聞く

今後の展望を聞くことで、今後のことを十分考えていて就業後に活躍してくれそうだという印象を持ってもらえます。ただし、面接官の立場(部署や所属、役職など)を考慮して、回答してもらえそうな範囲での質問にしましょう。

職場環境・待遇について聞く

就業後のことを考えて、自分が働く職場環境に関して聞くことも可能です。ただし、あまりに待遇面ばかり気にしている印象を与えてしまうと、マイナスになる可能性もあります。就業支援サービスを通している場合は、コンサルタントやアドバイザーを通して確認するほうが無難です。

薬剤師求人に特化した「アプロ・ドットコム」が面接もサポート

さて、実際の面接に臨むイメージは湧いてきたでしょうか。面接が苦手という人でも、事前に準備をして、ある程度考えをまとめておけば自信を持って対応できるでしょう。

とはいえ、ひとりで万全な面接対策をするのはなかなか難しいもの。薬剤師の転職実績が豊富なアプロ・ドットコムでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合ったアドバイスで面接をサポートします。

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