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第一回 「波乱万丈!夢のロケット」
私は昭和42年に岐阜薬科大学に入学し、46年に卒業しました。
そして今は59歳・・・

大学入学からこの40年間、薬学生から歩んできた私の人生を振り返ってみようと思います。
そしてそれが薬学を学んでこられた方々、またこれから薬学を志す方々へ少しでも参考になれば幸いです。

私は小学生の時に大阪四ツ橋の電気科学館へよく行ったものでした。
そして、そこに行くたびに科学の素晴らしさに心躍らせたものです。
その科学館には当時、日本で一つしかないと言われていたドイツ製のプラネタリウムがありました。
そこで星空を見つめながら
宇宙の不思議さと美しさに魅せられ、そして宇宙への夢が膨らんでいきました。

また私は小学生低学年の時から、「なぜだろうなぜかしら」、と言う本、高学年になってからは「なぜなぜ理科」という本を宝のように愛読したものです。
そして自然には、理屈や法則がある事を知り、何事も科学的の目で見るようになりました。

自然界には真理がある、その真実を理解したい・・・
私は強くそう思うようになっていったのです。

当時糸川英夫博士がロケット博士と呼ばれ、日本のロケットの黎明期でもありました。
私はそのロケットに夢を膨らませ、胸躍らせました。

宇宙にロケットを飛ばす!
それだけで科学を勉強する価値があるように思えたのです。

糸川博士は私にとっては尊敬すべき方でもあり、アイドルでもありました。
そうだ!私にもロケットが作れないか? と真剣に考えるようになったのです。

当時のロケットはペンシル型から始まり、種子島でカッパーロケットを飛ばすようにまでなってきました。
よ〜し、私も自分でロケットを作るぞ!

その意欲のおかげで科学の勉強に情熱を注ぐことができました。
丁度中学に入った頃です。

化学を勉強した時には、この知識をロケットの固体燃料に応用できないだろうか・・と考え・・
物理を勉強した時には、この知識をロケットの力学に使えないか・・と考えました。


万事がロケットに結びついていました。

兄が大学在学中でしたので兄の高校時代、大学の科学の本をわからないままに読みふけりました。
おかげで化学と物理は大変好きになり、かなりの程度、理屈で理解できるようになりました。

しかし勉強が深まるにつれてロケットを作る困難さがわかってきました。
そして、中学卒業とともに自作のロケット作製は夢のかなたへと消えたのです

(続く)

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