第15回 株式会社メディカルファーマシィー様

採用ご担当者:人材開発部 副部長 採用担当 中島 正登 様
にお話を聞かせていただきました!!

Q:メディカルファーマシィーさんは、新卒を含めて調剤未経験の方の育成で定評のある企業として知られていますね。具体的にはどういった取り組みをされておられますか?

【調剤薬剤師を育成して30年の歴史】

弊社ではPC制度(パーソナルコーチ制度)を導入し、新人がスムーズに業務を覚えていけるようサポートしています。また「服薬サポート勉強会」を中心に、現場で役に立つ実践的な臨床薬学の勉強会を行っています。
・PC制度とは
新人と年齢が近い先輩をパーソナルコーチとし、業務を覚えていく制度。
計画書の実行と双方の振り返りを元に、店長や本部と連携しながら新人が一人前になるようにサポートしていきます。
コーチはいつも自分が担当している新人を気にかけています、また年齢も近いので「業務に慣れていない人の気持ち」が分かるんですね。お互いに成長できるシステムです。
そしてこの人間関係はずっと続いていきます、PC自身も、困ったことがあると自分を指導してくれたPCに相談するんですよ。業務以外の相談も含めて(笑)。
社内ではもはや必要不可欠な制度です。類似の制度は他社でもあるかと思いますが、弊社ではすごく機能しています。
・服薬サポート勉強会とは
新人薬剤師を中心に、月1回程度行われています。
各回の担当者がテーマに沿ってあらかじめ薬と疾患の勉強をしたうえで、担当者が「患者様役」となり、新人薬剤師の服薬説明を受け、患者としての質問をします。
それに対する新人薬剤師の返答を、皆で討議していく勉強会です。最後に担当者は事前に調べた薬や疾患の情報を発表します。
日々の実務面はPC制度が担い、臨床薬学の向上は「服薬サポート勉強会」が担っています。両輪で進めていくことが大切だと考えています。
患者様はご自身の疾患を勉強されている方も多いので、担当者が十分に学習した上で「患者様役」を務め、新人薬剤師がその質問に答える、と言うところがミソなんですよ。勉強会は新人以外も多数参加しています。
「服薬サポート勉強会」については、日本薬局学会の学術総会でこの勉強会のやり方や効果を検証して発表したこともあるんですよ。

Q:ミキ薬局では10年程前から、大学からの依頼を受けて学生実習を受け入れておられます。薬学生に調剤薬局の仕事をよく知ってほしい、との思いから、学生からの個人的な依頼による体験や見学などは設立当初から受け入れてきたそうです。学生を指導することから得られた様々なノウハウは、新人を指導するに当たって現在の教育制度にも活かされているようですね。では、さきに伺ったような御社の教育の根底にある人材育成の理念を教えてください。

【貢献する心、奉仕の心を育む人材育成】

31年前、ミキ薬局は、薬の向こう側には必ず患者様がいらっしゃることを常に意識し、すべては患者様のためにという思いでスタートしました。ここが基本理念になっています。そのためには、貢献する心、奉仕の心をもった人材を育てたい、と思っています。(ミキ薬局服務目標)

この思いを実現するために、今、26店舗の薬局は調剤業務をベースとしながら、患者様への「健康サポート」を進めています。薬局は単に調剤したお薬をお渡しするだけでなく、生活環境や習慣を改善するための良きアドバイザーでありたいと考えています。

具体的には、各店で薬剤師による禁煙サポートを実施。新宿のミキ調剤薬局には「健康の杜」というコーナーがあり、管理栄養士による栄養相談、健康図書館、血圧測定や酸素バーなどがあり、患者様に活用していただいています。

薬剤師を初めとする弊社スタッフには、基本理念をしっかり理解した上で、新たなステージへ成長していってほしい、と願っています。

Q:今後、「健康サポート」へと歩むなかで、どのような薬剤師が必要だとお考えでしょうか?

【未来につながっていく新たなステージ、創造する薬剤師へ】

先にお話したような、様々な健康サポートの取り組みをするためには、貢献する心、奉仕の心を土台として、「創造する薬剤師」が必要だと考えています。自主性を重んじ、自ら考え、行動する。
患者様のご要望をお聞きして的確に返答するにはコミュニケーション能力は勿論、様々な問題への対応力や健康情報を発信する豊富なアイデアを兼ね備えていなければなりません。そのためには、創造力が必要だと思っています。

薬剤師は調剤業務のほかにも、様々なプロジェクトに携わっています。例えば、
・ 禁煙サポートチーム
・ 企画検討委員会(現場の意見を吸い上げて企画立案をする)
・ 物流委員会(在庫管理やシステム構築を検討する)
などがあります。その他、管理者研修にてアイデアが出されて、調剤報酬点数を患者様に分かりやすく説明するためのツールが作成され、成果物として店舗で利用されるようになったものもあります。

人事や本部スタッフはほとんどが現場を経験した薬剤師です。現場の状況や気持ちを理解しながら、研修や施策を提供するようにしており、また、それに対する現場からの意見交換はとても活発です。本部では、現場の創造力をカタチにできるようなサポートを心がけています。

現在、弊社では在籍スタッフの平均勤続年数が7年近くになろうとしています。産休育休を取得して戻ってくるスタッフもたくさんいます!
入社後のきめ細かいサポート・フォローにはじまり、先ほどお話したような薬剤師がやりがいを持って仕事ができる、貢献できる薬局の各種プロジェクトもあり、長く働いている人が多いんですよ。
スタッフの勤続年数が長いことにより、安定したスタッフ配置ができるので、調剤過誤のリスクマネージメントにもつながり安心感が得られています。

これからも、患者様に安心して利用してもらえる、そしてプラスアルファの健康サポートができる薬局作りを進めていきたいです。

スタッフボイス

現在、ミキ薬局では2.5ヶ月の学生実習を各期に十数名ほど受け入れているそうです。薬学生に対するところから人材育成は始まっているんですね。実際、学生実習に来た学生が入社することも多くあり、また異業種からの調剤未経験の方も丁寧な教育体制に魅力を感じて入社されるケースもよくあるそうです。今回、お話を伺った中島様も、製薬会社からメディカルファーマシィーに転職して薬剤師としてスタートされて現在に至っておられます。着実に調剤スキルを高めたい方、健康サポートに関心のある方などにはとてもお奨めの企業です、未経験者も歓迎です!のんびりできるカフェスペース(若松町店)や酸素バー(新宿のミキ調剤薬局)の利用も歓迎です(笑)

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